25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

暖簾

2019年09月19日 | 映画
今日は涼しく、良い天気である。明日からまた雨が降るそうなので、当たったこともない天気予報に従い、今日のうちに九月に入ってからの草刈り第2弾をするつもりでいる。
 午前中はホームページの原稿作りやイラスト、写真などを選ぶ作業をした。
 小田原に尾島さんという友人がいて、彼にならなんでも気兼ねなく言えるので、彼にホームページ作成の依頼をした。
 さてどんなのができるのやら。
 この前から言っているぼくの発案のアプリ。実は語学だけではない。カラオケ練習にもいいのだ。あれ、ここのところ難しい、なんども聞きたい、という時にはすごく便利である。テレビやラジオからちょいと音源をとればよい。あとは練習だ。

 今回の仕事については失敗ということはないので、気楽である。22年前は重大事であった。今はたった一人でやり、外注するだけである。以前のように何億もいるものではない。
 販売力も要らない。使ってもらえなければしかたがない、という余裕もある。いずれわかる日が来る、と確信をもっている。最後に話し言葉を文字にするAIを搭載するつもりだ。

 昨日森繁久彌の「暖簾」という大昔の映画を観た。森繁久彌が老人と若者の二役だった。山田五十鈴が奥さん役で強気の女性を演じ、音羽信子は森繁久彌が本当は結婚したかった女性であったが、音羽信子の方は身を引いた。大阪での昆布屋の話である。中村雁治郎演ずる昆布屋の旦那に拾われて丁稚に入った森繁はよく仕事をこなし、旦那の教えを忠実に守って生きる男だった。旦那は早めに暖簾分けをする。森繁は独立する。商売もうまくいき、勢いに乗って昆布を加工する工場を作るのだが、室戸台風で工場はやられる。銀行から再融資を受けるのも暖簾があるからである。
 次は長男、次男とも戦争で徴兵となる。大阪の店も向上もすべて焼け、長男までも死んでしまう。森繁はこの長男に期待していたのだった。ラグビーの好きな次男は戻ってくる。これも森繁が演じている。この次男はラグビー仲間の協力もあって、機転と行動力で店を大きくしてゆく。東京にも進出していくのであるが、親父は文句ばかり言っている。しかし息子はどんどんやっていく、という話だ。川島雄三の作品
 昔の映画を見ると必ずしもその当時の風景に目がいってしまう。惹かれてしまう。尾鷲とは違う風景のはずなのに、共通した何かがあるのだ。
 それにしても、鴈治郎の奥さん役で、ちょっと意地悪なしっかりものを浪花千栄子が演じていた。ぼくの母方の祖母は浪花千栄子にそっくりで、小さい頃から同じような顔ってあるんだと思ったのだった。ネットで調べてみると66才で死んだとある。あんなにばあさん役だったのに、たった66才で死ぬとは。幼いときから見える初老の大人は遠い遠いところにいる人間に見えてしまう。
 川上未映子の短篇を二篇読んで寝た。これについてはしっかり考え、「よもやま話の会」で発表しなければならない。


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