私は現在、大阪藤井寺市で「景観審議会委員」を務めさせていただいています。
藤井寺市はまちづくりや古墳群の「世界遺産登録」へ向けて、活発に活動中です。
私は以前よりまちづくりに関して、さまざまな商工会議所様はじめ関係各所より
「色彩による魅力的なまちづくり」など講演の依頼を受けることもあり、
カラーコーディネーターとしてとても興味があるところです。
このお役目をいただいたことは理論だけでなく、現場を見ることができる機会が増え、ますます興味がわいてきています。
心地よく暮らすために
身の回りのファッション、インテリアはもちろんのこと、
住んでいる街が、「美しく快適である」ということは本来とっても重要です。
ですが、住めば都で、
多少雑多になってきているといっても、日々の暮らしの中 「まあいいか」という気持ちになってきてしまいます。
でもそれでよいのでしょうか?
ちょっと意識を変えるだけで、どれだけ住んでいる街が安全で美しく快適に変化することか!
私は
(依頼を受けたところはできる限り事前調査していますが、)
仕事以外でも自分自身のテーマで研究したものとして、
*浦安市の色彩調査
*ストリートファニチャー「ごみ箱」の色調査
*赤坂一ツ木通り周辺の色彩調査
など行ってきました。
浦安市は、面白いことに旧市街と埋立地の新市街では色が真逆です。
当時、最終的に私が作成したイメージカラーは「ブルーとオレンジ」の補色コンビなのですが、
それらの色は、最近浦安市でよく見かける色となり、私の予測は間違っていなかったなあとひとり悦に入っています
写真撮影、色のプロット、SD法、
街の歴史研究、駅乗降客の特徴、その他さまざま半年をかけて自主研究をした結果です。
使ったのは、「カラー・パレット法」と「カラーハーモニー法」です。
ストリートファニチャーについてもとても面白い結果が出てきました。
これについては、私は最終的に「カラーイメージ法」を用いて提案してみました。
素材についてもこだわりました。
赤坂のとある通りに関して研究して思ったこと、
道路の色というのは、全体をまとめる役割があり、とても重要であるにもかかわらず、
やたら意味もなく、見かけ上のアクセントとしてタイルの色を変えたり、
マークやシンボルを強調するようなデザインが入り込んだり、
おかしなところにお金をかけていることが多いことに驚きます。
全体性を考えず、とりあえずこの場所(道路)だけをどうするかということで、目新しいことやほかの街でしていることの真似をしたりしているケースがよくあります。(参考にするのはよいのですが)
基本、道路は「同系色でまとめる」です。「カラーコンセプト法」が良いと思います。
アクセントをデザインの綺麗さだけで入れると、色の明度差で高齢者にとっては眩暈を起こしてしまうことがあり危険です。
私の専門はカラーなのでカラーだけを取り出して研究しており、
実際の現場ではもっともっと複雑な要素が絡んできます。
エクリュでは「色彩のデザイン」についての基礎講座を秋より開講します。
日常生活で役に立つような、実践的内容でワークを中心とします。
知識だけでなく、実践するということは
実は簡単なようで難しいことが多いのですが、それらのことをわかりやすくシェアしていきます。
カラープランナーへ第一歩 記事詳細はこちら ★★★
色について、もっと実践的に学んでみませんか?
興味のある方はお気軽にお問い合わせください~
エクリュHP お問い合わせページより承ります
世界遺産 チェスキークルムロフ(チェコ)
10月、ここへ見学に行きます~♪
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます