2015年12月12日(日)~13日(月)
139 てしお温泉 夕映 天塩郡天塩町更岸5807-5 01632-2-3111
泉 質:ナトリウムー塩化物強塩泉
泉 温:38.9℃
pH 値 : 7.3
効 能:神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、打ち身,痔疾、皮膚病など
宿泊料金:\7,730
12月半ばの天気としてはめずらしい明るく、無風、温暖、晴朗。
にわか仕立ての温泉行を始動。この眩しさは12月中旬の光ではない。正午近くに「てしお温泉 夕映」への申込。空室ありのことで即出発。我が家の“湯めぐりシリーズ”カウント加算条件に合致する温泉行は、昨年6月24日~25日の養老牛温泉「だいいち」以来だ。
ナビ誘導にインプットした条件は、最短・一般道でのロード選択で、R275当別町~北竜町~R233深川国道~留萌市へ。さらにR232日本海オロロンラインを北上した。羽幌町あたりから夕陽が燃え始め、初山別みさき公園の金比羅灯台に灯がともるころには焼尻島・天売島ビューポイントが迫る。いま沈まんとする太陽は、雲も、海も、島も、辺りにあるもの全てを真っ赤に染めて日本海へと引きずり込んでいく。この夕焼けはシャターチャンスで、何枚撮っても足りない思いだ。小休止の後再出発し、初山別を過ぎるあたりから時計の10時の方向に利尻富士が見えてきた。荒削りなこの山は、山頂から海にむかって峡谷がV字に深くえぐれ、海抜1721mと山頂が高い分まだ夕日が当たっている。
やがて夜の帳が下りすべてを闇が包む。あれだけ燃え滾った激しい色は釣瓶落としにひと色になる。その色とは暗夜のくすんだ漆黒色だ。自宅を発ってから5時間あまりで天塩町に到着。
「てしお温泉 夕映」、ここは一昨年、軽トラで「北海道沿岸一周ひと筆書きの旅」に出発して初日にトラック荷台に車上泊したキャンプ場から鏡沼の上の高台を見上げた位置に建つ。2000年開湯の公共の天然温泉だ。天塩川が日本海へと流れ込むところにある。事前に予備知識を・・・と温泉情報を携え、構えて入浴した。先入観に頼ると、固定観念を丸呑みすることで主観が失われる。
真っ新な思いで対面することがいい。奇臭、異臭、激臭がこの温泉の特異だというが、確かにアンモニア臭、パーマ液臭はするものの、出浴後着衣した下着や、ベッドでも臭気があるなら耐え難いが、その匂いがへばりつくこともない。男女別和洋風の浴槽には高温湯、ぬるめの湯、薬湯(当日はジャスミン湯)、ジャグジー湯、サウナ、家族風呂、露天風呂など。紅褐色に染まるその泉質はツルツルの美肌湯で、湯上りに使うバスタオルで全身を拭き取る際は、五本の指が隣の指に粘っこくひっついてしまう。湯上り後も強食塩泉の特質でいつまでも保温効果が持続する。食事は既利用者が異口同音に語っている通り、この宿泊料で・・・と思うほど。夕・朝食ともに満足できる内容だ。飲酒の影響もあるが、ベッドに入るや即、爆睡。
翌朝は、昨日見残した消化不良を解消するため、利尻富士を追ってさらに道道106号線を北上。川口遺跡風景林や天塩川先の道道に沿って28基の巨大風車が林立する幌延オトンルイの風力発電所、浜里のパーキングスノーシエルターを越え、サロベツ原生花園から利尻富士を望む絶好のポイント浜勇知展望休憩施設(こうほねの家)まで足を延ばす。ここまで来ると、稚内は目と鼻の先だ。帰路の距離をも考え、ここからUターンする。留萌からはR231を経由、増毛で昼食休憩後帰宅。総走行距離600キロ。
落陽 海上に焼尻島・天売島が・・・
“てしお温泉 夕映”正面 結氷した鏡沼から夕映を
天塩港から利尻富士を望む 浜勇知海岸からの利尻富士
川口遺跡風景林 オトンルイ風力発電所風車 スノーシュエルター
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