Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

旅立つ人を想う・・・

2006-09-15 13:30:37 | Weblog
昨日は、櫻灯路さまの四十九日のお見送りだったそうです…


午前中は、激しく雨が降っておりました。

とあるところに出向いておりましたので、お昼頃に雨がやんで

はるか遠くに、まだ厚い雲のかかる丹沢の山あいが望まれて


ふと、櫻灯路さまの空高く、旅立つご様子が感じられました。


そのほんの少し前の日にも、櫻灯路さまの言葉がふとよみがえることがありました。

ほんとうに、ほんとうに不思議なご縁に導かれていたとしか思えません。

私には、何もできませんでしたが、ほんのひと時、こんなカタチででも

きっと、出会うことに、大切な“えにし”があったように、私には思えます。

私が、こんなふうに不器用ながらも「何かを書き残さずにはいられないこと」


そのわけを、櫻灯路さまは、私に教えてくださったように、今は、思えます。


高村光太郎と智恵子のお話も、強く心に残っております。

櫻さまの遺された、静かだけれど、いのちの叫びにも似たお言葉を

これからも、ずっと、ずっと忘れずにいたい気持ちが湧きあがり

ここに写して、皆さまにお伝えさせてください…

きっと、きっと 櫻さまも、微笑んで許してくださると想います…



      『生涯 愚直にて候』    櫻灯路さまのブログより一部転載

                           (前略)

  実は私には 密かに大好きな別な方の字があります

  良寛 その人の字です



  子供達が凧上げの為に 凧絵にしたいとそそのかされて書いた 

  この『天上大風』の良寛の字には 強烈な印象を受けたのです

  最初に観て仰天し いつかそれも沈殿し 愈々確固たるものになって来ました

  即興的に書かされたので 自分のサインは端っこに追いやられていますが

  何と言う軽さでしょう 何と言う深さでしょう 何と言う滋味でしょう



  如何でしょう 皆さんの この字に対するご感想は?



  こんな字を書く良寛と言う方は 

  一体どんな方なのだろうと 私は徹底して調べました     (ここまで)



私が、存じ上げているのは、ほんとうに幻のようなネットの中の
文字として遺された櫻さまのお言葉だけです。

けれど、私には、その言葉とともに、耳に聴こえる音にはならずとも

生き生きとした言葉の響きとして、櫻さまの想いが、今でもすぐ身近に感じられます。



こんな不思議な想いを、感じるままに、お話させていただきました…


櫻灯路さまの想い描かれた櫻のお山を、私も心待ちにしております。

きっと、毎年、かならず

櫻さまの想いとともに、その季節を過ごすことにいたしましょう…



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2 コメント

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書は人…? (hama-wind)
2006-09-16 01:06:52
そうでしたか…櫻灯路さまの旅立ちがやすらかでありますように…。



良寛さまの「天上大風」は本で見たことがあります。記憶の中のではありますが、勢いがあって物事に縛られることのない天衣無縫な感じ…そんな風に記憶しています。

昔から字を書くことや書道は大の苦手で避けて通っていましたが、わりと最近になって書を味わうことだけはどうにかできるようになってきたような…?そんな僕が言うのもどうかとは思いますが、白隠禅師の「南無地獄大菩薩」はご覧になったことは…あなたならおありかな?どう見られましたでしょう…。

あと、確か17日からかな?赤レンガで星野富弘さんの作品展が開催されるようですよ!こちらももしチャンスがありましたら、おすすめしたいです。
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空高く、風をいっぱいにうけて・・・ (風待人)
2006-09-16 07:05:01
hama-wind さま



そうですね・・・書を、ご覧になって、味わうのも・・・素敵ですね。



風をうけて、空高くまう凧のすがたに



つい自分の想いまで、かさねてしまう・・・



けれど、もっともっと、自由なものを



良寛さまの字は、あらわしていらっしゃるのかもしれません・・・



白隠禅師の「南無地獄大菩薩」についてだったか

キオクがあやふやなんですけれど

先日「こころの時代」というNHKの番組で、白隠禅師の書についてのお話を

聞いたような気がします。



今度、録画したのを探してみます。



達磨さんの絵にしても、「○」だけ書いた書とかありますね・・・



私たちに何を教えてくださっているのか?



そんなことすら、どこかに放り投げているのでしょうか?





そうでした!赤レンガでの、星野富弘さんの作品展のお知らせを

子どもが、学校からいただいてきておりましたので

皆さんにも、お知らせしようと思っておりました。



お知らせくださって、ありがとうございます。



ぜひ、観にいきたいですね!!



もうひとつ、ついでがあって、菅田隆雄さんの尾瀬の写真展を

また覗きに行きましたら

お撮りになったご本人がいらして、直接お話を伺いました。



鳥肌が立つような、お話を伺いました・・・

わたしも、若い頃に一度だけ尾瀬を歩いたことがあって・・・

ブログにも書けたらいいなぁと思っています。

(写真展は、10月1日までです)





私も、オッチョコチョイの忘れん坊で、あれやこれやとやっておりますので



なかなか、風のように「かろやかに」とは、まいりません・・・
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