用事がなくなると、行かなくなった、実家。

用事がなくなると、行かなくなった、実家。
5月25日以降は。
あれから、2回だけ、敷居を跨いだ。

ママの最期を見送った日。
実家に行ったのは、5月29日だったな。

すべて隠密行動。
ママの望み通りに。
誰にも知らせず。

こっそりが好きな母娘。


実家での満中法要7月12日は、ご縁のあったお寺さんのお話をありがたく頂いた。
4時間近く。
親父は、その場からいなくなったわ。
現実の話は、嫌いなんやろな。

お寺さんの前で、この娘は、親父に言う。
「自分で決めて、自分で動いてください。人の顔色ばかり見ないで」

相変わらずの逃げ足の速い親父やわ。
娘は「喋りかけるなオーラー」を放つ（笑）。

私が購入したママにぴったりの赤い仏壇。
この時、初めて拝見。
いい感じやわ。
ママはいつもお洒落やさかいね。


ママの50年来のご友人。
入院中にもお越し下さった方。
この方だけ、連絡をした。
この日。
ママの手作り衣装や小物、宝石やら、貰っていただいた。
紙袋4個、大きな段ボールが2個。
いや、まだまだ、神戸にある、和ダンス1本に溢れんばかりの着物類やら、毛糸やら、まだドーンと送らせていただきますわ。


満中法要の前日、豊岡のお寺さんを訪ねた。
ご縁がご縁を呼ぶんよね。
お祝いの席で、雰囲気を、目と耳と鼻と皮膚と心が堪能。



8月中に、もう1回、荷物の整理に、敷居を跨いでこようかな。

用事がなくなると、行かなくなった、実家。
電話もまったくしない。
まずかかってこない。

幼少時から、ママからの情報。
今、ご友人の情報。

そして、自分の目で納得確認する情報。

混ぜこぜにせずに、きちんと整理。


親父「ママの写真、いっつも怒られているみたいや」

しゃーないね。親父さん。
怒られて、恨まれてもしゃーないことしてきはったんやさかいね。

それらも知って、娘は、大バクチしたんやさかい。
後は、自分で決めて、自分で動いてや。


用事がなくなると、行かなくなった、実家。

もう用事は、ないんだろうな。
これからは。