・消毒とアルコール濃度Disinfection and alcohol concentration しょうどくとあるこーるのうど
単にアルコールといってもエタノール[エチルアルコール:酒に含む]・メタノール・イソプロパノール・グリセリンなどがありますが、消毒用アルコールは一般に肌の消毒用にはエタノールEthanol (エチルアルコール)です。
新型コロナウイルス感染症(COVID 19:Coronavirus disease 2019)の予防対策に消毒目的でアルコール製品を使用しています。一般に濃度が70%~95%の製品なのですがアルコール製品には医薬品や医薬部外品の他に化粧品や雑品があるようです。 これらはエタノール(エチルアルコールEthyl alcohol)濃度に関する規定がなく、濃度の表示が義務付けられておりません。濃度表示がないものの中にはエタノール濃度が20%台の製品もあったとも国民生活センターで報じています。
厚生労働省では、手指など人体に用いる場合は、品質、有効性、人体への安全性への確認の医薬品・医薬部外品との表示のあるものを使用することを推奨しています。
所有している私の消毒用にと購入したアルコール3本のうち1本(清潔ハンドジェル)にアルコール濃度の記載がありませんでした。
市販のアルコールには
無水エタノール 99.5%(瞬時に蒸発してしまうため、手・肌の逆に消毒には向かない。おもに油汚れ(引火に注意:加熱時に使用禁止)、カビ、備品などの水拭きができない電気製品などの掃除に使う。)
消毒用エタノール76.9~81.4%(水分がある分、刺激が少なくその場に留まってアルコールの効果を発揮する)
購入する際は、エタノール濃度が表記されているものを選び、成分や表示等をよく確認しましょう。エタノール濃度が60%未満と低い製品であってもクエン酸やベンザルコニウム塩化物などで、殺菌効果を高めている製品もあるといいます。
新型コロナウイルス感染予防の臨時的・特例的な措置として焼酎の製造工程で「蒸留」が行われますが、通常の焼酎の原酒は36%ほどですが、さらに蒸留することにより60%を越え、十分消毒薬として使うことができます。
40%を超えると、細菌の細胞膜を溶かし壊れ、無毒化し始めるのですが、70%程度が最も早いスピードで細菌の死滅・不活化が見られています。
低濃度のアルコールでも細菌の増殖を抑制しますが、アルコールが消えてしまえば残っている細菌が再び増殖することから効果が弱くなるというのです。
焼酎の原酒の濃度36%くらいから消毒効果が出てきます。ただし、効果は限定的であり、全ての菌を殺すことは難しいといえるでしょうね。
そして、消毒作用が最強になるアルコール濃度は60~80%の間です。
無水アルコールでは、細菌がすべて殺菌できる前に揮発性なので蒸発してしまうからではないかといわれています。水分が蒸発を遅らせアルコールでの消毒が最強の効果を生み出すようです。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
から
「消毒」は、菌やウイルスを無毒化することです。医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の「薬機法」に基づき、厚生労働大臣が品質・有効性・安全性を確認した「医薬品・医薬部外品」の製品に記されています。
「除菌」は、菌やウイルスの数を減らすことです。「医薬品・医薬部外品」以外の製品に記されることが多いようです。「消毒」の語は使いませんが、実際には細菌やウイルスを無毒化できる製品もあります(一部の洗剤や漂白剤など)。
なお、「医薬品・医薬部外品」の「消毒剤」であっても、それ以外の「除菌剤」であっても、全ての菌やウイルスに効果があるわけではなく、新型コロナウイルスに有効な製品は一部であることに注意が必要です。
また、手指など人体に用いる場合は、品質・有効性・人体への安全性が確認された「医薬品・医薬部外品」(「医薬品」「医薬部外品」との表示のあるもの)を使用してください。
アルコールは、引火しやすく、取り扱いには十分に注意しましょう。
新型コロナウイルス感染症(COVID 19:Coronavirus disease 2019)の予防対策に消毒目的でのアルコール製品は、アルコール濃度の記載で、安心感が得られます。ちなみに所有している私の消毒用にと購入したアルコール3本(2本:500ml・300ml)のうち1本(清潔ハンドジェル100ml)にアルコール濃度の記載がありませんでした。
焼酎アルコール度数35%を消毒までの長時間とどまらせておくことは難しく、減菌できても消毒までは無理でできないし、多飲によって粘膜を傷つけ、肝機能障害に、精神薄弱となり体内の細菌をまき散らします。ビールではアルコール度数5%でも一部の細菌に有効との説はありますが、COVID 19には減菌・消毒できるとの報告は見当たりません。
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