Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

「こどもへのまなざし」

2006-04-25 16:29:35 | Weblog
これは、私の尊敬する佐々木正美先生のご本のタイトルです。


以前にも書きましたが、佐々木先生の

『子どもへの、そしてすべての人に向けるあたたかいまなざし』にふれて

私は、ほんとうに大切なことを教えていただきました。


子育てをする中で、どうしてよいかわからないことだらけで
子どものことがよく見えなくなって
子育てに、自信をもてずに悩んでいたときに、先生と出会いました。


佐々木先生のご本やお話の中から

まず、母親が子どもにとって安心できる安全基地になって
その基本的信頼関係をもつようにすることが大切だと思いました。

それによって、子どもが、安心して自信を持って外界に出ていって
いろいろなことに興味を広げて、やりたいことを見つけていけるのでしょうね。


私自身が、ひととの関係に自信のなかった時期を経て

同じように子どものことで悩んでいる方とお友だちになれて
いろいろお話しすることを通じて
自分自身を大きく変えていくことができたように思います。


いま、佐々木先生がよくお話になるのは、子ども達に出てきている問題は
大人である私たちが抱えている現代社会の問題が、その元にあるということです。


物質的には、ほんとうに豊かな世の中に住んでいるのに

人間関係の希薄さや、社会での生きにくさが顕著なのはなぜなのでしょう?


このことは、河合隼雄先生も同じような指摘をしていらっしゃいました。


解決策として、佐々木先生は

「子どもとの関係、夫婦の関係、家族の関係、 
 そして身近なお隣の方、友人との関係

 その関係に、あたたかく優しい人間的な交わりを回復することが大切である」

とおっしゃっています。


これは、何か大げさなことをするということでもなく
けれど、当たり前のようで、最近忘れられていたことのようです。

改めて考えると難しいかもしれませんが
今から少しずつでも、自分の身近なところから心がけていって
ご挨拶をしたり、にこやかにお話をしたりすることで

きっと、そんな人と人とのあたたかい関わりが広がっていくといいですね。


そんな豊かなふれあいのある街の中で
子どもやお年寄りを、あたたかく見守りながら
私たちも暮らしていけたら、どんなに幸せでしょうか・・・


こんな風に書いてみて
これが夢のような絵物語に聞こえてしまうとしたら、とても哀しいです!

誰もがみんな、こんな暮らしを望んではいないのかもしれません。


私一人の想いだったら・・・と、心もとなくなることもあります。


けれど、少なくとも子ども達がニコニコと楽しく笑いながら育っていけるように

できることを考えていきたいと、想っています。



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