◎蛍烏賊Firefly squid ほたるいか
春のきざしがまばゆいこのごろに蛍烏賊の水揚げの最盛期を迎えています。
蛍烏賊Firefly squid・Toyama squidは、世界で40種ほどの種類を確認しています。
富山湾で3月初旬より漁(りょう)が始まり4-6月頃までおこなわれます。
ホタルイカモドキ科Enoploteuthidae、ホタルイカ属 Wataseniaで北海道以南、日本海全域に多く生息、分布していますが、富山湾産が有名で多くの水揚げがあります。
富山の方言では「マツイカ」と呼ばれることが多く、これはホタルイカが松の肥料として利用されることが多かったからといいます。
普段は水深200m～1000mに生息する深海性で体長6cm、重さ10g、青緑色に輝く発光器を1000個もち蛍のように光ることから名前がつけられています。対表面に色素胞が細かく分布しその伸縮で容易に体色が変化し保護色としています。
海岸に打ち上げられた時に発光することから外敵を威嚇するための発光ではないかといわれます。
ホタルイカの属名Watasenia は1905年に和名を「ホタルイカ」と命名した明治期の生物学者渡瀬庄三郎にちなんで1913年に石川千代松によりつけられたとしています。
英名の1つであるFirefly squidは和名と同じく「ホタルのようなイカ」の意味であり、Toyama squidは日本の代表的な産地である富山湾に由来しています。
蛍イカは晩春を表す季語の1つともなっているようですが、現代では、2月中旬ごろより市場に出回っていますね。
春から初夏を産卵期として、1回あたり数千個から1万個の卵を産みます。
日中は深海に棲息(せいそく)していますが、夜間又は産卵のため海面50mぐらいまで浮上してきます。
発光反応の最適温度は、5℃でホタルイカの生息適温と対応しています。
捕獲は、富山湾では産卵後の夜明け前に行なわれ網で捕らえていますが、兵庫県ではマツバガニ漁の漁法を活かして、深海にいるのを日中に狙うようです。富山湾沿岸は、ホタルイカの群遊海面として有名で春の風物詩として知られ富山湾の常願寺川の河口左岸から魚津港までの約15km、満潮時の沖合1,260mまでの海域は1922年（大正11年）に国の天然記念物に指定されています。1952年（昭和27年）3月29日には「ホタルイカ群遊海面」の名称で特別天然記念物に格上げされました。指定を「ホタルイカ」とすると食用にはできないために、「群遊海面」としたのです。
4-5月の富山湾では、時々「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる、大量のホタルイカが波によって浜に打ち寄せられる現象が、夜明け前の暗がりの中で幻想的に見られます。
産卵後の蛍烏賊は、新しい命との引き換えで一年でその一生を終えるといわれています。3月初旬より漁(りょう)が始まり初春の3月から5月を旬としています。傷みやすいので漁場では生食、しゃぶしゃぶ、沖漬け、揚げ物、串焼きにしていますが、一般には茹でて出荷しています。木の芽で酢味噌あえ、佃煮、ひもの、みりん干し、燻製としています。目を取り除いた方が食べやすいでしょう。腐敗、寄生虫の心配があるので安全に食べるには十分な加熱または-30℃以下で4日間以上の冷凍期間を必要としています。
内臓ごと取ることが出きるので100g中生でエネルギー84kcal、水分83.0g、タンパク質11.8g、脂質3.5g、炭水化物0.2g、灰分1.5g、ナトリウム270mg、カリウム290mg、カルシウム14mg、マグネシウム39mg、リン170mg、鉄0.8mg、亜鉛1.3mg、銅3.42mg、マンガン0.05mg、ビタミンＡ：1500μg、ビタミンD：(0)μg、ビタミンＥ：4.3mg、ビタミンＫ：Trμg、ビタミンＢ1：0.19mg、ビタミンＢ2：0.27mg、ナイアシン2.6mg、ビタミンＢ6：0.15mg、ビタミンＢ12：14.0μg、葉酸34μg、パントテン酸1.09mg、ビタミンＣ:5mg、コレステロール240mg を含みます。
特徴ある成分として100g中に鉄(貧血予防)0.8mg、亜鉛(免疫力強化)1.3mg、銅(骨粗鬆症予防)3.42mg、ビタミンA(皮膚、粘膜の保護)1500μg、ビタミンE(抗酸化作用)4.3mgを、そしてするめにすると表面に白い粉としてみられる)タウリン(肝機能強化)300～700㎎と多く含みます。
イカ墨には、防腐作用や免疫力強化、抗癌作用のあるリゾチーム、ムコ多糖類を含みます。
丸ごと摂取することができ、春の旬の食材として季節を感じさせてくれる蛍烏賊を、この時期には是非とも食べたいですね。
春のきざしがまばゆいこのごろに蛍烏賊の水揚げの最盛期を迎えています。
蛍烏賊Firefly squid・Toyama squidは、世界で40種ほどの種類を確認しています。
富山湾で3月初旬より漁(りょう)が始まり4-6月頃までおこなわれます。
ホタルイカモドキ科Enoploteuthidae、ホタルイカ属 Wataseniaで北海道以南、日本海全域に多く生息、分布していますが、富山湾産が有名で多くの水揚げがあります。
富山の方言では「マツイカ」と呼ばれることが多く、これはホタルイカが松の肥料として利用されることが多かったからといいます。
普段は水深200m～1000mに生息する深海性で体長6cm、重さ10g、青緑色に輝く発光器を1000個もち蛍のように光ることから名前がつけられています。対表面に色素胞が細かく分布しその伸縮で容易に体色が変化し保護色としています。
海岸に打ち上げられた時に発光することから外敵を威嚇するための発光ではないかといわれます。
ホタルイカの属名Watasenia は1905年に和名を「ホタルイカ」と命名した明治期の生物学者渡瀬庄三郎にちなんで1913年に石川千代松によりつけられたとしています。
英名の1つであるFirefly squidは和名と同じく「ホタルのようなイカ」の意味であり、Toyama squidは日本の代表的な産地である富山湾に由来しています。
蛍イカは晩春を表す季語の1つともなっているようですが、現代では、2月中旬ごろより市場に出回っていますね。
春から初夏を産卵期として、1回あたり数千個から1万個の卵を産みます。
日中は深海に棲息(せいそく)していますが、夜間又は産卵のため海面50mぐらいまで浮上してきます。
発光反応の最適温度は、5℃でホタルイカの生息適温と対応しています。
捕獲は、富山湾では産卵後の夜明け前に行なわれ網で捕らえていますが、兵庫県ではマツバガニ漁の漁法を活かして、深海にいるのを日中に狙うようです。富山湾沿岸は、ホタルイカの群遊海面として有名で春の風物詩として知られ富山湾の常願寺川の河口左岸から魚津港までの約15km、満潮時の沖合1,260mまでの海域は1922年（大正11年）に国の天然記念物に指定されています。1952年（昭和27年）3月29日には「ホタルイカ群遊海面」の名称で特別天然記念物に格上げされました。指定を「ホタルイカ」とすると食用にはできないために、「群遊海面」としたのです。
4-5月の富山湾では、時々「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる、大量のホタルイカが波によって浜に打ち寄せられる現象が、夜明け前の暗がりの中で幻想的に見られます。
産卵後の蛍烏賊は、新しい命との引き換えで一年でその一生を終えるといわれています。3月初旬より漁(りょう)が始まり初春の3月から5月を旬としています。傷みやすいので漁場では生食、しゃぶしゃぶ、沖漬け、揚げ物、串焼きにしていますが、一般には茹でて出荷しています。木の芽で酢味噌あえ、佃煮、ひもの、みりん干し、燻製としています。目を取り除いた方が食べやすいでしょう。腐敗、寄生虫の心配があるので安全に食べるには十分な加熱または-30℃以下で4日間以上の冷凍期間を必要としています。
内臓ごと取ることが出きるので100g中生でエネルギー84kcal、水分83.0g、タンパク質11.8g、脂質3.5g、炭水化物0.2g、灰分1.5g、ナトリウム270mg、カリウム290mg、カルシウム14mg、マグネシウム39mg、リン170mg、鉄0.8mg、亜鉛1.3mg、銅3.42mg、マンガン0.05mg、ビタミンＡ：1500μg、ビタミンD：(0)μg、ビタミンＥ：4.3mg、ビタミンＫ：Trμg、ビタミンＢ1：0.19mg、ビタミンＢ2：0.27mg、ナイアシン2.6mg、ビタミンＢ6：0.15mg、ビタミンＢ12：14.0μg、葉酸34μg、パントテン酸1.09mg、ビタミンＣ:5mg、コレステロール240mg を含みます。
特徴ある成分として100g中に鉄(貧血予防)0.8mg、亜鉛(免疫力強化)1.3mg、銅(骨粗鬆症予防)3.42mg、ビタミンA(皮膚、粘膜の保護)1500μg、ビタミンE(抗酸化作用)4.3mgを、そしてするめにすると表面に白い粉としてみられる)タウリン(肝機能強化)300～700㎎と多く含みます。
イカ墨には、防腐作用や免疫力強化、抗癌作用のあるリゾチーム、ムコ多糖類を含みます。
丸ごと摂取することができ、春の旬の食材として季節を感じさせてくれる蛍烏賊を、この時期には是非とも食べたいですね。
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