ようやく読み終わりました・・・。
秋から読んでいた「ソロモンの偽証」原作。
全6巻、長かった。
映画も前後編に分かれていて相当長かったけど、
小説はさらに長く、濃密。
事件に遭遇し、巻き込まれ、裁判を起こそうと決意し、
それをやりとげようとする中学生の心情が細かく描写されていた。
だから、映画に出ている本物の中学生演者のセリフや表情だけでは
伝わらなかった思いとかがちゃんと理解できた。
でも。
柏木くんが死ぬまでの過程は映画でももう少し丁寧に描けたのでは?
と思う。
ここをしっかり描いておかないと大事なところが抜けてしまったような。
あと、裁判では最後に樹里ちゃんが重要な「偽証」をします。
実はこれが「ソロモンの偽証」というタイトルにつながるのでは?
と思ったので、映画で削られてしまったのは残念だな~。
最後、藤野涼子ではなく野田健一が教師になって戻ってくるんだけど、
小説でも「あの裁判は伝説」と言われていた。
でも「いじめや不登校はない」なんていう余計なセリフはなかったので、
小説よりも現実味を感じられた。