・水前寺菜 すいぜんじな
キク科、熱帯アジア原産の植物で主に沖縄(沖永良部島)でハンダマと呼ばれ、栽培している。
中国から江戸時代に水前寺(熊本県)に伝来した。葉の裏が鮮やかな赤紫色の野菜で、この色が「金時豆」に似た赤紫色であることから、別名金時草(きんじそう・加賀野菜)ともいう。多年草、橙色の花が咲き、葉の表は濃い緑だが裏が紫色でもむと粘性があり粘液がでてくる。
30~60cmに成長した頃5~11月に春から秋に掛けて若葉を採取、汁の実、茹でてお浸し、油炒め、天ぷらにすると香りがよくおいしいという。沖縄では、血の薬、目の薬といわれ、ビタミンA、C、アントシアニン系色素が造血、貧血、眼の疲れ、脳の血流を良くする。
市場にはまだあまり出回っていない。 沖縄県伝統的農作物データベースより、なま100g中でエネルギー27kcal、水分g、タンパク質1.3g、脂質0.4g、カルシウム211mg、鉄1.54mg、
ビタミンA:409g、ビタミンK:184μg、ビタミンB1:0.07mg、ビタミンB2:0.09mg、ビタミンB6:0.086mg、ビタミンB12:0μg、ビタミンC16mg、食物繊維4.0gを含む。
鉄分、アントシアニンが豊富民間療法では古くから、産後に、目に、肌に良いと言い伝えられ、女性にとってはとても有益な野菜としている。