雪下 ゆきのした
ユキノシタ科、本州中部以南の沢沿いの岩場などの湿地、日陰に自生する。高さ20~50cmほどになるつる性の多年草で葉は、葉脈が目立ち、表面がきれいな薄い紅柴色、裏面は白っぽくの丸くふちが少しギザギザで蕗に似て柄が長い。花が初夏の6~7月に5mm~8mmほどの白色で穂状に咲き観賞用としても植えられている。雪の下でも枯れずに育っていることから名前がついたといわれる。別名、イワブキ(岩蕗)、イドグサ(井戸草)、ユキバス、イワカズラなどといわれる。
年中生えているが若芽を用い良く茹でて汁の実、酢味噌和え、辛しあえ、油いために、生のものを天ぷらにする。花の蕾、茎が塩漬けにして保存食とし利用する。民間薬として子供のひきつけに汁を飲ませたり、腫れ物、かぶれに葉をあぶって貼って吸出し、かぶれに使われた。中国名を虎耳草(こじそう)といい漢方で全草を乾燥させ解熱、解毒薬として使われる。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。