25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

「人体」のシリーズ化

2017年10月04日 | テレビ

 「ひよっこ」が大団円で終わり、「わろてんか」が始まった。今日までも三回はおもいろいでもなく、一方で始まった「トットちゃん」が面白い。

 NHKが「NHKスペシャル」で「人体」シリーズを始めた。現在の医学、生物学の最先端がわかることだろう。第一回は「メッセージ物質で」あった。心臓と腎臓がコミュニケーションしている。こころは脳にあるわけではない、と考えてきたぼくには興味深くかった。各臓器が連絡を取り合っている。そのメッセンジャーである物質が解明されてきた。この物質を培養できたら、リュウマチも治ってしまう新薬が実用化されている。

 まだすべてが解明されているわけではないが、「異常」とはメッセージ物質の異常と考えることもできる。遺伝子解析が驚くほどのスピードで解析されたように、おそらくは細胞のレベルまで、このメッセージ物質の解明が進むのだろう。多くの医学的な研究は5年、10年で大きな革命の結果を生み出す勢いである。ぼくもその科学の恩恵い浴するかもしれない。

 ロケットで30分でハワイに行けるようだし、世界の大都市間はロケットで結ばれ、中国からはチューブ状の中を超高速時速4000キロのリニアモーターカーが走る。それがヨーロッパにまで伸びる。ロケット旅行はエコノミークラスの料金というから、この開発競争は進むことだろう。2022年開業というから楽しみである。

 これほどまで科学技術は進んでいるというのに、人間そのものは進んでいるのだろうかとふと思う。善事も裏表、悪の裏表、妬み、嫉み、恨み、そしり、ミスコミニュケーション、無意識の同調、悪意。社会で言えば、貧困、差別、戦争。科学を操作するのも人間である。2000年以上前に書かれたものが延々と今になっても引き継がれている。伝統、良い慣習、悪い慣習、迷妄の類い、人間はどこまでも複雑にできている。それを解明するのが、「哲学」だった。

 



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