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デルタの意思を継ぐ(?)ブランドたち!

2021-09-28 22:22:57 | 雑談
以前、デルタというイタリアの万年筆ブランドがありました。
1982年に創設され、1994年にはナポリで開催された主要国首脳会議で調印用の公式筆記具に採用されましたが、2017年7学校から休業状態となり、2018年2月に廃業してしまいました。

歴史としては短いブランドですが、個人的には一番気に入っていた万年筆ブランドだっただけにショックも大きかったです。


私のデルタのコレクション。
右から順にロミオ&ジュリエットフォーエバー(ボールペン)、トゥアレグ(ボールペン)、ブリブリ1K、マヤ1K、マオリ1K

しかし最近、このデルタの意思を受け継いだかの様なブランドちらほら出てきていますので、その辺をざっくりまとめてみます。
※ただし、いずれのブランドもデルタの後継、というわけではありません。

まずは「LEONARDO(レオナルド)」
このブランドはデルタが廃業した2018年に創設されました。
デルタにはチロ・マトローネ氏とニノ・マリノ氏の2人によって創設されましたが、レオナルドはチロ・マトローネ氏の息子、サルバトーレ・マトローネ氏によって創設されました。
サルバトーレ氏は自身がデルタ製品の製作にも携わっていたため、レオナルドの製品にもデルタで見られるノウハウが見え隠れしています。

(画像はインヘリットペンのHPより https://inheritpen.com/

どうでしょう。
クリップの先にあるローラーなんかはデルタのヴィンテージコレクションなんかで見られましたね。
やや太軸なところもデルタっぽさがあります。
ただ、レオナルドはデルタだけでなく2016年に廃業したオマスのレジン技術なども取り入れていますし、レオナルド自身も「デルタの後継ブランドではない」と言ってます。
(なお、廃業したオマスにはASC; アルマンド・シモーニ・クラブという後継ブランドがあります


次は「Nettuno1911(ネットゥーノ1911)」
ネットゥーノは1911年に創業したものの、1950年代に廃業したブランドですが、近年、ネットゥーノ1911という名称で復活しました。
デルタとの繋がりは何かというと、復活させた人がニノ・マリノ氏で、現在もこのブランドの管理を行っているというところです。


(画像はインヘリットペンのHPより)

このブランドはニノ・マリノ氏が管理しているといっても、ネットゥーノの復活に重きを置いているのでデルタの色はあまりありません。
元々ネットゥーノはネプチューンを意味するイタリア語です。
中でも水や海を強く連想させる写真のモデル「ポセイドン」は個人的にかなり惹かれます。
鮮やかな青ベースに金パーツはエレガントすぎる…


そして最後は「Maiora(マイオーラ)」
このブランド自体は1970年代にイタリアで創業しているのですが、現在は新たにニノ・マリノ氏がデザイン監修を行っています。

(画像はインヘリットペンのHPより)

どうでしょうか。
オレンジとブラックの2色から成る軸、上の画像のモデルなんかはぱっと見、デルタの看板アイテムでもあったドルチェビータを彷彿とさせます。
マイオーラは昨年(2020年)からアイテムが出始めたばかりで、日本ではまだ限られたところからでしか購入できないかもしれません。
ちなみに、マイオーラではニノ・マリノシグネイチャーモデルという、氏の主張が激しそうな限定モデルも出しています。


いかがでしたでしょうか。
デルタというブランドはもう戻ってはきませんが、デルタに関係のあった人物によって雰囲気を匂わせるような新ブランドは出てきています。
やはり、デルタというブランドが残した影響は創業期間が35年程度と短いながらもなかなか大きかったのではないかと思います。

こうやっていろいろ書いていると、ちょっと何かしらが欲しくなってしまいますね(*・ω・)



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