gooブログはじめました!

健康的食生活のための情報を発信です。
1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[◎パインナップル]食生活について語ろう

2022年07月01日 | 美容ダイエット

              
🍍パインナップル・パインアップルPineapple ぱいんあっぷる

  パインアップル科(アナナス科)、ブラジル原産とみられる多年草です。ハワイ、台湾などの熱帯、亜熱帯の地域で主に栽培しています。アナナスAnanasともいい亀を意味し、和名・漢名で鳳梨(ほうり)といい、表面が松かさ(pinecone)のようで、りんごのように甘いのでこの名がついたといわれます。さらにリンゴは、バラ科なのですがスイスの遺跡から、約4000年前には栽培していたことが知られ英語のappleは、かつてリンゴに限らず果実全般を指す語としても用いていたとの説が、他には、リンゴのような甘酸っぱい味わいという事で、Pineappleとした説があります。

以前は多くに果実加工時に出る廃棄物約40~50%はそのまま家畜の飼料でサイレージSilageとし、あるいは乾燥してパイナップルブランPpineapplebranとして飼料にしていました。葉の繊維は強く、ロープその他の利用ぐらいでした。パインの葉には強靭な繊維があり、これを採取調整して、産地ではいろいろな用途に供していました。 フィリピンなどではパインの良質な繊維は、パイン布で織物原料として絹糸用、魚獲網等に使用、かつては台湾でもパイン布が使われていたようです。
日本でも近年では沖縄で、今まで捨てられていたパイナップルの葉から繊維を取り出し、衣服、糸、反物への展開のほか、繊維を取り出す時に出る残渣についても余すことなく使う取り組みを実施し、生分解性のストローが誕生です。以前では畑の肥料などで廃棄していた葉から繊維を抽出する際に出る残渣(セルロース)と、とうもろこし澱粉を配合した天然素材で生分解性で環境にも配慮の製品です。

近年の輸入は日本では主に果実がフィリピン産で完熟収穫後直ちに冷蔵、5日にわたる輸送航海の後、日本の港に併設した倉庫で防疫後、収穫7日後には店頭に並ぶようです。入手後はすぐに摂食できる状態です。
2021年には台湾産が中国での輸入禁止措置により日本に大量輸入をしていました。5~6月あたりが旬で金鑽鳳梨(きんさんぱいん)は繊維質が柔らかく芯まで食べられる品種です。

日本での生産量の大半は1888年頃小笠原から沖縄に導入し沖縄産が多くを占めています。植付けより収穫まで1.5~2年程を要し種子繁殖ではなく栄養体繁殖作物で植付け苗は茎の脇から伸びた吸芽(きゅうが)、パイナップルの実の根元に映えてくる新芽で裔芽(えいが)、果実の先端の冠芽(かんが)を用いています。

パイナップルの株を増やす方法

◇吸芽(きゅうが )は親株の葉のわきから映える新芽です。吸芽が出てきたら親株からとって別の植え付けると1年から1年半ほどで実がつきます。
◇裔芽(えいが)とはパイナップルの実の根元に映えてくる新芽です。この裔芽がたくさん生えてくると収穫する実の大きくなる成長の妨げになります。この10㎝くらいになった裔芽を親株から取り除いて植え付けます。早くに1年ほどでパイナップルの実が育ちます。
◇冠芽(かんが)はパイナップルの実の頭にはえている葉の部分です。収穫したパイナップルの冠芽を切り離して水耕栽培や土に植えると根を出して育てることができます。パイナップルの実が育つまでは2年から3年ほどかかるため、気軽に試せますが時間がかかってしまうようです。
乾燥に強く肥大した果肉は多くの花托(かたく)花軸、子房、苞葉(ほうよう:はかま)の融合した部分となり果肉の表面の松かさに似たところの先は一年ぐらいして沢山の赤紫色の小花の咲いた後のとげ棘となって150個ぐらいの果実の集合体で日本産の旬は7~9月頃です。

以前は追熟が難しく傷みやすかったことから加工用が多かったのですが最近では生食用としての人気があります。追熟できないので甘くなるまで畑で育てられ取り立ての新鮮なものがよく1/3ほど色づいているのが良いようです。7℃前後に保存で味や香りが保て低すぎると低温障害により特に香りの変化で食味が低下するといいます。果肉を取り出し食べやすい大きさにカットして冷凍保存は可能です。
果肉と葉っぱに蛋白質分解酵素ブロメリン・ブロメラインBromelinを含み、肉質を柔らかくして肉料理のステーキ・酢豚などの炒めにも合いよく使われています。ゼリーにはブロメリンを不活性化させた缶詰を用います。
食べ過ぎで舌が痛くなることがありますが、 原因はブロメリンのタンパク質分解酵素によって、 舌の表面はタンパク質に覆われていますので、パイナップルを食べ過ぎることで大量のタンパク質分解酵素プロメリンが舌の粘膜のタンパク質を分解してしまい、舌を傷つけてしまうことによります。未熟ではショウ酸石灰を含み、にが味が口の中に残ります。含まれるシュウ酸カルシウムなどの働きで口の中や、食道、胃が荒れる結石を作りやすいといったことが発生します。
食べ過ぎない、加熱する、たんぱく質を含む牛乳などで口内を蛋白質の膜で覆うようにすることで軽減できます。
◇100g中でエネルギー54kcal、水分85.2g、たんぱく質0.6g、脂質1.0g、炭水化物13.7g、灰分0.4g、ナトリウムTrmg、カリウム150mg、カルシウム11mg、マグネシウム14mg、リン9mg、鉄0.2    mg、亜鉛0.1mg、銅0.11mg、マンガン1.33mg、ヨウ素0μg、セレン0μg、クロム0μg、モリブデンTrμg、ビタミンA:3μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:Trmg、ビタミンK:1μg、ビタミンB1:0.09mg、ビタミンB2:0.02mg、ナイアシン0.3mg、ビタミンB6:0.10mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸12μg、パントテン酸0.23mg、ビオチン0.2μg、ビタミンC35mg、食物繊維1.2g(水溶性0.2g・不溶性1.0g)、廃棄率45%
◇100g中缶詰でエネルギー76kcal、水分78.9g、たんぱく質0.4g、脂質1.0g、炭水化物20.3g、灰分0.3g、ナトリウム1mg、カリウム120mg、カルシウム7mg、マグネシウム9mg、リン7mg、鉄0.3mg、亜鉛0.1mg、銅0.07mg、マンガン1.53mg、ヨウ素-μg、セレン-μg、クロム-μg、モリブデン-μg、ビタミンA:1μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:0mg、ビタミンK:(Tr)μg、ビタミンB1:0.07mg、ビタミンB2:0.01mg、ナイアシン(0.3)mg、ビタミンB6:0.06mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸7μg、パントテン酸0.06mg、ビオチン-μg、ビタミンC7mg、食物繊維0.5g(水溶性0g・不溶性0.5g)、廃棄率0%
◇100g中砂糖漬けでエネルギー349kcal、水分12.0g、たんぱく質0.5g、脂質0.2g、炭水化物86.8g、灰分0.5g、ナトリウム58mg、カリウム23mg、カルシウム31mg、マグネシウム5mg、リン5mg、鉄2.5mg、亜鉛0.1mg、銅0.06mg、マンガン0.45mg、ヨウ素-μg、セレン-μg、クロム-μg、モリブデン-μg、ビタミンA:0μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:0.1mg、ビタミンK:(6)μg、ビタミンB1:0mg、ビタミンB2:0.02mg、ナイアシン(0.2)mg、ビタミンB6:0.01mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸2μg、パントテン酸0mg、ビオチン-μg、ビタミンC0mg、食物繊維1.3g(水溶性0g・不溶性1.3g)、廃棄率0%
黄色の色素はキサントフィルとカロテンで、有機酸(疲労回復、クエン酸・リンゴ酸で0.4~3%)を含みビタミンC(コレステロールの代謝)35mg、B1(炭水化物の代謝)0.09mg、食物繊維(整腸作用)1.2g/100g中に比較的多く含みます。
生食他、ジャム、果汁を利用したジュース、シャーベット、ソフトキャンデー、飴、ゼリー、グミ、パイン酒、食酢の製品があります。

パイナップル科Bromeliaceae ぱいなっぷるか
  被子植物門・単子葉植物網・イネ目(パイナップル目)・パイナップル科(アナナス科・プロメリア科)・ブロメリア亜科 Bromelioideae、ピトカイルニア亜科 Pitcairnioideae、ティランドシア亜科 Tillandsioideaeが知られ60属1400種が存在します。ほとんどが熱帯アメリカ原産です。小型の着生植物からパイナップルのような多年草まで見られています。

食品ロスに対する開発が進んでいます。生産農家が出荷できない規格外の小さな果実、工場生産のパイン缶詰などの加工過程で生じる果皮とともに残っている果肉など未利用部分が多かったことから、パイン産業ではその有効利用が始まっています。
九州沖縄農業研究センターで、原料となるパイナップルの収穫時期別・品種別の特性及びパイン酢の成分分析を沖縄県農業研究センターが、酢の製造ラインの開発を名護パイナップルワイナリーが分担し開発しています。「飲んでおいしいパインの酢」は沖縄県産パインで造ったパイン酢に、沖縄県産の果汁や黒糖をブレンドしています。冷水希釈でパインサワードリンクが、牛乳に加えてとしても利用できます。
パイン酢には疲労回復、血流改善が期待できます。
未熟果の果実には多量の酸のほかシュウ酸石灰などを含み、食べすぎると口内は荒れ、出血することがあります。

 果実は生食のほか、フルーツサラダ、乾果、ジャム、プリザーブPreserve(果物の砂糖煮)、ピクルス、ジュース、果実酒、カクテルなどに利用もしています。ほか、パイン酢、アルコール、クエン酸など製造しています。これからの暑い夏に向かい、パインアップルの果肉を取り出し食べやすい大きさにカットしてそのまま冷凍すれば、シャーベット状になって冷え冷えで有機酸(クエン酸・リンゴ酸で0.4~3%)を含みビタミンC食物繊維などで疲労回復、整腸作用に有効です。夏バテ解消にお勧めといえるでしょう。

 

ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。
 

 


この記事についてブログを書く
« [農薬使用基準]食生活につい... | トップ | [藍子]食生活について語ろう »

美容ダイエット」カテゴリの最新記事