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青葉城恋唄

仙台生まれ、仙台育ちの40代女性。
日々の生活で考えたことを記す雑記帳。

イッキ見ドラマ鑑賞記録「岸辺のアルバム」12~15話★★★★☆

2025年01月30日 | てれび
『岸辺のアルバム』
本放送:1977年6月24日から9月30日
脚本・原作:山田太一
出演:八千草薫 中田喜子 国広富之 竹脇無我 杉浦直樹

ようやく全話視聴完了。

13話の夫婦の会話がなんだか泣けてしまった。
12話で繁がぶちまけた家族の秘密のために家族は崩壊。
繁は出ていき、謙作は仕事に行ってしまう。

律子が気を使って出かけ、誰もいない家で向かい合う夫婦。
「許してもらえるならなんでもする」という則子に対し
「お前と一緒にいたい」
「でもそんな卑屈なお前じゃなくて以前のままのお前といたい」
と想いを吐露する謙作に泣いた。
妻に浮気されたとか、プライドを傷つけられたとかいう怒りではなく
これまで積み上げてきたものが失われてしまった、
もう昔の家族には戻れないという悔しさが伝わってきた。

前日は仕事と酒に逃げてしまった謙作。
この時も外から家を見つめながら泣くんだよー。
父にとって「家庭が平穏である」というのは何より大事だったんだな。

豪雨で家が流されてしまった田島家。
入れ物である家はなくなったけど家族の再構築ができた。
ラストは幸せな予感を漂わせて終わるけど
最後のテロップがなかなか不穏。

これが3年前の田島家の姿である
そして今
この4人がどんな幸せの中にいるか
どんな不幸せを抱えて生きているかは
みなさんのご想像にゆだねた方がいいだろう


「ノンポリ」「計算尺」と、時代を感じる言葉も聞けた。



ドラマ鑑賞記録「スロウトレイン」★★★☆☆

2025年01月22日 | てれび
『スロウトレイン』
放送:2025年1月2日・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:松たか子 多部未華子 松坂桃李 星野源

松たか子と松坂桃李と多部未華子が姉弟。
野木亜紀子脚本ということで楽しみにしていたスペシャルドラマ。
でも松たか子が出ていることでなんとなく坂元裕二っぽくもある。

期待しすぎたせいか、感想はいまいち。
何が伝えたかったのかがわかりにくかった。
というか、野木亜紀子でほんわかホームドラマっていうのが似合わない?
原作物か、社会派に近い作品が合っているのだろうか。

松坂桃李演じる弟が、星野源演じる作家と恋仲というのが違和感あったなぁ。
同性愛だからとかではなくて。



ドラマ鑑賞記録「海に眠るダイヤモンド」第9・10話★★★★☆

2024年12月23日 | てれび
「待ちくたびれた」by朝子

『海に眠るダイヤモンド』
日曜21時~・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:神木隆之介 斎藤工 杉咲花 池田エライザ 清水尋也 土屋太鳳 宮本信子

最終回は2時間スペシャル。
夫がいない時に落ち着いて見ようと思い最初はM-1を見ていたのですが、
風呂の中で見始めたら止まらなくなり、
「画面小さいな~字幕は物足りないな~」と思いながら視聴。
最後の40分はリビングのテレビで見ましたが、ラストシーンは夫の横で号泣。

選挙で1週お休みにならなければ全10話だった予定だったようで
TVerの配信版では前後編に分かれているしいくつかカットも追加され、
主題歌もエンドロールもきちんと2回流れたし、1話ずつの形になっていた。
ということで「第9・10話」の感想として書きます。
ちゃんとまとまらなさそうですが。

進平がいなくなり、一平も新しい着炭を見届けて亡くなってしまった。
残された主婦2人と子供を守るのは鉄平。
一平さんハルさんの夫婦は子どもを次々と亡くすというつらい体験を・・・。

そして秘密を分かち合っていた進平を失い、
誠の戸籍がないことで追い詰められ、弟である鉄平に助けを求める。
もちろん義理の姉と甥を助けるってこともあるけど、
やはり鉄平はどこまでも外勤なんだってことかな。

誠の戸籍をどうしたのか?という問題を
前週からひっぱったけどそこはそれほど重要ではなかったような。
進平と結婚できなかったんなら鉄平と籍を入れてということも無理だったんだし。
「端島で荒木栄子を名乗るわけにはいかない」って言っていたけど
そもそも草笛リナが偽名なんだから荒木リナのままで問題ないよね。

正直、リナを追うヤクザとの対峙についてはもっとうまく立ち回れたんじゃないかとは思う。
「小鉄は高波の日にいなくなった」とかそれこそ炭鉱事故で死んだとか。
あと、あのヤクザもんはそもそもリナを追っていたのでは?
小鉄を殺されてそっちに狙いをシフトした?個人的恨み?
しかもあんな追われている状況で小舟に乗って逃げていたら
目撃した人は「駆け落ちだ!」って思うかな?
都合よく追手だけ見えなかったってことある?

端島を出てからの鉄平の人生がとにかく悲しかった。
ラストに晩年(1990年以降)の様子が語られたけど、
どれだけたくさんの人に囲まれて穏やかな余生だったとしても
大好きな端島を捨て25年も逃げ続け、
大好きな朝子に会えないままだったなんてつらすぎる。
あのコスモス越しの端島の風景を見ても、いや見たらなおさら
帰れなかった鉄平の悲しい人生を思って「なんとかならなかったのか」と思ってしまう。


【後日談】
本当に、この1点については時間が経っても納得ができなくて、
考えれば考えるほど落ち込んでしまう。ドラマなのに。

簡単に年表で整理。

1965年3月 鉄平・リナ・誠失踪
1966年5月 朝子結婚
1967年 鹿乃子誕生?
1968年 和馬誕生?
1975年 端島閉山
1980年頃 IKEGAYA創業
1990年 鉄平・野母崎に家を購入
2000年頃 百合子死去
2004年 リナ死去
2010年 鉄平死去
2018年春 賢将死去

鉄平失踪から1年で結婚してからが怒涛だな。

1973年、端島の閉山が決まると鉄平が賢将に連絡を取り2人は再会。
その頃には鹿乃子も和馬も生まれている。
もう戻っても、あの頃の朝子はいない。

「朝子に言えないことを増やすのはかわいそう」は
朝子に対して「かわいそう」かと思ったのですが
よく考えたら「百合子が朝子に言えないこと」なんですね。
百合子は朝子に言えないことをすでに抱えている。
これ以上増やして百合子に負担をかけたくないという優しさ。

玲央は賢将の息子に「元気ですよね」って確認したり
百合子が20年前に亡くなったと聞いて複雑な表情をしているところから
百合子が被曝者だって知っているっぽい。ということはいづみも知っている。
これは鉄平のノートで玲央と同じタイミングで知ったんだよね。
でもその原因の一端を自分が担っていたということまでは知らない?

賢将の息子は玲央の質問に怪訝そうな顔をしていたから
もしかしたら母が被曝者だったと知らないのかな?

最後にいづみが見た幻で朝子は鉄平にプロポーズされる。
あれは本当ならば「あの夜」に聞くはずだった言葉。
百合子たちの子どもと一緒にまだ幼い竹男がいたり、
その頃にはもういないはずの進平がいる光景には温かい気持ちになるけど、
そこに虎次郎がいるのが複雑なんだよな~。
いづみは虎次郎にも愛情がありそうだけど、鉄平への想いってやっぱり特別なんかね?


いづみの秘書としてずっと働いていた澤田が実は誠だった。
第1話のあらすじで「謎の女性リナが来たことで彼らの人生が変わっていく」
と書かれていたけどその後はリナも島になじんで穏やかだったから
そんなに変わっていないじゃんって思ったけど
結果的にはリナが島に来たことをきっかけに確かに鉄平や朝子の人生は変わってしまった。
結局リナが追われていた理由やあの大金がなんだったのかを不明のまま。

鹿乃子・和馬姉弟と澤田はもしかしたら幼馴染みとして
一緒に端島で育ったかもしれないと思うと感慨深い。
「幼馴染みになる子待ってます」と言っていたリナの子が
百合子朝子の子と一緒にいられなかったのが悲しいなぁ。


前回気になっていた謎を整理。

いづみは誰から鉄平のノートを受け取ったのか?
2018年の春に誰かが亡くなったのでは?
賢将が亡くなったのがきっかけでしたね。
鉄平のノートは端島に残されていたものをハルが持って出て、
佐世保に戻ってきた鉄平が持って行った。
なんでハルの元に残しておかなかったのか?新しいのだけ持っていればいいのでは?

鉄平は生きているのか?
鉄平が死んでノートを受け取ったと考えるのが自然だけど
それなら「(鉄平がどうしているか)知らない」とは言わないよね。
これは残念ながら。

玲央の父親(誠)はどういう運命をたどったのか?
リナと(もしかしたら鉄平と)島を出た後、里子に出されたとか?
玲央の母親も気になるなぁ。
これはそもそも誠が玲央の父親という説が間違っていた。

鹿乃子も端島生まれ?
和馬が端島で生まれたけど記憶がないなら鹿乃子は記憶あり?
閉山のときの写真には載っていなかったようだけど。
鹿乃子は端島のこと覚えていそうでしたけどね。
和馬も鹿乃子もいづみからは聞いていなんだろうな。

竹男はどこに?
いづみの弟である竹男は2018年でも生きている可能性は高いと思うけど。
これも悲しいことに先に亡くなっていた・・・。

澤田の正体?
個人的には澤田は端島と関連はないと思っているのですが、
10年前に「社長に拾われた」経緯は気になる。
澤田が誠だった。これはネットでもそういう説が出ていた気が。
いづみは秘書を雇うときに素性を調べなかったの?
この設定はちょっと違和感がありますね。


【総評】
脚本・演出・俳優陣すべて素晴らしかった。
でも良い話だったかというと、そうとも言い切れない。
ドラマってやっぱり見て良かったと思いたい。
ドラマなんてしょせんフィクションなんだから
登場人物の人生を悲しいとか切ないと感じることもない。
でもだからこそ、ドラマの中くらい夢を感じてもいいじゃないか。
鉄平は逃げ続ける人生の末に朝子と再会できた。
それが無理ならせめて朝子のために逃げていた。
せめて。
せめて長崎での余生に寄り添う人がいた。
それくらいの幸せを与えてもいいじゃないか。
コスモス畑を見ながら、その向こうに見える廃墟の島を見ながら
鉄平は何を想っていたのか。
どう想像しても悲しくてやりきれない。

ドラマ鑑賞記録「海に眠るダイヤモンド」第8話★★★★☆

2024年12月16日 | てれび
『海に眠るダイヤモンド』
日曜21時~・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:神木隆之介 斎藤工 杉咲花 池田エライザ 清水尋也 土屋太鳳 宮本信子

冒頭、進平の死が語られなかったので
「あー一応は救助されて入院しているのか?」と思ったのに
やっぱり死んでしまっていたばかりかお父さんの病状まで・・・。
お母さんや島を離れる金太・銀太もなんだか一気に老けてしまって、
鉄平は「眠っている」と言っていたけど
島全体がなんだか年老いてしまった雰囲気。

前回はほぼ端島の炭鉱火災が描かれつらい回でしたが、
今回は現代パートにも進展がありました。
これまでわがままで優柔不断に描かれていた息子・和馬が
初めて?姉の指示に逆らい、いづみを社長から降ろすという策略に背いた。
それを見て玲央も自らを省みることに。

いづみは「裏切られるのは慣れている」と言っていたけど
それは鉄平のこと?
鉄平はリナのため、誠のため、母のため、そして進平のために
誠を自分の籍に入れた。
それはリナと婚姻したということなのだろうか?
誠を養子にしたということでは?

でも1話冒頭に出てきたリナの乗っている小舟は鉄平が漕いでいた。
鉄平はリナと一緒に消えてしまった?
それを朝子には言わなかった?
朝子は鉄平が島に戻ってこないからあきらめて虎次郎と結婚したの?

百合子の妊娠を知ったときに朝子は無邪気に喜んでいて
百合子も賢将に「あのことは墓場まで持っていく」と言っていたけど
朝子は百合子が被ばくしたことすら知らないってことなのかな?
端島の大人は知っているんだろうし、噂で知らないわけないのでは?
その事実も朝子(いづみ)はノートで知るの?

そういえば7話の最後に流れた8話予告で
「兄貴は正しくないことをした」って鉄平が言っていたと思うけど
今回そのシーンあった?
あと8話のあらすじの中で「鉄平に良からぬ噂が」ってあったのはどれのこと?

いよいよ来週最終回!
2時間スペシャルにするにあたり、脚本の改変とかあったのかしら?

まだ謎は結構残っている。

いづみは誰から鉄平のノートを受け取ったのか?
2018年の春に誰かが亡くなったのでは?
鉄平は生きているのか?
鉄平が死んでノートを受け取ったと考えるのが自然だけど
それなら「(鉄平がどうしているか)知らない」とは言わないよね。
玲央の父親(誠)はどういう運命をたどったのか?
リナと(もしかしたら鉄平と)島を出た後、里子に出されたとか?
玲央の母親も気になるなぁ。
鹿乃子も端島生まれ?
和馬が端島で生まれたけど記憶がないなら鹿乃子は記憶あり?
閉山のときの写真には載っていなかったようだけど。
竹男はどこに?
いづみの弟である竹男は2018年でも生きている可能性は高いと思うけど。
澤田の正体?
個人的には澤田は端島と関連はないと思っているのですが、
10年前に「社長に拾われた」経緯は気になる。


ドラマ鑑賞記録「海に眠るダイヤモンド」第7話★★★★★

2024年12月09日 | てれび
『海に眠るダイヤモンド』
日曜21時~・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:神木隆之介 斎藤工 杉咲花 池田エライザ 清水尋也 土屋太鳳 宮本信子

あまりにもきつい回でもう1回見るのがつらい。
その中でも誠の可愛さに癒されました。

予告では母が「リナと一緒になれ」と言われる鉄平の姿も。
なぜ交際を秘密にしていたのか・・・。

サブタイトルの「消えない火」
炭鉱の消えない火のことだけじゃなかった。
やはり「海に眠るダイヤモンド」もダブル・トリプルミーニングかな。


ドラマ鑑賞記録「海に眠るダイヤモンド」第6話★★★★★

2024年12月02日 | てれび
『海に眠るダイヤモンド』
日曜21時~・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:神木隆之介 斎藤工 杉咲花 池田エライザ 清水尋也 土屋太鳳 宮本信子

今回の舞台は1963年。前話から早くも5年経過。
リナが赤ちゃんを抱いて島を出るまであと2年。
今回産まれた赤ちゃんだとちょっと年が合わないかな?
別の人の子?それとも2人目?

成長した竹男を演じていたのが5話まで演じていた子のお兄ちゃんで笑った。
これ以上違和感ないキャスティング変更はないよね。

現代でチラチラと映される鉄平のノートからすると
現実でも起きた坑内火災が間もなく描かれるらしい。
いづみは鉄平が今どうしているのか知らないと言っていたけど
鉄平が坑内火災に巻き込まれたとしてもそこから行方不明ってこともないよね。
坑内火災で危険なのは信平兄ちゃんの方か。

いづみが鉄平のノートを手に入れたのが今年(2018年)の春ということは
その時に何かがあった。普通に考えれば鉄平の身内が亡くなった?
そこでそれまで知らなった事実を知り、後悔したいづみが玲央を探した?

やはり進平が事故で亡くなり、鉄平がリナをかくまうために
子どもと一緒に島を出た?そこで行方がわからなくなった?
あの手漕ぎ船の漕ぎ手は鉄平なのかなぁ?

賢将を取り巻く環境はあまり変わってないのかな?
辰雄は賢将が島の子だとようやく受け入れたようで
家庭内の環境はずいぶんよくなった感じ。
百合子にもプロポーズして、一歩踏み出した様子。
百合子はやっぱりずっと賢将が好きだったのかなぁ。

冬?春?にプロポーズして夏には結婚式?
このカップルは進展が早いねー。


ドラマ鑑賞記録「海に眠るダイヤモンド」第5話★★★★★

2024年11月25日 | てれび
『海に眠るダイヤモンド』
日曜21時~・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:神木隆之介 斎藤工 杉咲花 池田エライザ 清水尋也 土屋太鳳 宮本信子

ついにいづみの正体判明!
しかし最大の関心事はそこじゃない。

福岡から追ってきたヤクザの手下に見つかり殺されそうになるリナ。
殺すように命令されて探されてるって何をしたの?
拳銃は一緒に逃げようとしていた恋人のものらしいけど
あの大金はどういういきさつで持っているのか。
お金を返しても許してもらえない罪って何?

「病気のお母さんの治療費を稼ぐ好青年」から豹変した小鉄。
リナが構えた銃を奪うのもその扱いも手馴れている。
そしてその小鉄をためらいなく撃ってしまう進平。
緊迫したシーンの中で進平が戦場で何をして何を見たかも描いている。

「もう誰も愛さない」「独りで生きていく」と言っていた2人が愛し合う。
「愛する人は死んでしまう」という呪いに囚われていたリナが
「進平さん死んじゃうかと思った」というのはその証拠だね。
「罪の共有」というポストを見て「そうだ!」と納得。
リナを殺そうとしていた男を消してしまった罪とともに、
「独りで生きていく」という誓いを破ってしまった罪も共有しちゃうのね。

1話冒頭に出てきたリナの腕に抱かれていた赤ん坊はたぶん玲央の親。
おそらく玲央が「会ったことがない」と言っている父親。
これが誰の子どもなのか。
現代で仲良くなったいづみの孫達はきっと突き止める。

2話からリナが助産婦のような仕事をしているのは
絶対無関係ではないと思うんだよね。
なのでリナの子どもではない可能性もあるのではないか。
であれば鉄平の子どもということもある?でも誰との?

ストによって労働者階級と幹部との溝が浮き彫りになってしまった。
鉱員の息子として勤労課に勤めて職員でありながら鉱員とも仲がいい鉄平。
労働組合の機関紙の記者として働くけれど
「しょせん労働者側には立てん」と言われる百合子。
労働者側の立場を理解しながら炭鉱長の息子として見られる賢将。

賢将が辰雄に掛け合ってくれたおかげで有刺鉄線を普通鉄線に替えたのに
替え忘れた有刺鉄線でけがした鉱員が。
鉄平が「え?賢将に言って(替えたはずなのに)」という言葉尻をとらえて
「賢将(炭鉱長の息子)が有刺鉄線に替えた」という話に歪められる流れが自然。
ありえそうな流れすぎて怖い。

子どもの頃から端島で暮らしてきた賢将なのに
どんどん住民が増えてきた端島ではそれを知らない人も多い。
ビジネスとして割り切る父とは違い苦しむ賢将。

一平に「賢将はうちのカレーが好きなんだ」という話をされたのを覚えていて
家でカレーを作らせる(家政婦さん?)あたり、辰雄も息子に愛がないわけじゃない。
「あんたみたいになりたくない」と言われて傷付いていたし。
でも賢将が本当に好きなのはカレーではないということが理解できていない。
「彼らと馴れ合うな」というのも、当初は端島から出すつもりだったのも
賢将のことを思ってということなんだろうけど。
もどかしい。

一平父ちゃんいいよね。
スト直後に「きれいかもんですね」と言われた賢将の顔を
炭のついた手でつまんで汚す一平父ちゃん。
同時に昔を知らない鉱員に「賢将は俺の息子同然」と告げる。
両者の距離が縮まったかはわからない。でも空気が変わった。
賢将が百合子や鉄平の鼻をつまむシーンもあり、
あれが一平から受け継がれたものだと思うと感慨深い。

「端島を嫌いになりたくない」という賢将は少し救われたかもしれないけど
少しずつ無邪気だった子供時代から変わっていく幼馴染みたち。

いづみと玲央に血縁関係がないのは判明したけど
玲央と鉄平は絶対つながりがあって(だって同じ俳優だから)
だとするといづみと鉄平は結ばれなかったということなんだよな・・・。
そうなると端島での朝子と鉄平のほのぼのシーンも悲しく映る。
「俺が好きになった子は賢将がさらっていっちゃうんだよな」と言っていたのが
伏線になるのであれば、朝子は賢将と結婚するの?
それとも一度は鉄平と結ばれるけど鉄平が亡くなる展開?
東京に出てまったく関係ない人と結婚した?
今のいづみ(朝子)があまり幸せそうではないのが気になります。


ドラマ三昧「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」「ニューヨーク恋物語」「お見合い結婚」

2024年11月23日 | てれび
久し振りにTVerを開いたら見たいものが次々と。

『恋がしたい恋がしたい恋がしたい』
2001年7月1日~9月16日・TBS
脚本:遊川和彦
出演:渡部篤郎 水野美紀 菅野美穂 及川光博 山田孝之 岡江久美子 所ジョージ

なんと!日曜劇場でした・・・。今の枠とは全然違う。
ずいぶん前にミッチー出演ドラマを調べて「見たいな~」と思っていた記憶が。
12月までちょこちょこ配信するらしいので頑張って観なければ。
今日は1~5話まで鑑賞。

なんといっても所ジョージが恋愛ドラマに出ているというのが斬新。
山田孝之(高校生役)と主婦の岡江久美子が
2ショットダイヤル(!)で仲を深めていくというのも攻めた設定。
渡部篤郎演じる教員である涼平が職員室で煙草を吸っていたりするのも時代ね。

涼平に恋する蜜柑が、偶然手に入れた涼平の家の合鍵を使って
ナチュラルにストーカーしてしまうのはびっくり。
でもなんとなく遊川和彦っぽい。


『ニューヨーク恋物語』
1988年10月13日~12月22日・フジテレビ
脚本:鎌田敏夫
出演:田村正和 岸本加世子 真田広之 柳葉敏郎 夏桂子 五十嵐いづみ 李恵淑 桜田淳子 

1話のみ観賞。
なんか冒頭からいろいろ時代を感じてしまった。
なんといっても全編ニューヨークで撮影というのがバブルっぽい。
お金があった時代だね。
こちらも仕事をしながらスパスパと・・・。
田村正和がとにかく渋い。
自分が服を汚しちゃった女子大生に替わりの服買って返すとか。
あと桜田淳子が出ていたのも驚きだったけど
彼女が仕事を取るために体を売るかどうか悩むシーンがあるのは時代・・・?


『お見合い結婚』
2000年1月11日~3月21日・フジテレビ
脚本:吉田紀子
出演:松たか子 ユースケ・サンタマリア 窪塚洋介 さとう珠緒 川原亜矢子

こちらはパチンコと煙草をたしなむヒロイン。
1話のみ視聴。

リアルタイムで観た記憶のあるドラマで、
終盤の2人の別れの場面でユースケが言った
「だって僕たちはお見合い結婚だから」というセリフがすごく印象的だった。
逆に言うと最初の方はあまり覚えていない・・・。
何年か前に東京で再放送をしたときは友達に録画を頼んだけど
気付くのが遅くて途中からだったので今回は逃さず視聴したい。

初回のお見合い結婚に対するひどい言われよう。
「○○さんお見合い結婚だったんだって」「えぇー?!」とか
「30過ぎてお見合いしまくった」「それであれ?」とか
「誰でも良かったんじゃないか」とか今なら問題になるレベル。
携帯が海外とつながることを「新しい」と言われたり、
メアド交換もその場で携帯を出し合うこともなく、名刺に書いて渡す。
片方が固定電話のみ携帯電話持っていないこともあるからね。

お見合いした直後に合コンで再会とか偶然が過ぎるけど
当時のフジテレビのドラマは面白かったな~と懐かしく見られる。

ドラマ鑑賞記録「海に眠るダイヤモンド」第4話★★★★☆

2024年11月17日 | てれび
『海に眠るダイヤモンド』
日曜21時~・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:神木隆之介 斎藤工 杉咲花 池田エライザ 清水尋也 土屋太鳳 宮本信子

1話からちょいちょい示されていた朝子と百合子の緊張関係について描かれた。
なんといってもあの件を当の朝子が覚えていないというのが悲劇的。
やっぱり朝子は少し年下なのかしら?
そうなるといづみは朝子なのかな…。
年齢的にはそっちの方がしっくりくるけれど、
東京へ出て会社を興すというのは百合子の方が似合ってる。

朝子があのとき百合子の母に百合子の存在を教えなければ、
少なくとも百合子は長崎に行かなかったかもしれないし、
もしかしたら百合子がいないからと、母と姉も島を出なかったかもしれない。
もしも朝子が・・・。
その想いが間違っていることは百合子も鉄平も賢将もわかっているから
誰も朝子には言えない。
でも百合子の気持ちがわかるから鉄平も賢将も百合子に何も言えない。
朝子が不憫と憤るリナも知ったところで何も言えない。

賢将が見つけてくれていたネックレスを手に
母の最期を思い出しながら号泣する百合子の姿がつらい。
見ていられん。
長く苦しんでいた母が亡くなったこと、
賢将の優しさに触れたことが朝子との和解につながったのかな。
「あなたが許してくれなくても私は・・・許すわ」の言葉に
朝子も何かを感じたかな。
許されるべき何かを自分がしていたのだと。

賢将・・・朝子が好きな鉄平が
朝子の気持ちに気付いてしまったからあきらめるのか。

ラストのフィルム!やっぱり見つかっちゃった!
リナは大金だけじゃなく拳銃まで持っていたか…。
でもリナが島を出るのは1965年。
これがはっきりしているから、今週も安心して見ていた。
進平兄ちゃんも好きになってきちゃってるのね。

ほかにも荒木家の子ども達についてとか大人同士の嫉妬とか、
1時間にいろいろ盛り込んできて何度も見てしまう。


ドラマ鑑賞記録「海に眠るダイヤモンド」第3話★★★★☆

2024年11月10日 | てれび
『海に眠るダイヤモンド』
日曜21時~・TBS
脚本:野木亜紀子
出演:神木隆之介 斎藤工 杉咲花 池田エライザ 清水尋也 土屋太鳳 宮本信子

あっという間に2年が経ち、端島の状況も変わった。
炭鉱長も賢将の父に交代。その対比のために廣田さんはいい人だったのかな?
海底水道が開通し、採炭量も増えて島全体が栄える一方、
富を求めてさまざまな人が島へやってくるようになった。
怪しい人も。

映画プロデューサーの夏八木。
大森さんが身分を保証しちゃったのが裏目に出てしまった。
朝子だけじゃなくみんなが夢見ちゃったよね。

リナはやっぱり逃げてきているんだろうか。
「高島にヤクザもんが来ている」という話に顔を曇らせて。
2年経ってもまだ荷を解けないんだろうか。
いつでも逃げ出せるように。
そしてカバンには何か隠している?
夏八木が撮ったあのフィルムから何かトラブルになったりするのか?

原爆で百合子の姉が亡くなっただけじゃなく、
荒木家も長男だけじゃなく、娘2人も亡くなっているらしい。
1955年に大学卒業ということは、終戦の時、鉄平達は小学生?
2018年には85歳。亡くなっている人も多いだろうから、
この時代設定で今ドラマを作る意味もここにありそう。

そう考えるとやはりいづみは少しそれより若い?
朝子はほかの3人よりも少し年下の感じもするからいけるか?