TAKANAKA

２０１３年１１月２２日中野サンプラザ。

高中正義のコンサート。
好きだけど、熱烈なファンじゃない。
レコードはベスト盤しか持ってなかったし、ＣＤは１枚も持っていない。
それでも今回は「行かなきゃ」って感じで参戦。

かみさんが好きだった高中正義。
亡くなった後に読んだ高校時代の日記。
「まーちゃんのお嫁さんになる」
といった記述があった。
どこで知ったか自宅まで訪ねていっている。
ちょうど海外に行っている時で、不在だったようだ。
高中正義の写真集まで持っていた。
好きだったの知っていたけど、そんなに好きだったとは…

コンサート。
ほとんど一緒に行った事がない。
趣味が違う、っていえばそれまでなんだけど。
思えば一緒に行ったコンサートは山下達郎のコンサート。
１９９４年の「シングス・シュガー・ベイブ」のコンサート。
奇しくもあれも中野サンプラザで行われた。

不安。
知っている曲は初期の曲ぐらい。
大丈夫かしら。
遺影を持って中野サンプラザへ。
１８時。
サンプラザの前には同世代の男女が。
外から見える中の階段には人が並んでいる。
開場は１８時１５分、開始は１９時の予定。
ワクワク感がない。
１５分になるとかなりの人数が整列する。
座席指定だから、あわてる事はない。
が、そろそろ並ぶか。

順調に列はすすみ、中に入る。
座席を確認し、トイレへ。
座席はひとつだけど、かみさんと参戦のコンサート。
遺影をステージが見えるようにする。
友達同士、仲間同士、夫婦などが多いのかと思ったら、意外とひとりで
会場に来ている人も多いように感じた。
若い時とは違ってみんなスケジュールが違うからね。

会場内で高中正義のグッズが販売されている。
一応どういうものが販売されているか確認する。
見るが、結局買わず。
行列が出来ていました。
そうか、早くから並んでいる人はこういうものを「買う」って目的も
あるんだね。

１９時。
ほぼ定刻通りにコンサートは開始された。

開場内が暗くなり、ステージには大きなスクリーンが降りてきた。
１９７４年の文字。
大音量の「タイムマシンにおねがい」
ミカのヴォーカル。
衝撃。涙がでる。
そこからスクリーンにはソロ時代のアルバムが２枚づつ年代と共に現れ、
そのサウンドが流れる。
通常なら

うぉ～

ってなるのに、なぜか色々な想いが溢れ、涙が止まらない。
時代はあっという間に現代に。
スクリーンが上がり、まだ暗いステージにメンバーが登場。
最後に高中正義が登場し、ステージ上が明るくなり、始まったコンサート。
いきなりの
「サンダーストーム」
これでまた、涙が出る。
うれしいのに、楽しいのに、涙が止まらない。
参ったなぁ～
レーザービームがきれい。

「知らない曲がたくさんあるのじゃないかしら」
なんて不安は杞憂に終わった。
「サンダーストーム」から「ブルー・ラグーン」まで２時間半。
最初っからスタンディングは無理だけど、さすがに最後のアンコール
の時はスタンディングだわ。
最初にやった色々な曲をちょこっとづつのメドレーがね、また最高
なんだわ。
「トーキョー・レギー」の時なんかは歌ってしまった。
あっ、という間のに２時間半。
タイトルはわからないけど、どれも聞いたことがある曲ばかり。
伊達にそういう業界に２０年もいた訳じゃなかったんだな。
全身に浴びるサウンドのシャワー。
ライブはね、やはり耳と目だけじゃなく、全身で受け止めるんだな。
最高のライブ。
高中も還暦、なんだよね。
でも、また来年も高中正義のコンサートがあったら参戦する。
だって、今回のライブ、生涯で最高のライブだったんだもの。

高中正義、最高！！

かみさんも喜んでくれただろうなぁ～

あの夜からだいぶ経つけど、頭の中では高中サウンドがずっと鳴りっぱ
なしだわ。
ネットで、ＣＤとＤＶＤを注文してしまいました。

ああ、早く来年にならないかしらね。