だからチキンラーメン

外は冷たい雨が降っている。
そんな週末の昼飯にチキンラーメンを食べた。
インスタントラーメンの生みの親が亡くなったそうだ。
実はチキンラーメンを子供の頃には殆ど食べた覚えはない。

はじめてチキンラーメンを意識したのは大学３年になる前の春休み、京都の北山を自転車で旅した時。
冷たい雨から逃れるために入った山間の雑貨店で見つけた。
その時は、幻のチキンラーメンを見つけ出したとして
大事に家まで持ち帰ったのだった。

大事に持ち帰ったチキンラーメンは、思い入れが重すぎたのか、
残念ながらあまり旨い食べ物ではなかった。

時代とともに味は変わってきていると思うが、
食べる度に思い出すのは、あの当時の素朴な味と
冷たい北山の雨だ。