第17回は未加硫ゴムを扱う現場で使われる道具類についてです。
これが実際に使っていたもの。
よくホームセンターやワークマンなんかで売られている、いわゆる「ペンキ剥がし」というやつです。(画像はネットの拾い物)
元々はアウトドアナイフで、少し刃の部分が大きいのですが、工場にある20インチ以上の大きいロールで作業する際にはなかなかいいかと。
といっても、あくまで私が以前勤めていた会社で使っていたものなのであしからず。
・裁ち鋏
裁縫とかでよく使われる大きめのハサミです。
シーティングした未加硫ゴムを切るときなんかは基本的にこれを使っていました。
割と厚めのシートを切ることも多かったのでこのくらいの大きさはあった方がやりやすいです。
・普通のハサミ
これはたぶん開発では私くらいしか使ってなかったかもしれませんが、普通の大きさのハサミも便利です。
これは主に加硫シートのバリの部分を切ったり、圧縮永久歪みやDIN摩耗の円柱状サンプルを作る際の角の部分を切ったりするときに使っていました。
※円柱状の加硫サンプルを作る際は、厚さ2mm程度の小さく四角に切ったものを積み重ね、角の部分を切り取って型の中に入れます。
これは裁ち鋏でも出来るのですが、普通の大きさの切れ味のいいハサミの方が使い勝手がいいです。
これが実際に使っていたもの。
ネバノンというハサミで、くっつきにくく切れ味も抜群の、個人的には最強のハサミです。
自費購入ですが、確か4000円くらいしたはず。
単純に私が文房具好きだからこんなのを使っていただけで、数百円程度のハサミでいいと思います( ・ω・)
・包丁
・包丁
開発現場では使っていませんでしたが、工場の現場では包丁を使っていました。
これは製造ラインで上から垂れ下がるゴムシートを切るときに使っていました。
現場作業の人は簡単にスーッと切っているのですが、私は全然切れませんでした…(´-ω-`)
コツとか慣れが必要ですね。
・アラミド繊維や革の手袋
・アラミド繊維や革の手袋
アラミド繊維の手袋は上記で挙げた刃物類を使うときに装備する手袋。
薄手のものは上からさらに革手袋を装備できますし、厚手のものは耐熱性もあるので短時間であれば120℃くらいまでのものなら持つこともできます。
軍手はあまり熱いものは持てないし耐切創性もないのであまり仕事では使いませんでした。
革手袋は手が汚れたりするのを防いだり、熱々のロール作業をするときに装備してました。
・ロールナイフ
ロールナイフとは文字通り、ロール作業でゴムを混練りするときに使うものです。
何か専用の特別なナイフがあるのか? と思うかもしれませんが、大体ロールの横にはこんな感じのものがロールナイフとして置かれていました。
よくホームセンターやワークマンなんかで売られている、いわゆる「ペンキ剥がし」というやつです。(画像はネットの拾い物)
ちゃんと研いでいればけっこう切れます。
主に刃の角の部分で切るのですが、この部分が鎌のように湾曲した刃だともっと作業しやすいです。
現場作業の人が先端が少し湾曲したマイロールナイフを持っており一度借りたのですが、あのグリーン強度が高い天然ゴムがスーッと切れて感動した覚えがあります。
それとは少し違いますが、こういうのでもロールナイフとして使えると思います。
それとは少し違いますが、こういうのでもロールナイフとして使えると思います。
元々はアウトドアナイフで、少し刃の部分が大きいのですが、工場にある20インチ以上の大きいロールで作業する際にはなかなかいいかと。
順手逆手のどちらでも持ちやすいです。
また、包丁代わりにも使えますね。
まぁ他にもいろいろありますが、主にこの辺りをよく使っていたという感じです。
案外特別なものではなく、入手しやすい日用品を使っていたのでした(-ω-)
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