SM文学の最高傑作なんて言われている「花と蛇」。
原作は団鬼六(だんおにろく)。
1960年代に出て来たSM小説。
掲載されていた雑誌は「奇譚クラブ」。
日活がにっかつになり、ロマンポルノを製作した時に団鬼六の
原作小説がかなり映画化された。
「花と蛇」も主演女優を代えながら、何本か製作された。
時代を考えれば、団鬼六のファンは40代から60代、70代
ぐらいか。
しかし、21世紀になっても「花と蛇」は映像化されている。
杉本彩主演での「花と蛇1」「花と蛇2」、さらに小向美奈子
主演での「花と蛇3」と今の時代の人でも
「団鬼六」
「花と蛇」
という名前だけは知っていると思う。
かつて学校の教師時代に生徒に自習をさせながら、自分は教壇で
このSM小説「花と蛇」を執筆していたという話もある。
自分の単なる妄想が、やがて雑誌に掲載され、本になり、映画化
もされる。
しかも21世紀になってもなお40年も前の小説が、である。
SM小説「花と蛇」。
映画はいつも原作の小説とは全くの別物。
原作をもとに脚本を書けば、「ロード・オブ・ザ・リング」のように
何部作にもして映画化されなければ中途半端な作品に仕上がってしま
うだろう。
でもやって欲しいなぁ~
映像化される「花と蛇」の主役は「遠山静子」である。
もちろん小説「花と蛇」でも一応の主役ではあるが、たくさんの人から
この小説が支持されるのは財閥の夫人以外にも、多くのキャラクターが
登場するからであろう。
財閥夫人:遠山静子
その義理の娘:遠山桂子
男勝りの女探偵:野島京子
その妹で可憐な女子高校生:野島美津子
宝石商の令嬢:村瀬小夜子
華道の家元後継者:千原美佐江
その後援会会長の大学教授夫人:折原珠江
男性たちにとって、中々手の出せない色々なタイプの、高根の花の女性
たち。
その美女たちが野卑な男たちによって、またはズベ公たちによってあの手
この手で責められていくのである。
この「花と蛇」以降のSM小説に登場する美女のキャラクターは、この中
に必ずと言っていいほどいる。
後のSM小説に登場する人物の原型がほぼ、ここで登場してしまったのだなぁ
たぶんそれが未完の大作でありながら、
「SM文学の最高傑作」
と言われる所以なんだろうね。
こんな作品にね、十代の頃に出会ってしまった。
人生、たぶん変わったよね。
うん、大きな影響を受けていると思う。
団鬼六の小説は色々読んだ。
大学生の頃は映画も観たけど、最初の「花と蛇」に失望してからは
映画館ではほとんど観なかったなぁ
小説の方をよく読んだかなぁ
神保町のね、古本屋街に行ってね、よく買ってたわ。
まだ今のようなビルが建ってない頃の「芳賀書店」に行ってた。
小説だけじゃなく、写真集や雑誌なんか買ってたなぁ
でも小説「花と蛇」って、あの頃は売ってなかった。
後に買ったのはだいぶ経ってから、角川が文庫化した時に1冊だけ。
その後は太田出版の3部作。
微妙にね、違うんだよね。
時代が時代だったから、検閲のようなものがあったみたい。
今とは時代が違うもの。
あの頃、SM雑誌はブームだったのかなぁ
かなり出版されていて、団鬼六が編集長だったかな、
「SMキング」
なんて雑誌も発売されていた。
(でもこれで借金を背負ってなんて話も聞いた事がある)
当時は6誌か7誌ぐらいの月刊誌があったんじゃないかしら、ね。
しかし、80年代に入ると、ビデオブーム。
にっかつロマンポルノも衰退していった。
活字よりも映像の時代になっちゃったよね。
ビデオでもいくつか団鬼六原作の映像化作品もあったけど、観よう
って気になるものはなかったね。
やはり、団鬼六の魅力は小説の中にあり、その読者の頭の中で再生
される映像がベスト、なんだと思う。
79歳。
晩年は病気との闘いだったという。
サンスポによれば
【入退院を繰り返し、先月27日に一時帰宅していたが、今月2日に容体が急変。東京・お茶の水の順天堂医院に緊急入院し、6日午後2時6分、妻や娘が見守る中で息を引き取った。】
との記事。
色々な意味でお世話になった大作家の先生。
天国では好きな将棋を指し、美女と遊んでください。
ご冥福をお祈りいたします。
サンスポSM官能小説の大家・団鬼六さん、死去(2011.5.7 05:06)
日刊スポーツ「花と蛇」SM小説の巨匠 団鬼六氏逝く(2011年5月7日8時0分)
原作は団鬼六(だんおにろく)。
1960年代に出て来たSM小説。
掲載されていた雑誌は「奇譚クラブ」。
日活がにっかつになり、ロマンポルノを製作した時に団鬼六の
原作小説がかなり映画化された。
「花と蛇」も主演女優を代えながら、何本か製作された。
時代を考えれば、団鬼六のファンは40代から60代、70代
ぐらいか。
しかし、21世紀になっても「花と蛇」は映像化されている。
杉本彩主演での「花と蛇1」「花と蛇2」、さらに小向美奈子
主演での「花と蛇3」と今の時代の人でも
「団鬼六」
「花と蛇」
という名前だけは知っていると思う。
かつて学校の教師時代に生徒に自習をさせながら、自分は教壇で
このSM小説「花と蛇」を執筆していたという話もある。
自分の単なる妄想が、やがて雑誌に掲載され、本になり、映画化
もされる。
しかも21世紀になってもなお40年も前の小説が、である。
SM小説「花と蛇」。
映画はいつも原作の小説とは全くの別物。
原作をもとに脚本を書けば、「ロード・オブ・ザ・リング」のように
何部作にもして映画化されなければ中途半端な作品に仕上がってしま
うだろう。
でもやって欲しいなぁ~
映像化される「花と蛇」の主役は「遠山静子」である。
もちろん小説「花と蛇」でも一応の主役ではあるが、たくさんの人から
この小説が支持されるのは財閥の夫人以外にも、多くのキャラクターが
登場するからであろう。
財閥夫人:遠山静子
その義理の娘:遠山桂子
男勝りの女探偵:野島京子
その妹で可憐な女子高校生:野島美津子
宝石商の令嬢:村瀬小夜子
華道の家元後継者:千原美佐江
その後援会会長の大学教授夫人:折原珠江
男性たちにとって、中々手の出せない色々なタイプの、高根の花の女性
たち。
その美女たちが野卑な男たちによって、またはズベ公たちによってあの手
この手で責められていくのである。
この「花と蛇」以降のSM小説に登場する美女のキャラクターは、この中
に必ずと言っていいほどいる。
後のSM小説に登場する人物の原型がほぼ、ここで登場してしまったのだなぁ
たぶんそれが未完の大作でありながら、
「SM文学の最高傑作」
と言われる所以なんだろうね。
こんな作品にね、十代の頃に出会ってしまった。
人生、たぶん変わったよね。
うん、大きな影響を受けていると思う。
団鬼六の小説は色々読んだ。
大学生の頃は映画も観たけど、最初の「花と蛇」に失望してからは
映画館ではほとんど観なかったなぁ
小説の方をよく読んだかなぁ
神保町のね、古本屋街に行ってね、よく買ってたわ。
まだ今のようなビルが建ってない頃の「芳賀書店」に行ってた。
小説だけじゃなく、写真集や雑誌なんか買ってたなぁ
でも小説「花と蛇」って、あの頃は売ってなかった。
後に買ったのはだいぶ経ってから、角川が文庫化した時に1冊だけ。
その後は太田出版の3部作。
微妙にね、違うんだよね。
時代が時代だったから、検閲のようなものがあったみたい。
今とは時代が違うもの。
あの頃、SM雑誌はブームだったのかなぁ
かなり出版されていて、団鬼六が編集長だったかな、
「SMキング」
なんて雑誌も発売されていた。
(でもこれで借金を背負ってなんて話も聞いた事がある)
当時は6誌か7誌ぐらいの月刊誌があったんじゃないかしら、ね。
しかし、80年代に入ると、ビデオブーム。
にっかつロマンポルノも衰退していった。
活字よりも映像の時代になっちゃったよね。
ビデオでもいくつか団鬼六原作の映像化作品もあったけど、観よう
って気になるものはなかったね。
やはり、団鬼六の魅力は小説の中にあり、その読者の頭の中で再生
される映像がベスト、なんだと思う。
79歳。
晩年は病気との闘いだったという。
サンスポによれば
【入退院を繰り返し、先月27日に一時帰宅していたが、今月2日に容体が急変。東京・お茶の水の順天堂医院に緊急入院し、6日午後2時6分、妻や娘が見守る中で息を引き取った。】
との記事。
色々な意味でお世話になった大作家の先生。
天国では好きな将棋を指し、美女と遊んでください。
ご冥福をお祈りいたします。
サンスポSM官能小説の大家・団鬼六さん、死去(2011.5.7 05:06)
日刊スポーツ「花と蛇」SM小説の巨匠 団鬼六氏逝く(2011年5月7日8時0分)