25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

初任給40万円

2018年02月19日 | 社会・経済・政治
 歯肉が痛くて、翌日は絶対に歯医者さんへ、と思っていた。ところがよく睡眠をとったせいか、軟膏が効いたせいかはわからないが、痛みと腫れがひき、とたんに歯医者さんにいくのをためらっていまい、そして今日とうとう行くのを止めた。できるだけ行きたくない、という感情の方が勝ってしまった。たんに先延ばしであることはわかっている。しかし免疫力さえ落とさなければまだ耐えられるのではないかという気分になっている。
 当分固いものを食べるは避け、なんとか頑張ろう。

 このストレスともお別れしたいものだが、多くの人が通りすぎる道の穴ボコなのだろう。
 そんな中、ネットのニュースで、中国のファーエイ社が日本での会社設立時に初任給40万円でITエンジニアを募集するという。中国本社での初任給は80万円ほどだという。この80万円は世界の標準的なレベルでアメリカでもインドがもっと上をいく。
 で、日本は初任給は約20万円だという。これはひどい。自らの理由もあるだろう。日本が世界のプラットホームを握れないのは英語ができないことが大きい。IT企業のエンジニアでも、やがてマネージングをやっていくことになると英語力が必要になる。次には日本の横並びの慣習である。卒業による一括採用で初任給さほど差はない。

 こんなニュースを見て、1995年に始まった第三次産業革命が起こったとき、ぼくはその最中にいて、最先端にいた。アメリカで始まったIT革命に乗ることができなかった。OSはマイクロソフトやマックに牛耳られ、検索エンジンはgoogle Yahooに独占された。通信販売はアマゾンが本とCDから始まり商品数を増やして行った。スマートフォントやタブレットの開発もアメリカであった。かつてソニーのような会社が発明するようなものだったのが、日本ではできなかった。ぼくらのような創造的技術をもつ会社に、救いの手はなかった。金融の世界が自由化に伴って大混乱で、政府のいうことなどお付き合いで一回だけ、あとは知らない、という様だった。

 やがてソニーもパナソニックも没落しNTTの携帯も世界に通用していくものではなかった。経済の停滞が長く、いまも続いている。借金だけが増えているという状況である。

 初任給 20万円では第四次産業革命、純粋機械化経済に立ち向かえるのだろうか。中国は自国の人口を武器にしてまっしぐらにキャッシュレス社会、EV自動車、超高速チューブリニア車で一帯一路政策を進めている。

 日本にはお金がない。お金がないのに、現政権は外国にいくとお金をばらまいて帰ってくる。外によい格好し、実は相当に内向きな政権のうしろに内向き、閉鎖的な国民の姿が浮かぶ。





 


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