5月5日(こどもの日) 対戦相手:妹さん
川崎市
今日も小児科クリニックのロビーでのバルーングリーティングです。こどもの日なのに病院に来なきゃいけないのは切ないもんね。だから、ここにいる数分は痛みやつらさを忘れられるように、思いっきりおもてなししますよ。とはいえ、今日は号泣してる子が多かったなぁ。しかも赤ちゃんだと言葉も風船を通じなくて最終的には
ママにしか何とも出来ん!
風船を華麗に操るおっさんも号泣の前には全く無力なのでした。さて、本日のヒットは女の子2人の姉妹です。お揃いのピンクの服で、見るからに仲が良さそう。まずは妹さんが僕を見るなり
「マジックさんだぁー。」
うーん、あってそうで間違ってそうで、あってなくもないかも知れないかな。そしてどうも以前にも会ってるようです。一輪挿しタイプのお花を作ってプレゼントしようとしたら
「手をつけるヤツがいい。」
おー、そうですか。でも一輪挿しをブレスレットにすると手首に撒く部分が圧倒的に短くなってお子さんの手首にもちょっとキツイかも。そんな時マジックさんは言葉のマジックを発動します。
「今日はね、ブレスレットじゃなくて指輪だよ。」
基本は同じなのに全く違う作品に早変わり。さすがマジックさんだね。お姉ちゃんがピンクのお花で指輪にしたら、妹さんも
「ピンクのゆびわがいいー。」
お姉ちゃんの真似がしたいんだね。で、ピンクのお花で指輪をリクエストしたにも関わらず、この妹さん
「何作ってるの?」
「ん?お花の指輪だよ。」
「おははのゆびわ。」
微妙に言えてないのがまたかわいいね。この姉妹に指輪を作ったら、すぐに違うモノを作ってストックにします。今日も次から次へと患者さんは訪れてますし、その間にまた鯉のぼりを作ってロビーに飾ったりしてますから少しでもストックを作っておくとお子さんへの配布が楽になるんですよ。そして男女問わず、乳幼児から中学生にまで幅広く対応できるのがこの一輪挿しなのです。だから違う色のバルーンでお花を作り出したら
「次は何作ってるの?」
「ん?お花だよ。」
真隣の結構近い距離で妹さんは作られていく過程を見ています。出来上がった一輪挿しはネクタイピンでネクタイにくっつけておいていつでもプレゼントできるようにスタンバイ。で、また違う色を出してお花をね。
「今度は何?」
「うん、これも同じお花だよ。」
ボクの言った事をそのまま真似ようとしたんでしょう。妹さんの言葉は
「こなじお花でそ。」
これまた言えてないけど真似したい気持ちがかわいくて、マジックさんが逆に言葉のマジックにかけられましたとさ。
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