Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

気温、30度を越える・・・

2008-07-05 23:54:20 | 表現すること
昨日今日と、日中の気温が30度を超えました。

横浜の気温を気象庁のHPで調べたところ
夜の8時でも30.6度「今年最高」とのこと。

いよいよ明日は、kirikouたちが一泊の「足柄への体験学習」に出かけます。


kirikou自身が、ひとつずつチェクをしながらの持ち物の仕度なので
時間もかかるし、大わらわのありさまでした。

それでも明日の早起きに備えて、9時前にはkirikouが眠ってしまいましたので

私もノンビリと一息いれて、ようやくPCを開けました。



今日の午前中は、学校の敷地内にあるコミュニティハウスで
「地区懇談会」が開かれました。

まず初めに、近くの中学校での「携帯電話を巡るアンケート調査」の結果を踏まえて
中学校の先生からの実態に関するご報告があり

そのあとで「子どもの携帯電話を巡る実態について」
地域の方々や小中学校の先生方や保護者の参加のもと
4グループに分かれて、活発なお話し合いが行われました。

皆様それぞれのご意見もイロイロと出ましたが
ネットやケイタイの良い面と悪い面を良く知った上で
その使い方を学校教育の中や親子の間で良く話し合いながら使って行くことが大切ではないか?
というような方向性が見えてきました。

中学生では、3年生くらいになるとほぼ90%のお子さんが携帯を所持しているとのこと。

やはり友だちとの帰属意識、つながっているという安心感が得られる
コミュニケーションツールとして欠かせないものになっているようです。

ただし、実際の対面のコミュニケーション能力や表現力の未熟さが見られるとのことで
その力を磨くことも大切ですし
その上で、さらに「ネット上でのやり取り」をスムーズにする工夫がいるのでしょうか?

(ところで中学生の携帯メールは、文章というよりは
顔文字などの視覚的な表現が多用されているとのこと。

それが全てになってしまうわけではないのでしょうが…
ひょっとして、日本語のカタチも変わっていくのでしょうか?)

そういえば…いつでしたか、大学生のレポートに
文献のかなりの部分をそっくりそのまま「コピペ」しているものが頻繁に見られるので
レポート提出をやめて、図書館で資料の読み方などを指導したり
ディスカッションを取り入れている…というニュースを見ましたっけ。

私自身も、自分の言葉でウマク表現できなくって
同じようなことを表現している文章を探して、
それらを引用しながらお話を進めることがよくありますし。

ただ、できれば…それらをつなげていく中から
何らかの自分なりの考えや想いを、少しでも伝えることができたら良いなぁと想っております。

ブログとしても、大げさなお話など到底できませんが
書き続ける中から、何かしら得られるものがあると良いんですけれど。


さて「大学」といえば…木曜日の「朗読の講座」の後、図書館の方に向かうと

ちょうどそのすぐ後に国文学会の講演会として「源氏物語の朗読会」が催されるとのこと。

(そういえば、昨年も、遠藤順子さんの講演を伺いました。

今回は、「源氏物語の千年紀」にあたる年ですし
三田村雅子先生とのご縁で、幸田弘子さんが「葵の巻」の朗読をなさるというので
せっかくのチャンスですので、聞かせていただくことにいたしました。

お若い学生さんやオープンカレッジで「源氏物語」を学んでいる方も
たくさん参加していました。

源氏物語の世界を、目の前に浮き立たせるように語られる
三田村先生の解説に、思わず引き込まれるように感じました。

そのお話に助けられて、私にはわかりにくい文語体(和文体?)も
あまり意味に気をとられないで

物語の雰囲気を表現なさっている幸田さんの声やセリフの調子を
楽しむことができました。

(また、音楽のように…聴いていたのかもしれません。

六条御息所の揺れ動く心情やその場面のなんともいえない雰囲気には…

哀しくも妖しくそして烈しく、人を想う気持ちの
なんとも言いようのない奥深さが感じられました。)

偶然、隣り合わせて座った年配の方とお話をさせていただいたり
昨年のシンポジウムで「源氏物語と涙」のテーマを研究発表なさった方から
お声をかけていただいたり

思いがけず、素敵な時間を過ごすことができました。


そして、家に帰るとすぐにチェックしたのが日経新聞の夕刊です。

これまでも、その時々にいろいろな分野の方々のお話を楽しみにしておりましたが
7月に入って、夕刊の「あすへの話題」というコラムの執筆者が新しくなって

1日火曜日は、日産自動車名誉会長の日枝至氏の「世界共通語」

2日水曜日は、作家の長部日出雄氏の『「競争と利他」「利他」』

そして3日木曜日は、(先日お話を伺ってきたばかりの)
福岡伸一さんのお書きになった「金持ちになるには」でした。

そういえば…茂木先生も何年か前に、お書きになっていましたね。

全部で800字足らずの中で、こんな風にお話を組み立てて
何かを伝えていくのって、ほんとうにスゴイことですね~!

私のように思いつくままにタラタラと書いていくことの格好の悪さが
なんとも気詰まりですけれど

いろいろな方々の、その人らしさのにじみ出る文章を読むことの楽しさを知って
なおさら、自分自身の恥かしさを省みずに書きたいと想う気持の出所が気にかかって仕方がありません。


そうそう、いつもkirikouの出かけの朝のバタバタしている時間のニュースで
「赤毛のアン」誕生100年とモンゴメリの生涯について、取上げていましたね。

モンゴメリの日記を読み込んで創った、ミュージカルを紹介していました。

その人が、物語に託した想いや実際の生活で抱えていた様々な想い…を
その物語を読みながら想像すること

その人のお気持の何がしかを感じること…ができるでしょうか?


ということで、水曜日に覗いた(中くらいの)本屋さんの『新潮文庫の100冊』のコーナーで、

早速「赤毛のアン」と、ざっと視線をめぐらせてチョイスした
竹内薫 茂木健一郎著「脳のからくり」と

(去年も、夏イチストラップにつられてしまった…)集英社文庫のコーナーからは

浜辺祐一著「救命センターからの手紙 ドクターファイルから」の3冊を買いました。

(「発見。角川文庫夏の100冊は、とりあえずパンフレットだけいただいて…)

まだ読みかけの本が山積みなのに…
夏休みを前にした「文庫本フェア」は、やっぱり見逃せませんね。

名作といわれているものでも、読んでいないものもたくさんありますし
昔に比べると活字もグッと大きくなって、ほんとうに読みやすくなりました。

お若い方は、モチロンのこと…
年齢を重ねて、もう一度読み直してみるのも「乙なもの」かもしれませんね!


いろいろな情報をインプットしながら、おしゃべりしたり文章にしたり…
なんらかのカタチで、表現していくうちに…

その繰り返しのスキマの中に、広々とした空白の広がる瞬間が見えてくる…
ことがあるような気がしています。

言葉で捉えるのは、とてもムズカシイんですけれど
もう少しの間、そんな私の往ったり来たりにお付き合いいただけましたら幸いです。


そろそろ日付も変わる頃…

明日は、夏空になりそうですね~!!


皆様にも、お健やかな眠りが訪れますように…


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
久しぶりです。 (銀鏡反応)
2008-07-06 21:44:42
今晩は。

昨日と引き続き、本日も昼間にムシムシするほど暑かったですが、夕方になり、やっと気温も落ちつきました。

さて昨日は、前から行こう行こうと思っていた展覧会「バウハウス・デッサウ展」を観覧できました。

私達の身の回りの、道具のデザイン的方向性を決定付けた感のあるバウハウスの生み出した、数々の意匠。

あの「パイプイス」もバウハウスと有縁の作家が生み出した者だとか。驚きました。

見終わった後、展示物を置いてある東京藝術大学大学美術館の意匠にも、バウハウス的なスタイルが紛れているように見えてしまいました…(笑)。

兎にも角にも、私自身、大きく“創る意欲”を刺激された展覧会でした。

ところで、先般、The Ancient Qualia Cafeを訪れたら、再び休業中になっていました。

私自身は、二度とあのCafeには、訪れることはないでしょう。

掲示板は、仮令茂木博士のような素性の明確な人が管理しているようなものであっても、匿名性を隠れ蓑にした卑劣な犯罪が相次いでいる以上、一切利用しない、というのを、ネット利用の私的なポリシーとして貫くことに決めたのです。
(使うのであれば、自分で掲示板を立ち上げ、それをつかうことにしています)

茂木博士を敬愛する1人としては、悲しいことですが、個人的にネットがらみの悪質なトラブルを避けるには、この策しか思い浮かばなかった。

それはさておき、ネットや携帯電話の正しい使い方というのは、お子さんがまだ小学生の時分から、何回も繰り返し、しっかり教えていかなくてはならない。

そうしないと、今以上に悪質な言動がネットに溢れかえってしまうと思われます。
そしてそれは必ず、リアル世界での犯罪の温床になりかねない。

その為には親御さん方も、モラルから外れた使い方を戒める必要があります。

私自身も厳しく戒めていきたい、と思っています。

…難くて暗い話になってしまいましたが、まだまだ関東の梅雨明けは先のようで、蒸し暑く湿っぽい陽気がまだまだ続くと思われます。まだまだ体調を崩しやすい時期ですので、ますますご留意せられんことを…。

長々しい文で誠に申し訳ありませんでした。

それでは、この1週間が、風待人さまとご家族にとりましても、有意義なものでありますようにと願い、この辺で失礼したいと思います。
返信する
“創る意欲”を刺激された展覧会・・・ (風待人)
2008-07-07 16:45:50
銀鏡反応さま

ようこそ、お越しくださってありがとうございます。

今は、ようやく雨も上がりましたが・・・湿度が高めですね。

それでも、時おり窓から風が入ってくると
やはり、ホッとして気持がいいんです。

そうですね・・・自然の景色や人の言葉だったりから受けた印象が
また新たな創作のきっかけになることがるのでしょうね。

イロイロな出来事や人との関わりも
何らかのカタチでその人を育てる糧になる・・・と私は信じています。

せっかく、出会うことのできた奇跡に感謝しつつ

それでもなお、人それぞれの自由な表現が認められますように
心より祈っております。

家族のことを、お気遣いくださってありがとうございます。

銀鏡反応さまも、お健やかにお過ごしくださいネ!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。