・健康食品メモ
健康志向が高まっている今日数多くの健康食品を目にするようになりましたが、果たしてそれがどのような機能をもたらすのか良く判らないことがあります。ただ、やみくもに利用するより知識として持っていれば安心して取ることができます。そして、自分の健康状態を知って「いつもの食生活に少しプラスして取ったほうがいいかな。」と、感じたときに、何が良いのだろうか、それぞれの食品に、他のものと比較して多く含まれている成分が判れば利用し易いのではないでしょうか。
健康食品は、治療するものではなく、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありませんが代替療法として効果も上げています。上手に利用することによって思わぬ健康促進、予防に役立っています。アレルギー体質(そばアレルギー、卵アレルギー、鯖アレルギー等々)、持病で薬を服用されている(ワーファりンと納豆、降圧剤のCa拮抗薬とグレープフルーツ等々、関係諸機関に相談)方は、その健康食品を利用して良いものかどうか十分な注意が必要です。
あくまでも基本は、日常的に栄養バランス良い食生活を基本とします。
あしたば(明日葉)
カルコン類(キサントアンゲロール、4ーヒドロキシデリシン)が多く抗ガン効果、胃酸の分泌を抑制し胃・十二指腸疾患に対する効果が報告されている。白血球を活性化させるスーパーオキサイドを作り出す植物性有機ゲルマニュウムの確認もされこれは、活性化された白血球がガン細胞を発見、攻撃する。そして、ビタミンB12の増血作用、葉緑素の胃腸の整腸作用が特徴的。
亜麻仁油
茶褐色の種子より精油して亜麻仁油(フラックスシードオイル)としてn-3系脂肪酸のαーリノレン酸をシソ油、エゴマ油に似て多く含む。飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸の割合が1:2:7程度として示される。動脈硬化や心臓病の生活習慣病、アレルギー対策に利用される。亜麻仁(あまに)の粉末としたものでは食物繊維28%や抗酸化女性ホルモン(植物エステロゲン)作用のあるリグナン1~3%を含むことから健康食品として注目される。
αーリポ酸(ALA:Alpa Lipoic Acid) チオクト酸
ビタミンEより数百倍もの抗酸化力があるとして、おもにアメリカで利用している。色は、淡黄色ビタミンB群の誘導体、補酵素としビタミンB14ともいい動植物に広く分布する。水、油の両方に溶け糖、脂質、たん白質の代謝に関与しとくにグルタチオン(肝機能強化)の活性化に働く。体内で腸内細菌により合成され欠乏症は、まだ知られていない。ビタミン様物質とされアンチエイジング(若返り)成分とし活性酸素の除去、老化防止、エネルギー代謝、解毒作用に関与する。100g中に牛レバー16μg、ほうれん草17μg程度含む。このほど平成16年(2004年)6月1日厚生労働省発表により食薬区分で医薬品リストから除外され、食品衛生法上の取り扱いとなることが示された。特に使用制限を設定せず健康食品で医薬品の効能、効果を表示しなければ自由に使用できるとされる。
イチョウ
フラボノイドという有効成分は、細菌やウイルスを退治し、細胞膜を強くして細胞の働きをよくする。また、血管を拡張して動脈硬化を改善するほか、血糖値の正常化やガン予防に効果がある。もう1つのギンコライトは、花粉症やアトピー性皮膚炎のアレルギー症状を防ぎこのふたつからの相乗効果を生み出す。脳の血行を良くし、脳細胞の活性化し記憶力と集中力を高める。
ウコン
春ウコンが、肝臓病、健胃、利尿などに効くとして古くから珍重してきた。主成分のクルクミンという黄色色素は、健胃剤になり、これから抽出するクルクロンは、肝臓の働きを強くし胆汁の分泌を高め黄疸に効くといわれる。悪酔い防止、健胃などに効果をあらわす。その上、抗酸化作用(老化やがんの原因といわれる酸化から身体を守る)、殺菌作用(胃潰瘍の原因となるピロリ菌を抑える)、動脈硬化予防(原因となるコレステロールや過酸化脂質を減少させる)し、解毒作用がある。秋ウコンは、カレー粉の原料やたくわんなどの食品の黄色着色に利用している。
ウラジロガシ
裏白樫はブナ科の常緑性高木で、どんぐりの仲間で山地に自生している。葉の裏が白い事からウラジロガシといわれている。小枝や葉に樹皮などを採取し乾燥させたお茶で紅茶のような風味があるが、民間療法で四国の徳島県では古くから胆石症や尿路結石症などに使われ別名排石茶(はいせきちゃ)とも言われている。糖尿病にもよいとして利用している。少し苦味がありますのでハチミツを加えたりして飲用されることもある。
エキナセア(紫ばれん菊) えきなせあ
アメリカ先住民の薬草として使われていた。19世紀末よりヨーロッパでも薬用ハーブとして栽培されるようになって開花して紫の花、葉、茎からの搾取液を利用する。くせがなく飲みやすく抗菌、抗炎、免疫力の強化作用が認められカゼ、インフルエンザ、アレルギー性鼻炎の予防に用いられている。糖尿病では使用しない。フコガラクトキシログルカンの多糖類、カフェ酸誘導体、アルキルアミド(花の部分)、フラボノイドが有効成分といわれる。
エラブウミヘビ
エラブエミヘビの体内の油(脂質)に、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、ビタミンA.D、ミネラル、その他未知の生理活性物質といった有効成分を含む。DHAは、脳の働きを活発にし、脳の老化、老人性痴呆症の予防、改善に有効と考えられている。血流を促進する作用がある。骨粗しょう症への効果の報告がある。骨量減少のための眼精疲労、リウマチの痛みやはれ、腰痛、肩こり、精力増強などの効果もみられた。
大麦若葉
穂が出る直前の若葉で食物繊維、鉄分、ナイアシンを多く含む。
オリゴ糖
オリゴとはギリシャ語で少ないという意味で少糖類ともいう。単糖類(ブドウ糖、果糖など)が2~10個結合したショ糖、麦芽糖、乳糖、配糖体となって自然界に分布に水に溶けやすく、酸、酵素によって最終的には単糖類に分解される。食物繊維、多糖類の分解によっても得られる。最近のビフィズス菌を増やすとして注目されている炭水化物を原料としており低カロリー、低甘味料として利用される。オリゴ糖は、ニ糖類(ショ糖、麦芽糖、乳糖)もオリゴ糖であるが健康食品、特定保健用食品といわれるオリゴ糖はそれらに酵素を作用させたものと天然成分より抽出(大豆オリゴ糖、ラフィノース〈大豆、甜菜糖〉)させたものであり、ビィズス菌を増やし便通をよくしガン抑制作用、虫歯を作りにくい。ジャム、菓子、ゼリー、かまぼこ、ソーセージにも使われてショ糖(砂糖)の甘味度を100としてキシロオリゴ糖50、アガロオリゴ糖20、大豆オリゴ糖75、乳果オリゴ糖60、パラチノースオリゴ糖30、程度となっている。人の消化酵素では消化されにくく大腸までたどり着きビフィズス菌の餌となって有用菌であるビフィズス菌を増殖させる。
ギムネマ
インド原産のガガイモ科蔓(つる)性の多年草で、成熟した葉を乾燥させたものを噛むと、特有の匂いと苦味で甘さを感じなくなる。葉から抽質した成分が酸としての性質を持つ有機物であることが確認された。ギムネマ酸が腸内にあると糖分の吸収を遅らせることができる。この吸収抑制効果により、肥満防止、糖尿病、強壮、利尿に効く薬草として利用してきた。
菊花
食用菊には風味があり、お茶、漬物、スープに利用されている。眼精疲労や視力の低下は、肝臓の機能低下によって起こることがあり白菊花が、肝臓や腎臓の働きを整えることによって、眼の症状を改善、高血圧の初期症状を改善する。黄菊花は、のぼせを静め、解熱、目の充血をとる作用がある。杭菊花には、抗菌作用があるという報告もある。
グルクロン酸
里芋、山芋などのねばねばより取り出されるムチンが、体内に入ってグルクロン酸に変わる。ブドウ糖によく似た単糖類(ブドウ糖など)の誘導体としてのウロン酸の一種で複合多糖類の成分であり、胃、腸壁の潰瘍を予防、肝臓を強化、便通をよくし、解毒作用を持つ。
グルコサミン
グルコース(ブドウ糖)と、グルタミン(アミノ酸)より合成されるアミノ糖で糖蛋白質の成分となっている。甲殻類(えび・かに)に含まれるキトサミンの別名でコンドロイチン、ヘパリン(ムコ多糖類・体内にある血液凝固を阻止する物質として一般に抗凝固剤として使われる)、ヒアルロン酸(ムコ多糖類・粘りのある粘質多糖類)とともに軟骨と軟骨を潤す構成成分とされる。軟骨の形成を促し鎮痛作用を持つ。
クロレラ
単細胞緑藻の一種で増殖、細胞分裂の過程で葉緑体も分裂するが、その際に生じる独自のクロレラエキスが、人の健康維持に役立つという。乾燥物100g中たんぱく質45g、脂肪20g、炭水化物20g、灰分(かいぶん)10g、ビタミン類も含む。細菌やウィルスに対する抵抗力を強めること、増血作用を活発にすることなどがある。そのままでは、消化がよくなく、物理的、化学的方法で細胞壁を破壊し用いる。あおのりに似た風味を持つ。
桑の葉
桑の葉には、有用な成分で糖尿病になるはずのラットに桑の葉を混ぜた飼料を与えたところ糖尿病にならなかった。桑の葉は、漢方で「桑葉(そうよう)」と呼ばれ、咳を鎮める、解熱、むくみをとる、下痢や腹痛を治す、肝臓を強くする、肌をきれいにするなどの薬効があるという。脂質の吸収を阻害するデオキシノジリマイシン(DNJ)を含む。
ケール
若取りしたやわらかいケールが食物繊維、ミネラル、ビタミンが多いことより特に青汁の健康食品として出回る。
玄米胚芽油
玄米の栄養価の中心である胚芽から抽出した油で、ビタミン(E.B1.B2)、不飽和脂肪酸(リノール酸,リノレン酸)、アミノ酸などを含んでいる。ビタミンEの強い抗酸化力で細胞を活性酸素から守るばかりでなく、コレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化や脳卒中、心臓病など循環器系の病気の予防、また、特徴として、γ(ガンマー)オリザノールを含み、自律神経に働きかけ更年期障害の改善にもよい。リノール酸やビタミンEと競合し効果を発揮する。
最近、米のビタミンB群の一種で「IP6」という成分が注目され、抗がん作用、尿路結石、脂肪肝の予防、コレステロールの低下作用などの有用性を報告している。
コエンザイムQ10 こえんざいむきゅーてん(COQ10・コエンザイムQ10)
いわし、さば、レバー、ナッツ、ほうれん草に多く含むが成人必要量は、定まっていない。脂溶性で6~10までありユビキノン10は心臓病治療に利用している。コエンザイムq10(CoQ10:コーキュウテン)が老化防止、パワーの源とも言われ20歳をピークとして年齢とともに減少をし40歳からは急激に減少する。細胞一つ一つに存在し、エネルギーを生み出すが加齢と共に減少するので体外から補うことが必要となる。健康食品とし一般目安量は、30~60mg/1日、スポーツ選手で100mg/1日(いわしで20匹分)程度摂取としている。油を使った料理、食後の摂取で吸収がよくなる。張りのある肌をつくる若返りに化粧品にも使われる。
コタラヒム
スリランカで3,000年以上前から利用しているハーブ。薬草・薬木を多用するスリランカにおいて最重要植物と見なされ、政府により厳重管理している。糖分の取り過ぎが気になったり、ダイエットを心掛けている人、生活習慣を見直したい人に進められる。
胡麻
セサミンを始め六種類の抗酸化成分の成分の総称であるゴマリグナンが老化の原因となる活性酸素を除去するとして最近注目を集めている。不飽和脂肪酸が多くその中のリノール酸(必須脂肪酸)は、高血圧、動脈硬化の原因となるコレステロール値を低下させる。動物実験でセサミンとビタミンEを同時に摂取するとセサミンが先に酸化を受けビタミンEは、無事に肝臓を通過し全身にいきわたりビタミンEの体内残存量が多いことがわかった。
コーンシルク
ヒゲ(絹糸シルク)と呼ばれる糸状の花柱を南蛮毛(なんばんもう)と称して陰干しし煎じたものがカリウムを多く含み民間薬として利尿作用がありむくみ解消に用いられていた。
コンドロイチン・グルコサミン
関節を動かすのに役立っている。コンドロイチンは、軟骨を保水する作用と軟骨分解酵素の働きを抑える作用が、グルコサミンには、軟骨の形成を促す作用がある。コンドロイチンとグルコサミンは、相乗効果を発揮して新しい軟骨の形成を促し、同時に軟骨破壊酵素を抑制する。この二つを一緒に取り入れることが効果的といえる。
沙棘 さじー (ヒッポファエ)
グミ科、ヒッポファエという南アメリカの果実でオレンジ色をしたザクロの一種で甘酸っぱい。日本ではまだ量産していない。ヨーロッパでヒッポファエオイルとして市販する。比較的乾燥した亜熱帯、温帯に多く生育する。高さ2~5m低木で双葉で春に小さな黄色の花をつける。オレンジ色の果実をつけ厳しい気象状況のもと生育のための栄養、ビタミンA,C,E、ミネラルの多い甘い香りのする実とる。庭木、果樹として植えられ夏は暑く、冬の寒さの厳しい高山地域にみられる。ヨーロッパ、ロシア、中国でその価値は認められている。日本ではビタミンの豊富な天然オイル(サージオイル)として美肌に用いられる。
シャンピニオン(マッシュルーム)
他のきのこに比較してグルタミン酸、必須アミノ酸が多い。
腸内消臭効果がある。腐敗産物であるにおいの元が腸内にできるのを抑えて、血中への侵入を防ぐ。腎臓は、体内のクリーニング工場と呼ばれ腎不全に対して、シャンピニオンによる進行抑制をするという。
生姜・生薑Zingiber しょうが
ショウガ科、熱帯アジア原産。。辛味のジンゲロール(結晶)、ショウガオール(精油)が新陳代謝を高め、発汗作用がある。アミラーゼ、プロテアーゼなどの分解酵素が微量含まれ消化、吸収を助ける。香りの精油成分ジンギベレン、ガラノラクトンが血流をよくし、保温効果が高く、痛みを和らげ消炎作用を持ち風邪引き、咳、冷え性に生姜湯、湿布にし利用される。
スクワラン
深海ザメの肝油中に含まれる不飽和炭化水素でそのスクアレンに水素を添加し、飽和炭化水素という、より安定した成分にしたものがスクワランとなる。スクアレンは、人体のさまざまな組織の中に存在し、特に、皮膚と脂肪組織に多く見られる。このことからスクワランは、皮膚への浸透性がたかい。優れた殺菌力もある。更に酸素補給を高めて新陳代謝を促し肌の潤いを保つ。細胞を蘇生、活性化させることから肝疾患に効果をもたらし、酸素を十分に取りこんで新陳代謝を促す作用は、発ガン抑制にも有効であることを臨床実験で証明している。
スピルリナ
藻の一種で、優れた消化性と・タンパク質、ビタミンB12、葉緑素が多く貧血、肝臓疾患などに有効。βーカロチン、脂肪酸など、人に必要な栄養素のうち判っているもので41種類も持っており、脂肪や糖分の代謝にはビタミンが必要で、ビタミンが効果的に作用するには、ミネラルがかかせない。ミネラルの吸収を高めるためには、たんぱく質が必要で、栄養素は体内で関わり合いながら作用している。
セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)
ヨーロッパで古くから花、蕾、葉茎が不眠症、うつ病に、また外用にも使われていた。モノアミノオキシターゼ(神経伝達物質のセロトニンなどを分解する酵素)阻害やセロトニン再取り込み阻害などの作用があるという。ヒペリシン0.2~1mg/1日を目安量としている。
タマネギ
三つの有効成分がわかっている。ひとつ目の涙が出る元になっている「イオウ化合物」は、悪玉コレステロールを分解し血液をさらさらにする。二つ目は、「フロスタグラジンA」と呼ばれ、もともと腎臓に存在して直接血圧の調節を行っている物質だが高濃度になると腎臓の機能を促進させ、血圧を下げる働きをする。三つ目の「カリウム」は、ナトリウム(塩分)の排泄を促し血圧の上昇を抑制する働きがある。インシュリンの不足を補い血糖値を下げること、また赤ワインに負けないポリフェノール効果の活性酸素除去作用があることも認められる。
甜茶(てんちゃ)
四種類ありこの中で最も評価が高いのがバラ科イチゴ属、植物名「甘葉懸鈎子(かんようけんこうし)」で研究が進むにつれ鼻アレルギー、花粉症に有効であることが明らかにしている。花粉やほこりの刺激で作られるヒスタミン、これを作り出さないように、また作られたヒスタミンを阻害する作用がある。約76%の改善率の報告がある。発症前にとることがよいという。
田七人参(でんしちにんじん)
高麗人参との大きな違いは、田七ケトンA、田七ケトンBなどという田七人参特有の成分があることで、これらは、血流改善作用を増強し、冠状動脈疾患、狭心症に有効という。16種のサポニンは、血流改善、過酸化物質生成の抑制、免疫力の増強などの作用で血液をさらさらにすることにより、心臓病、肝臓病、高血圧、糖尿病、抗がん作用などがある。その他有機ゲルマニュウム、アルギニンによって肝機能改善作用や滋養強壮作用を強める。
冬虫夏草(とうちゅうかそう)
名前の由来は、冬の間は昆虫の体内に宿って土の中で成長し、暑い夏がやってくるとキノコとして地上に現れるという発生の仕方によるもの。エルゴステロールパーオキサイドというガンを抑制する成分が正常な細胞を傷つけることなくガン細胞を抑える。FTY720という物質を抽質し拒絶反応を抑える免疫抑制剤として有効であり副作用も少ないという発表があった。中国では、古来から不老長寿の妙薬としてもてはやされていた。
乳酸菌
糖類(牛乳、脱脂粉乳、穀類等)を分解、発酵させて乳酸に変える菌をいい種類は多いが有用菌としてビヒィズス菌、アシドフィルス菌が知られる。人体では腸管、口腔内に分布する。乳酸のほか酢酸などの有機酸を生成、腸内でphの低下させ栄養素の吸収、ぜん動運動を亢進させている。乳酸菌が腸内の腐敗菌を抑制、殺菌、整腸作用、カルシウム、鉄、ビタミンB群を作りだすことが認められ胃潰瘍の原因となるピロリ菌を減少させ、感染症の予防に役立つ。
にんにく
ビタミンB1.B2が豊富なうえ、アリシンという成分がその吸収を助け体内での持続性を保つ。これが疲労回復に役立っている。硫化アリルの強い殺菌作用で、食中毒、整腸、かぜ予防に役立つ。精神安定にも関与し卵胞ホルモンの分泌を促して更年期障害にもよい。水溶性イオウ化合物は、悪玉コレステロール値を下げその酸化を抑え更にそれが動脈の内壁を守ることを確認している。このことから、コレステロールの低下、心臓病予防、貧血の軽減、ガン予防、体内酸化の予防を発表している。
ノコギリヤシ
ヤシの一種として、北アメリカ南部からメキシコのアメリカインデアンの間で伝統的に愛用してきた1~2mの低い木で果実は、濃い赤い実をつける。葉っぱの部分がギザギザしているのでこの名あるという。19世紀よりヨーロッパでは、すでに頻尿によいとして使われる。頻尿の要因となるデハイドロテストステロン(男性ホルモン)を抑制する働きがある。最近、抜け毛の原因にも有効といわれる。頻尿、脱毛の要因となっている酵素5-α-リアクターゼを抑制しデハイドロテストステロン(DiHydroTestosterone:前立腺肥大症の発生、毛髪発生抑制している)に変わる働きを抑える作用がノコギリヤシに含まれていることが分かっている。
ハイビスカス
飲料となるのは、赤褐色の中心部にクリーム色の小さな花を咲かせる。成熟した果実を包む赤い顎(がく)とその周りの部分を用い、よく乾燥させてお茶のようにいれると、酸味のある真紅の飲み物となる。クエン酸、酒石酸を多く含み、疲労回復、増血作用、喉(のど)の渇きを癒(いや)し、精神安定によいのでスポーツ選手が愛飲している。
ハチミツ
果糖が多く含まれ吸収が早く即効的なエネルギー源となる。体力の回復や疲労の回復に効果がある。胃腸に負担をかけないので腸内のビフィズス菌を増やす力もある。また体内のカルシュウムを損なわないので虫歯になりにくいという。果糖、ブドウ糖の他に微量であるがミネラル、ビタミン類、たんぱく質、酵素、花粉、抗生物質を含む。
パパイヤ
ペクチンを多く含み、整腸作用と便秘解消に有効で有機酸などが豊富で抗菌作用、傷の回復を促進する作用もある。たんぱく質分解酵素パパインが豊富で肉を柔らかくおいしくする。メラニン色素を分解する働きもある。
板藍根 ばんらんこん
アブラナ科、主産地は中国で温暖な排水、地質の良好な土地で草丈1mほどに成育する。板藍根は、菘藍(しょうらん:和名ホソバタイセイ)の根のことで葉は、大青葉(染色にも利用される)といい生薬とし利用する。漢方で風邪、インフルエンザ対策に使われる植物とし中国で一般的に用いられる。煎じて、エキスを顆粒にしお茶、うがい、手洗いに苦味が強いので最近ではチョコレート、飴に板藍根を配合し健康食品とし摂取できるようにもしている。抗菌、抗ウイルス、解熱、解毒作用がある。
ヒアルロン酸
白い綿状の物質で1gで6Lもの水を保水する能力があり粘りのある粘質多糖類でアミノ酸を成分とする。熱に弱い、ムコ多糖類、粘質多糖類の一種で、グルクロン酸、グルコサミンより合成され肌の健康を保つ。鶏の鶏冠(とさか)、豚の皮、豚足、うなぎ、ドジョウ、フカヒレに多く含む。体内でも合成するが1日で半分量が入れ替わり年齢とともに合成能力の衰えがみられる。光の透過度が低く、肌の老廃物(しみ、そばかす)を排出する作用がある。
ヒハツ
コショウ科、東南アジア原産。ビバーツともいい、蔓性で沖縄石垣としても使われる。若葉が食用でてんぷらにする。つくしの頭に似た長さ3.5cmほどの実をつける。熟すると赤くなるが、熟する前の緑色の未熟の実を採り、蒸して乾燥させ粉にしたものが香辛料として使われる。シナモンにも似た甘い特有の香りをもち発汗作用があり新陳代謝を促進、健胃、整腸、食欲増進によいとし用いられる。
プーアール茶
黒茶(ヘイチャ、後発酵)の代表的なお茶です。空気中の黒麹菌がついてさらに発酵が起こり何年から何十年と保存し、年代ものとして古いものほど珍重する。発酵によりカフェインが減少し、黒麹菌によって茶葉にもともと含まれている抗酸化物質カテキンが脂肪を分解する成分へと変化する。高脂血症、動脈硬化症を予防、ダイエット、血糖値の上昇を抑える。
フランス海岸松樹脂エキス
フランス海岸松樹脂エキスの成分でフランスの大学教授がフランスの西南部に自生していたところの海岸の松の樹皮より発見し、それが赤ワインの数十倍の抗酸化力を持つといわれる。OPC(Oligomeric Proantho Cyanidinオリゴメリック プロアント シアニジン)がポリフェノールの1種であり血管を保護する作用が強いという。樹皮は、外敵から身を守る為の植物の防御作用として持っている。赤血球を柔軟にし毛細血管にまで十分に血液の流れをよくし民間薬として利用してきた。中性脂肪、肝機能改善、冷え性、肩こり、コラーゲンの生成、シミの改善、美肌、美白作用があり活性酸素を除去し強い抗酸化作用を示す。
ブルーベリー
野性種ローブッシュブルベリーの一種ビルベリーからのアントシアニン(cyanidin、 delphinidin)含有量が高い。第二時大戦中にイギリスのパイロットにより暗視力改善に効果を見出し研究され続けている。ロドプシンの視物質の再合成を促進させる。抗酸化作用があり、眼精疲労、視力改善、循環機能改善にも有効という。アントシアニンが100g中で栽培種で80~300mg、野性種で400~500mgあり北欧(ラップランド地方)の太陽の沈まない地方で紫外線から身を守るために蓄えているといわれる。成熟したものを生食、ジャム、ゼリー、ジュース、ケーキのデコレーション、缶詰、乾物に利用する。
プロポリス
プロポリスは、ミツバチがユーカリなどの木から集めた樹液にミツバチの唾液を混ぜ、さらに密蝋や花粉を加えて作り出したもの。フラボノイドの種類が数多く、主成分であるケルセチンは、ガン細胞の増殖を抑え、抗炎症、抗アレルギー、吐血作用がある。
蜂王胎
ロイヤルゼリーを食べて育った女王蜂の子で良質なたんぱく質、ビタミン類のほか、体の調節機能をつかさどる酵素、核酸、ホルモンなどを含み、不眠症を改善する天然の素材として注目を集めている。
ポリフェノール 優れた抗酸化作用があり動脈硬化の予防として注目を集めている。ポリフェノールは、すべての植物に含まれ、色が濃いもの、苦味や渋みの強いものに多く含まれている。赤ワイン、お茶、コーヒー、大豆製品、玉葱、むらさきいも、そば、チョコレートなどに含まれる。
抹茶
明るい黄緑色をして茶せんでお茶を立てた時によい香り、甘味、うまみ、渋みが調和し、渋みはタンニン、興奮作用のあるカフェイン、うまみの成分としてアミノ酸のテアニン(鎮静作用)がある。お茶木の根で作られるテアニンは葉に移動、日光に当たると酸化して渋味成分のカテキンに変化するが日光を遮って育てられた新芽で、抹茶の原料にする茶葉(挽茶・碾茶)、玉露、かぶせ茶などの茶葉にはテアニンが多く含まれ、お茶浸出液の煎茶に比べ3~10倍も含む。
マリーゴールド
キク科のメキシコ原産地1年草です。黄色~オレンジのきれいな花を咲かせます。春から秋まで次々と花を咲かせる。独特の香りがあるので山椒菊の別名がある。黄色い色素ルテインがインドとタイの契約農家で栽培、健康食品に利用している。
蜜蜂花粉
必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素、たんぱく質等が含まれ、ヨーロッパでは、「パーフェクトフード(完全な食品)」と呼ばれ健康食品とし利用している。花粉に含むホルモンのような成分や抗菌作用が前立腺肥大症や前立腺炎に有効で治療薬として用いている。花粉症、アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患の改善に注目している。副腎などの内分泌器官の働きを活発にし、ホルモンの分泌を調整、神経系統のバランスを整える働きもする。
メグスリの木
目がかすむようなときに煎じて飲むと、遠方まではっきり見えるようになるので「千里眼の木」の別称もある。「目がよくなれば肝がよくなる。」という漢方の考えから、動物実験により樹皮に含まれるロドデンドロールに肝機能を活性化する作用のあることが確かめられた。まだ十分に詳しい成分や作用について解明していないが、疲れ目、かすみ目、視力低下、目の充血、目やに、ものもらい、白内障の予防や進行を遅らせることも認められる。さわやかですっきりとした苦味が、大脳に伝達、肝臓に作用する。
ヤマブシタケ
食用として和、洋、中華、どんな料理にも合う。消化不良、胃潰瘍によく、肝機能を高めると珍重してきた。ほとんどのきのこが持つ多糖類には、ガン細胞増殖抑制力が認められている。ヤマブシタケは、五種類もの活性βーD-グルカンを含み免疫を活性化する。その他、痴呆にも有効な成分も認められるが、何故このような様々な症状に有用かそのメカニズムは、よく判っていない。いろいろの要素が絡みあっていると考えられる。
霊芝(れいし)
多糖類に抗がん作用、痛みを緩和するゲルマニュウム、霊芝特有の苦味成分であるガノデリックアシッドには抗アレルギー作用がある。様々な生活習慣病に用いている。
ロイヤルゼリー
働き蜂が、花粉を食べ体内で消化吸収し、たんぱく質として頭部にある下咽頭腺という人間の唾液腺にあたるところから分泌する乳白色の液体で、女王蜂を育てるための特別な食べ物とされ栄養が豊富。中国では、不老長寿の薬としてきた。体内で自律神経を支配するアセチルコリンが、天然の素材の中では、最も多く更年期障害などに効果を示す。まだまだ解明できない面もあるが、諸機能が衰え新陳代謝の弱まった状態に対し、生命力を活性化させる傾向がある。未知の成分と呼ばれる「R物質」についても、成分のひとつとされる10-ハイドロキシデセン酸の制がん作用を注目している。
ロゼア
シベリア原産の集中力を高めるハーブ、ベンケイソウ科の多年草の植物。日本でいう「ベンケイソウ」は、ちぎって捨ててもなかなか枯れず生命力が強いことから生きる草の意味を持つ「いきくさ」という和名がある。中国では古くから「紅景天」といい滋養強壮に用いている。ロシアでも、「黄金の根」と呼び古くから珍重してる。