25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

肥満

2015年06月09日 | 社会・経済・政治
 コマーシャルで、湖があって、その前にレストランがある。そこにふたりのカップルが車でやってきて、止まる、というとてもカッコイイのが数年前にあった。これがヨーロッパだ、といわんばかりであった。あれはイタリか、ドイツか、オーストリアかどこかはわからないけれど、西洋人というのはスーツも蝶ネクタイもよく似合うし、女性はドレスもよく似合わす。素敵である。毎年アメリカでのアカデミー賞の番組があるが、そこに出てくる女優達のドレスもすばらしい。歩き方だって最高のものだ。

 僕は日本が当然好きで、ましてやふるさとである尾鷲を離れられないのだけれど、愛と憎しみは表裏一体のように日本が憎らしいと思うことも多い。特に日本の「民主主義」などは憎らしいし、似合わないジーンズも憎らしい。

 それでもずいぶんと今の若い人たちは着こなしもうまくなってきた。隠すべきところを隠すとか、自慢のところは見せるというようになっている。
 30代、40代は外食が少なく、馬鹿飲みも慎み、内食、内会食で、節度よく暮らしているというデータも先日発表された。

 構造主義と言ったって、西洋文明の波にはかなわない。とにかく利便性がある。しかしカッコイイのもコマーシャルや雑誌広告や映画ででてくるちょっとした人たちで、西洋文明の行き着いている先は「肥満」だ。
 ほとんどの人が日本人とは違った、巨大な肥満である。僕は以前、「豚の帝国」とアメリカを揶揄したことがあるが、これはオーストラリアもロシアも、同じで、まだヨーロッパはましなほうなのかもしれない。なぜかというとヨーロッパの映画の背景にはややアメリカより「肥満」は少ないからだ。実際はよく知らない。ヨーロッパの気候はたいへんなものらしい。であればそれに立ち向かうヨーロッパの人々はあんまり太らないのかもしれない。

 フランスではBMI(体内脂肪度)が18以下のモデルを使うことが禁止された。それはそれでさすがにフランスだと言いたくなる。アメリカもこれ以上肥満になったら、罰するぞ、ぐらいいたほうが国が長持ちするかもしれない(これは冗談です)。

 肥満大国では戦争の地上戦もできないから、「殺すという実感のない」武器ばかりを作っているのが肥満大国の自らの弱さを知った上で、克服する戦術ではないかと思うことすらある。

 あれ、妙なふうに文が展開してしまった。まあ、これもブログだからこそ、なせる技でもあるか。


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