深読みが止まらない。
なかなか興味深い考察ブログを読んだ。
「希美=西崎(同一人物が分裂した)」という考えは、
希美と西崎の親密さが唐突に感じた私としては結構説得力を持って読めた。
上京した希美が住んだ「野ばら荘」の先住者が西崎。
さらに2階に住んでいた安藤望を加えた3人が
一気に近づくきっかけになる台風の日、
西崎と希美のシーンがドラマチックに演出されていたのが不思議だった。
最初に見たときはこの2人が恋愛関係になる、
もしくは事件の共犯者になるんだと思っていた(それは半分当たってるけど)。
西崎も希美も、安藤には話さない自分のトラウマを
相手に進んで打ち明けているのも、
相手がもう一人の自分だとすれば共有して当然。
事件現場で希美にとってのNは安藤だと思っていたけど、
ある側面から見たら西崎のことでもあったのかもしれない。
そして西崎がもう一人の希美であるとすれば、
結果的には希美は自分のために行動したとも言える。
西崎が野口殺しの罪をかぶって服役したことで
西崎も希美も過去のトラウマから解放された。
だから再会したときに「この10年は無駄じゃなかった」と語り合ったのでは。
「相手に知られずに」ではないけど、希美と西崎は罪の共有をした。
でも恋愛関係にはならない。
そこまで深く結びついた年の近い男女なのに
恋に落ちなかった理由も「もう一人の自分だから」だとすると腑に落ちる。
さらに考察では
希美、西崎、安藤のドラマでの部屋の描写について
かなり深い(と思われる)解釈をしていて面白かった。
そういえば西崎が出所してから興信所を使ってまで
希美の居場所を探して金を送るというのも違和感あったんだよな。
安藤は向こうが訪ねてくるまで放置だったのに。
成瀬くんにも自分から電話をしていたけど(あれ、何の用だったんだろう?)。
あと、「何もしない男・成瀬」という解釈は斬新だった。
たしかに成瀬くんは何もしない(できない)。
島で希美がつらい目にあっている時も
もちろん希美は成瀬がそばにいることで救われたんだけど
具体的に何か助けになるようなことはできていなかった。
「なんができる?」と聞いても希美は「なんもいらない」と答える。
買い物にでかけた高松でも、その場でも
成瀬は希美に触れることができない。
奨学金も成瀬に譲っちゃって、結局父親に土下座して学費借りたし。
希美の病気をもし安藤が知ったら
最終的に結婚できなかったとしても
希美のためにいい病院を探したり、
治療のために奔走しただろうと想像できる。
でも成瀬は「ただ、一緒におらん?」と言うだけ。
だけどそれが死にゆく希美が必要としていたことだったんだよなぁ。
考えれば考えるほど、安藤は最後まで蚊帳の外だな。
希美としては安藤が何も背負わずに明るい場所にいて
上を目指してくれることが自分の救いになるだろうからいいけど。
安藤は寂しいよな・・・。
希美は安藤の僻地行きをどうしても阻止したかったのに
安藤は僻地行きも悪くないと思っていたらしい、というのが悲しい。
でも、安藤のNは希美だったと言っていたけど、
安藤の起こした行動は希美のためではなく、自分のためだよね。
ドアチェーンをかけるのは「希美に自分を頼りにしてほしい」という願望だし。
安藤のNは希美ではなく望(自分)だった?
全員が誰かのために嘘をついた事件の中で、あれだけは違和感があった。
あ~まだまだ続きそう。
なかなか興味深い考察ブログを読んだ。
「希美=西崎(同一人物が分裂した)」という考えは、
希美と西崎の親密さが唐突に感じた私としては結構説得力を持って読めた。
上京した希美が住んだ「野ばら荘」の先住者が西崎。
さらに2階に住んでいた安藤望を加えた3人が
一気に近づくきっかけになる台風の日、
西崎と希美のシーンがドラマチックに演出されていたのが不思議だった。
最初に見たときはこの2人が恋愛関係になる、
もしくは事件の共犯者になるんだと思っていた(それは半分当たってるけど)。
西崎も希美も、安藤には話さない自分のトラウマを
相手に進んで打ち明けているのも、
相手がもう一人の自分だとすれば共有して当然。
事件現場で希美にとってのNは安藤だと思っていたけど、
ある側面から見たら西崎のことでもあったのかもしれない。
そして西崎がもう一人の希美であるとすれば、
結果的には希美は自分のために行動したとも言える。
西崎が野口殺しの罪をかぶって服役したことで
西崎も希美も過去のトラウマから解放された。
だから再会したときに「この10年は無駄じゃなかった」と語り合ったのでは。
「相手に知られずに」ではないけど、希美と西崎は罪の共有をした。
でも恋愛関係にはならない。
そこまで深く結びついた年の近い男女なのに
恋に落ちなかった理由も「もう一人の自分だから」だとすると腑に落ちる。
さらに考察では
希美、西崎、安藤のドラマでの部屋の描写について
かなり深い(と思われる)解釈をしていて面白かった。
そういえば西崎が出所してから興信所を使ってまで
希美の居場所を探して金を送るというのも違和感あったんだよな。
安藤は向こうが訪ねてくるまで放置だったのに。
成瀬くんにも自分から電話をしていたけど(あれ、何の用だったんだろう?)。
あと、「何もしない男・成瀬」という解釈は斬新だった。
たしかに成瀬くんは何もしない(できない)。
島で希美がつらい目にあっている時も
もちろん希美は成瀬がそばにいることで救われたんだけど
具体的に何か助けになるようなことはできていなかった。
「なんができる?」と聞いても希美は「なんもいらない」と答える。
買い物にでかけた高松でも、その場でも
成瀬は希美に触れることができない。
奨学金も成瀬に譲っちゃって、結局父親に土下座して学費借りたし。
希美の病気をもし安藤が知ったら
最終的に結婚できなかったとしても
希美のためにいい病院を探したり、
治療のために奔走しただろうと想像できる。
でも成瀬は「ただ、一緒におらん?」と言うだけ。
だけどそれが死にゆく希美が必要としていたことだったんだよなぁ。
考えれば考えるほど、安藤は最後まで蚊帳の外だな。
希美としては安藤が何も背負わずに明るい場所にいて
上を目指してくれることが自分の救いになるだろうからいいけど。
安藤は寂しいよな・・・。
希美は安藤の僻地行きをどうしても阻止したかったのに
安藤は僻地行きも悪くないと思っていたらしい、というのが悲しい。
でも、安藤のNは希美だったと言っていたけど、
安藤の起こした行動は希美のためではなく、自分のためだよね。
ドアチェーンをかけるのは「希美に自分を頼りにしてほしい」という願望だし。
安藤のNは希美ではなく望(自分)だった?
全員が誰かのために嘘をついた事件の中で、あれだけは違和感があった。
あ~まだまだ続きそう。
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