・ナリンゲニンNaringenin なりんげにん
フラバノンFlavanoneの一種であり、配糖体名ナリンギンの非配糖体部分(アグリコン)でかんきつ類の果皮、特にグレープフルーツに多く含む。フラボノイドの生合成経路はアミノ酸であるチロシン、フェニルアラニンからさまざまの経路で生合成する。
フェニルアラニン→シナモン酸・桂皮酸Cinnamic acid→p-クマル酸p-coumaric acid→p-クマロイルCoA→ナリゲニンカルコンNaringenin chalcone→ナリゲニンに至る。それぞれに変換するのに酵素のフェニルアラニンアンモニアリアーゼ PAL(Phenylalanin ammonia lyase),シナメイト-4-ヒドロキシラーゼ C4H,4-クマレートCoAリガーゼ4CL,カルコン合成酵素CHS・マロニルCoAx3,CHI(Chalcone isomerase)が働いている。
無味の抗酸化物質、抗炎症、炭水化物代謝促進、免疫系調節として生理活性を持つと考えられている。
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