Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

気持ちを表すこと

2006-03-23 03:14:16 | Weblog
昨日は、2年生の3クラス全員で、一年間の学習についての発表を
体育館で行って、保護者も参観しました。

春から夏は、キュウリ・トマト・ナス
秋にはニンジン・ジャガイモ・サツマイモ・ダイコン・コマツナを育てて
それぞれの季節の野菜を使って
サラダ・パーティーやカレー作り、焼き芋などを
時には親も参加して、楽しい活動ができました。

合奏や図工や音読や縄跳びや跳び箱・マットの演技など
それぞれに工夫したり、しっかり暗記して
どの子も本当に一生懸命、この一年間の学びを発表していました。

最後に実行委員の子どもたちの挨拶があって、
子どもたちのしっかりと成長している様子に
本当にびっくりするとともに、とてもうれしく思いました。

来年度は、クラス替えもあり、親としては少しドキドキしますけど
2年生の活動で、おそらく意識的に学年全体での取り組みを
先生方が多くなさっていらしたこともあり

他のクラスの子どもと、名前は覚えていなくても
子どもたち同士も顔見知りになっているので
きっと、また新しい仲間になれると思います。


先生方の連携もとてもよかったのでしょう
子どもたちも、本当に生き生きといろいろな活動に
積極的に取り組むことができました。

たくさんの仲間と一緒に得た体験は、今はまだ自覚していなくても
子どもたちにとって大きな力となり、それぞれの宝物になることでしょうね。


そんな子どもの成長に感動しながら、帰りを待っていたところ

いつも一緒に遊んでいる大の仲良しの子と、階段を下りてくる様子が
少し変なので、2階の窓から、そっと見ていました。

仲良しのケンカは、いつものことなのですが
相手に言われたことが、どうも納得いかずに食い下がっていて
ついには、涙があふれて、それでも「僕は・・・してない・・・」と
訴えておりました。

仕方なしに、私も事情を聞いて、少し言葉をかけると
相手が「すまん。」と言って、さっと帰っていきました。


これまでめったに泣いたりしない子が、こらえきれない様子で
ポロポロ涙をこぼし、本人の中では納得いかずに半ば放心状態で
玄関前に、座り込んで動こうとしません。

促しても「何もする気になれない。」と言うので
「お母さんお腹空いたから、先に、ご飯食べるよ。」と言って家に入りました。

こんなとき、うるさく言うより、放っておくことも必要と
最近気づいたこともあり、案の定いつの間にやら部屋には入りましたが

それでも、ご飯も食べずに机の前に座り込んでいました。

「納得いかない気持ちはわかるけど、すまんって言ってたから
良いよって、言えるかな?」

「kirikou も、人を責めたり、けなしたりすることがあるけど
そんな時、相手が傷ついて辛いことが、少しわかったかなぁ?」
と話しかけると、少しうなずいた様子でした。


少しすると、さっきの友だちがやって来て
もう一人の子と遊ぶ待ち合わせをウチでするとのこと

のんきと言うか、この年頃の子はまだまだ本当にカワイラシクて
そうこうするうちに、3人で遊ぶことになり

とりあえず、『一件落着』でしょうか・・・


その後、別の用事で、通級の先生と担任の先生とお話することがあり
このことについて伺ってみました。


もともと、自分の感情を表すことも振り返ることも苦手で
相手の感情には、もっと気づきにくいところがありますが

今回のように、逃げたり自分の中に抑えたりせずに
自分の気持ちや「いやだ」ということを表現できたのは
とても良かったそうです。

これから、中学年に向けて、もっとこういう場面が増えるかもしれないけれど

それに対して、自分なりに対処していけるようにできるといいのでしょうね・・・

子どもには「お母さんも上手くいかなかったり、辛いことがあったり
落ち込んだりもするけど、何とかなるって思って、やっているよ。
雨の次には、きっと晴れる日が来るよ。」と言うのが精一杯でした。


母親が、こんなに自信がなくて、オロオロしそうになりますが

ここは、子どもの持っている力を信じて見守りつつ
母も子もそれぞれ、少しずつやってみようと想います・・・

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うちも今日 (ぴーまん)
2006-03-23 22:04:50
我が家も、友達に殴られ、蹴られして、公園から大泣きして帰ってきました。真相を確かめに、娘のお迎えの時間だというのに、公園まで出向きました。公園に出す時には、毎回、ドキドキものです。でも、何かあるかもしれない!と、出さないでいたら、この世の中を知らない子供にしてしまうのかな?と。なので、疲れちゃいますが、頑張って?(笑)送り出しま~す。
返信する
いろいろあって、成長する・・・のでしょうね。 (風待人)
2006-03-24 11:02:42
ぴーまん さま



よ~く、わかります!



幼稚園では、いろいろあって、親も子も臆病になっていましたので

一年生になったときは、担任の先生に

(今思うと読むのもタイヘンだったと思うくらい)



心配なこと、気になることを連絡帳でお話していました。



学校に慣れるのと一緒に

私自身のスタンスや子どもとの距離の取り方を

少しずつ客観的に見られるようになりつつあって



やっと、コレでもだいぶ楽になりました。



けれど、最近また宿題のことやら生活リズムがとれずに寝不足続きで



私も、余裕がなかったり、参ってしまうこともあります。



たぶん、学年がひとつ上がることへのプレッシャーや緊張が

出てきているのだろうと夫に言われて



あ~そうだった!



これから新学期が始まって

また新しい環境に慣れるまで、当分落ち着かなかったり

不安が高まる時期だった!と思い当たりました。



螺旋階段を上るように、季節をめぐりながら

ゆっくりでも成長していければいいのでしょうね・・・



親もそうと気づけば、少しは余裕が持てるかもしれませんね!

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。