動詞getに込められた英語の設計図を解読する■getの基本粋な意味は「到達」
【解説】
getはあらゆる種類の語と結びつくことができる、「よく働く動詞」の代表と言ってもいい。このことはgetの動詞フレーズのパターンをご覧になればお分かりだと思う。実際、イギリスやアメリカの国語教育では、あまりgetを使わないようにという指導がなされているという。
getの守備範囲と応用範囲は、他の「よく働く動詞」と比べると理解しやすい。
● 他の動詞との意味の違い(1) getとbe動詞との意味の違いbeは「存在」を表し、形容詞(語)で状態を表す。つまり「そんな状態の存在だ」となり、意味は静止的なものが多い。
一方、getは同じように形容詞(語)で状態を表すが、そういう状態に「なる」と「移行・到達」を表すことになり、それだけ「動的な」表現ができるし、一般動詞なので進行形も使えることになる。
(a) The soup is
cold.
スープは冷めている
(b) The soup is
getting cold. スープは冷める、冷めつつある
(a) I am
up.
私は起きています
(b) I am
getting up.
私は起きるところです
以下のフレーズでは(1)の(a)が
進行形、(2)の(b)が
受身形だ。この場合、beが単なる「存在」を表す一方、beの代わりにgetを使うとそれだけ「〜になる」と「
移行・到達」を表すことになる。
(1) (a) The train was
moving 列車は動いていた
(b) The train
got moving 列車は動き始めた
(2) (a) I am
married.
私は結婚しています
(b) I will
get married 私は結婚します
(3) (a) She is
excited.
彼女は興奮しています
(b) She easily
gets excited 彼女は簡単に興奮します
ただし、getはたいていの形容詞と結びつくが、trueという形容詞は
get trueとはならず、
come trueになることに注意してほしい。
(2) getとbe動詞、go, comeとの意味の違い下にあげた4つの表現を日本語に訳すと、いずれも「私は戻ります」とさほど違いはないように思われる。
(1) I will
be back.
(2) I will
go back.
(3) I will
come back.
(4) I will
get back.
この内最もわかりやすいのは(2)と(3)で、goは「去り行き」を表すので、ここから別の場所に「帰って行く」となり、comeは「出現」を表すので、「帰る」「戻る」と表現の場面で意味が異なる。
一方、(1)と(4)は、そのような方向性を持たないで、単に「戻る」となるが、getでは「やっとのことで」といった意味がつけ加わることになる。
今回は、[1] V+O感覚 get+名詞 の表現展開です。
【一般動詞フレーズ5段活用】
get a promotion 「昇進する
」=============================
(1) get(s) a promotion 現在形動詞フレーズ ※現在形の肯定形だけで使われる。(2) got a promotion 過去形動詞フレーズ ※過去形の肯定形だけで使われる。 (3) get a promotion 原形動詞フレーズ ※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。(4) getting a promotion ing形動詞フレーズ ※進行形や動名詞で使われる。(5) got a promotion ed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。
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【これが国際標準の英会話学習法だ!】[英会話発想トレーニング 表現の枠組み] (1)[基本4時制の展開](現在形) 現在の事実 (1) もし私が、昇進したら、結婚しよう
→ If I
get a promotion、We will get married. (2)[基本4時制の展開](過去形) ※過去の事実 (1) 私は、(その時)昇進しました
→ I
got a promotion、 (3)[基本4時制の展開](未来形) ※未来の事実 (1)
私は、(これから)昇進します、するつもりです
→ I will
got a promotion、 (2) 私は、昇進するかもしれません
→
(3) 私は、昇進しそうです ※進行
→
(4) 私は、きっと昇進するよ
→
(5) 私は、昇進したいよ
→
(4)[基本4時制の展開](現在進行形) ※現在の継続状態 (1) 私は、昇進しそうです、しつつあるよ
→
(5)[基本4時制の展開](現在完了形) ※現在の付帯状況 (1) 私は、昇進
しちゃったよ
→