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青葉城恋唄

仙台生まれ、仙台育ちの40代女性。
日々の生活で考えたことを記す雑記帳。

読書感想「64(ロクヨン)」★★☆☆☆

2018年06月01日 | ほん


図書館で借りて2ヶ月くらいかけて読了。
合間に映画とドラマを観ています。

調べてみると横山氏はこの小説を書いているとき
体調が思わしくなかったとか。
そのため大幅な改変や書き直しがあったとのこと。
ぐいぐい惹きつけられるものがなかった。

なかなか読み進められなかったのはそういうことか、
と納得。


読書感想「ユリゴコロ」

2018年04月10日 | ほん
早速原作も。




『ユリゴコロ』
著:沼田まほかる

これってミステリーだったんだ。
と思いながら読みました。
でも「ユリゴコロ」のノートを書いた人物を
突き止めるのが目的ではないような。
それ以外の部分で充分楽しめました。


千絵がヤクザの奥さんというとんでもない設定や
細谷さんが本職のヤクザを何人も殺したという設定も
すべて映画の改悪だったとわかった。

細谷さんの設定も映画の通りにしたらいいのに。
それで整形したということにしておけばすんなり収まった。

読書感想「二重生活」

2018年02月15日 | ほん
「二重生活」
著:小池真理子


映画を観たので原作を読んでみた。
大好きな小池真理子さんの本だし、
映画はいまいちだったけど・・・と思って読み進めたけど、
こっちもわけわからなかった~。

そもそも一番興味深かった教授のエピソードは原作にないし。

彼氏は出て行かないし、珠も引っ越さないし、
彼氏のクライアントである女優と彼氏ができているのでは?
という珠の妄想も結局本当に妄想で終わったし。
最後はセックスして終わりってなんだ~?

ちょっと私の読み込みが足りないのかな?

読書感想「愛は虹の向こうに」

2018年02月11日 | ほん
長かった。



「愛は虹の向こうに」
著:セシリア・アハーン


「あと1センチの恋」の原作本。
なんと!映画よりもはるかに長い間すれ違います。
映画は幼馴染が30代くらいまで?
原作はなんと50代まで結ばれない2人。
こりゃ画にならないので仕方ないでしょうね。

2人とも1回ずつ結婚し、子どもも生まれる。
ロージーの娘とそのボーイフレンドの関係が
そのままロージーとアレックスの歴史をなぞっていて、
そこを通ってきたからこそのアドバイスが良かった。


読書感想「ロードムービー」★★★☆☆

2017年12月07日 | ほん
『ロードムービー』
著:辻村深月


宿泊先で読了。
短編集です。が、ところどころで繋がっている。

辻村深月の前作「冷たい校舎の時は止まる」
という小説の登場人物が時間を前後して出てくるそうで。
でもこっちは未読なのでよくわからなかった。


「ロードムービー」
トシとワタルの家出の顛末。
トシが女の子だということを隠しておく理由がわからない。
読者を驚かすためだけ?
でもトシが女の子である必要性はわかった。

お母さんが男言葉なのはヒントだったわけだ。
「冷たい校舎の~」の主人公たちの子ども世代の話。

「道の先」
先生が千晶を自信満々に励ます根拠がよくわからない。
この先生も「冷たい校舎の~」の登場人物。
なのでそっちを読むとわかるの?


「トーキョー語り」
「道の先」の千晶が「遠山さん」として登場。
最初は「道の先」の時のイメージとかけ離れていて
ちょっとやりすぎ?と思ったけど、
後半、携帯を取り上げられた際のキレ方で納得。

「雪の降る道」
ヒロとみーちゃんという、
これも「冷たい校舎の~」の登場人物が
子どもの頃の話。


こうやって書いてみると、あまり印象に残る話がないな。
強いて言えば「トーキョー語り」かな。
一美ちゃんのキャラが良かった。かな。

読書感想「愚行録」

2017年09月11日 | ほん
宿で読了。

『愚行録』
著:貫井徳郎

映画を観たので夫の本棚から拝借。
本を先に読んでいたら驚いたかも?

いろんな点で映画とは受ける印象が異なった。

田向一家殺害の動機
小説→絶望  映画→恨み

宮村殺害の動機
小説→隠匿  映画→怒り

田向夫妻の印象
小説→愚か  映画→悪人


小説と映画は別物と考えるべきかもしれないけど、
原作が伝えたかったものは映画では描けていなかったかも。

読書感想「ソロモンの偽証」

2017年02月19日 | ほん
ようやく読み終わりました・・・。





秋から読んでいた「ソロモンの偽証」原作。
全6巻、長かった。

映画も前後編に分かれていて相当長かったけど、
小説はさらに長く、濃密。
事件に遭遇し、巻き込まれ、裁判を起こそうと決意し、
それをやりとげようとする中学生の心情が細かく描写されていた。
だから、映画に出ている本物の中学生演者のセリフや表情だけでは
伝わらなかった思いとかがちゃんと理解できた。


でも。
柏木くんが死ぬまでの過程は映画でももう少し丁寧に描けたのでは?
と思う。
ここをしっかり描いておかないと大事なところが抜けてしまったような。


あと、裁判では最後に樹里ちゃんが重要な「偽証」をします。
実はこれが「ソロモンの偽証」というタイトルにつながるのでは?
と思ったので、映画で削られてしまったのは残念だな~。


最後、藤野涼子ではなく野田健一が教師になって戻ってくるんだけど、
小説でも「あの裁判は伝説」と言われていた。
でも「いじめや不登校はない」なんていう余計なセリフはなかったので、
小説よりも現実味を感じられた。