お陰様で、生かされている日々を、丁寧に過ごしています。ご縁に感謝します。

作家、看護師の岡本理香、肺がんの母を看取り、自身のリンパ性白血病ステージⅣ診断。活動休止、コツコツ療養しています。

そう、母はどこまでも母だ

2010年04月29日 | 
満悦の笑顔とは、この表情を言うだろう。

さすがだ。
ママは凄い。

コソコソと私と会話をする。
穏やかな表情をする。

が、笑顔だけは、一人の人にしか見せない。
ポリシーだろう。

そう、母はどこまでも母だ。
尊敬する。
いや、深い愛情。


いつものように、2時間ほど身体的ケア。
夕食は車いすに移動。
父が介助で、8割摂取。

父には、無表情だが、拒否もしない、安心という言葉もチラホラ見える。


満悦の笑顔。
一人の人にしか見せないというよりも、一人の人にだけは見せる。

しっかり目を開け、並びの美しい歯を見せて、輝くような表情。

ママ、綺麗だわ。
美人で評判のママだった。
いや、今も、大評判だよ。

「ママ、神戸に行ってきます。明日には帰るね」
と、その一人の人と娘の私が出掛けるのを、見送ってくれた。

そう、母はどこまでも母だ。
娘のパートナーには、娘のために、笑顔を見せる。