今日のライトノベル ～イリヤの空、UFOの夏～

「なめてみる？ 電気の味がするよ」

今日のライトノベルは電撃文庫から発売された「イリヤの空、UFOの夏」です。

1巻初版は2001年10月に発行されました。

全4巻です。

19年前の作品ですが、個人的にはライトノベルで押さえておくべき必修作品だと思っています。

物語は中学生2年生の浅羽直之が、夜中に忍び込んだ学校のプールで不思議な少女・伊里野加奈と出会うところから始まります。

そして翌日、学校に転入してきた伊里野と、さんな彼女が気にかかる直之…

そんな2人を主軸にしつつ、ちょっと謎のある、でも基本的には日常的な学校生活を中心に書いた作品です。

私がこの作品で個人的には好きなところは口絵のところですね！

裏表の一枚絵になっていますが、片面は映画館にある映画の上映スケジュール風の目次になっているのです。

こういう演出好きですね！

なお、話的には3巻の「無銭飲食列伝」が一番好きです。

伊里野と晶穂（直之の級友）の大食いバトルを書いているのですが、鉄人屋で鉄人定食を食べる2人は汗と油なしでは見れなかったですね…

ちなみにこの作品はOVAにもなっていますし、ドラマCDも出ていました。

なんと原作1巻の「第三種接近遭遇」と「ラブレター」の他に、先に挙げた「無銭飲食列伝」も収録されているのです！

あの白熱の大食いバトルが音声化されるとかアツいですね！

著者は秋山瑞人氏。

古のライトノベルオタクの方は「E.G.コンバット」や「猫の地球儀」あたりで懐かしさを覚えるかもしれません。

ただ、ここ10年以上はもう活動していないようですね。

……しかし私はまだ待っていますよ。

あとがきで「次の巻はできるだけ早めにお届けしたいなあと思っております」と書いた「ミナミノミナミノ」の2巻目を…

もう15年以上経ちましたが、待っていますよ――