蘿芋 ががいも
キョウチクトウ科、ガガイモ科、多年生のツル植物で、日本各地の日当たりの良い、やや乾燥した原野、山地に自生する。
夏に葉腋(ようえき)から長い柄を出し、白 い毛を密生した淡紫色の花を数多くつける。開花後の果実は卵状披針形(ひしんけい:ふちがノコギリ状)で 長さ10cm、幅2cmほどで表面にいぼ状の突起があり熟すと裂け、中から白い絹糸状の毛のついた扁平な 種子がみられる。
鏡の面をこの種子についている毛で磨くのでカガミイモ、また種子の白毛は印肉、針刺しに用いクサパンヤともいう。
早春の若芽の柔らかいところを揚げ物、さっと塩ゆでして炒め物、茹でて水に晒し、お浸し、和え物にできる。
根や種子も食用とするが多食すると中毒することがある。生を切ると出る乳汁には蛋白質分解酵素を含む。漢方で生薬名を蘿摩葉(らまよう)、羅摩子(らまし)といい7~8月と秋に葉と種子を採取する。全草を乾燥させ、煎じて疲労回復、強壮、強精、種子に付着する白毛を止血に用いていた。
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(2021,3,17)