我が家には、あちこちにジャスミンの居場所がある。
風呂場に置いた洗濯かごハウス。
タオルののれんをくぐって巣窟に籠っても良し、物見台から外を見るも良し。
そして、こうして、うつらうつらするも良し。
あ、でもジャスミン、ちょっと座面がずれてるよ。
ジャスミンの居心地の為に直してやったというのに、
叱られた。
でも、本当は感謝しているんだよね?
外の緑の風を感じながら、気持ち良さそうに眠ってしまった。
実はここ数日、色々なことが重なって、心身共にバタバタな日々を過ごしている私。
でも、こうしてジャスミンのゆるい姿を見ていると、気持ちにゆとりが出来るから不思議だ。
でね、ジャスミン、さっきから気になっているんだけど、アナタちょっとズリ落ちそうよ。
このまま放って出かけようか、それとも起こしてやったほうがよいか…迷いどころではある。
優しい飼い主は、落ちる前に撫で撫でして、「行って来ます。」と声をかけてから出かけました。
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ジャッスミン、そこで寝転がられたら、お皿洗うのに邪魔なんですけど。
朝のジャスミンは、遊びたいような…眠たいような…うにゃうにゃした気分なのだ。
うにゃうにゃぁ~。・.〇。・~
そんな猫は後回しにして、と……。
…って、先回りして「パソコンするの?」って顔をしているけど、違いますよ。
昨日押入れで探し物をしている時に反省したのだ。
いやいやジャスミン、押入れ開けたからって、どうしてサササッって先回りするかなぁ。
えへ
でも、まぁいいや、ジャスミンに参加されると時間がかかるから。
じゃあそこに居てね。
私は、洗っておいた電気毛布を仕舞い、電気ストーブを片付け始める。
待てど暮らせど、ジャスミンが来ない……。
迎えに行ってみると…あれ? ジャスミンが居ない…。
まさかの押入れの奥のそのまた奥に目を凝らすと、真っ暗な中、2つに並ぶ金色の目を発見。
見~っけた!
当たりをつけてカメラを差し込んでシャッターを切る。
ジャスミ~ン、今こっちに段ボール箱があるよ。
こっちに来ないの?
う……ん
片付けものの時にウロウロされると一向に片付かないのだが、全然参加してくれないと……つまらない。
カメラだって、ちゃんとズボンのポケットに入れているのに。
ジャスミンが押入れに飽きて、やっと遊びに来てくれた頃には、こちらが片付いた後でした。
しかも、一瞥。
ちら。
ジャスミンのいじわるぅ。
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私がジャスミンにかまうヒマがないと、これ見よがしに転がって「つまんな~い」アピール。
ごめんね、オカァサン、ちょっと急いで探し物だからね。
奥の部屋から、よいしょ、よいしょと脚立を運んで立てかけた途端に、意気揚々と駆け上る猫を捉えた。
あれ? 寝転がっていたんじゃないの?
もちろん、こちら、ズボンのポケットにカメラを忍ばせての作業だ。ぬかりはない。
昨日は、ポケットのないズボンを穿いていて失敗した。 カメラは常に身に着けていないと☆!
それにしてもジャスミン、よくそこまで伸びきれるものだ。
脚立の使い方を間違えている。 手すりの外に出たら危ないからね~。
ジャスミンを下に下ろして、私が脚立に上り、うんしょ、うんしょと重たい段ボール箱を下におろした。
そして、見上げると、もう既にジャスミンが入れ替わりに入っていた!
ものすごい飛距離なんですけど……。
ジャッスミ~ン、そこに入ってイイ、ってオカァサン言ったかな?
ふふふのふ~ん
聞いてやしない。
すっかり探検家気分だ。
えへへ
でも、下を見下ろせば、ちょっと怖いでしょ?
脚立を少し移動したのだ。
いいもんね。
別のコーナーの段ボール箱も抜き取る。
ジャスミンは、普段見たことがない高い所からの景色に、嬉々としている。
さ、あともうひと箱! 今度は私の部屋の天袋で見つけ出す。
憂鬱なのは、また元に戻さなくてはならない…ということ。
気が重い。
ふ~ん
ジャスミン、その時はまた協力して…ね。
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昨日は朝から気持ち良く晴れた。
そして、肌寒かった前日と打って変わって気温が28度、夏日になるという。
そうなると俄然張り切る私。
天気が良くて暑くなる、と聞くと、首輪を着ける前に、ジャスミンを洗いたいところだが、今日は違う。
ホッ
さて、何でしょうか?
私が突然思い立ってやり始めたもの……
冷蔵庫内の清掃――――ッ!
先日、冷蔵庫よりブィ~~ンと不穏な音が。
10年以上は優に超す我が家のご長寿家電のひとつ、だ。
今までも何度も不穏状態はあったが、まだまだ頑張ってもらわないといけない。
前に、お盆休みの時に、冷蔵庫内を一気に外して清掃したのは良いが、各パーツを元に戻すのに一苦労だった。
どうしても元に戻らない野菜室に困り果て、お盆休みでどこもお休みの電気屋さんを探し回り、やっとの思いで
元に戻してもらった苦い経験がある。
それ以来学習し、外す時は、よく確認しながら一ヶ所ずつ。
洗った後はすぐ元に戻し、それからまた別の場所…こうして、今やちゃんと元に戻せる私。
不穏な音は、「勝手に氷」を作らせていないとよく起きる現象だ。
どんどん勝手に氷を作られても、水割りやチューハイを飲むわけでもなく、ジュースには氷を入れたくない私だ。
せいぜいサラダ菜をパリッとさせる時くらいしか使わない。
勝手に飽きてきた猫。
なので、勝手に出来上がった氷が氷山となってカチコチなのだ。
冷凍庫内の氷山も洗い流し、今、新たに「勝手に氷」を作らせている。
これでしばらくは…安泰…の筈。
ごめん、ごめん。 こちらはまだお待ちかねだったわね。
今度は、ジャスミンのブーイングに応えて、ジャラシを振ってやらねばならない。
#★キャッキャッ♪#
みんなのご機嫌をうかがう私は、大忙し。
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ね、ジャスミン、別にいいんだけどさ、それって…いいの?
???
何が…って、そのお尻。
*ぺっちょり*
ジャスミンは、濡れたテーブル拭きのタオルの上に、どっかり座っている。
お尻がくっついていても…う~ん、まぁ…いいんだけどね、それよりなにより冷たくないの?
濡れてるよ、それ。
腹毛がモフモフだから感じないのだろうか。
お腹が冷えないかと心配だ。
・・・・
本にんがいいんなら、別にいいんですけど……。
しばらくすると、
あ、ジャスミン、それなら正しい。
……って、決して正しくはないんだけどね、それ、「猫敷き」じゃないんだから。
でも、濡れふきんの上に座られるより、マシだ!
本当はテーブルの上は立ち入り禁止なのだが、この敷物の上はセーフと、ジャスミンは勝手に思っているらしい。
そして、
ジャスミ~ン、また敷きこんでいるよ、濡れタオル。
もしかしたら、ジャスミンは猫のくせに鈍感なのかもしれない。
失礼しちゃう
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そこの、しらばくれてるジャスミ~ン、オカァサンはちゃんと知っていますよ~!
なんでそんなにペロンペロン舌舐めずりしているのかな?
ついついうっかり舌舐めずりをしてしまう猫。
それは、この時の10分ほど前のことに遡る―――。
ジャスミンの待ちに待った昼ごはんを用意。
わぁ~い
ジャスミンは待ちきれずに、偵察にやってくる。
ジャスミンの食事処は奥の部屋だ。
器を置いて、私は自分の食事の用意をバタバタしていた。 昼から出かけなくてはならないのだ。
あ…れ…? ジャスミンがなかなか戻って来ない。
ジャスミンは、いつもあっという間に完食して、すぐに台所に戻って来るのに。
それは、スプーンに残った缶詰を舐めさせてもらうため。
ポッツ~ン
一向に戻って来ない。 おかしいなぁ …… あッ!?
とっさに私は時計を見る。
アチャア~~~……★! 12時5分…!! 失敗したぁ!!
焦ってジャスミンの食事処に行く。
やられたぁ!!
12時にセットしている自動給餌器。
私が家に居る時は、自動給餌器から出て来るカリカリを元に戻し、私が缶詰と和えたエサをあげているのだ。
ジャスミンが待ちきれずにいたので、12時前に手作り版を先にあげていた。
ジャスミンは、私が気づかずにいたので、まんまと、ちゃっかり2食分を平らげてしまったのだ。
そして、夕飯時。 18時。
自動給餌器のメロディに思わず反応する猫。
でも、今度は私が見張っているので、自分のご飯を黙々と食べている。
もちろん、カリカリだけの自動給餌器ごはんより、缶詰入りごはんのほうがずっと美味しいのだ。
そして、いつも通り、スプーンを舐めにやって来た。
ちょうだい
ね、ジャスミン、もう二度とダメよ、2食同時に食べるのは!
ん?
聞いてやしない。
うっかり飼い主とちゃっかり猫の攻防は、つづく…のか……?
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う、わッ!びっくりしたッ!
ジャッスミ~ン、何回言ったらわかるんですか!
椅子のすぐそばは危ないって言ってるでしょ!
もう少しで轢いてしまうところだった。
たぶん猫は体が柔らかく俊敏だから、指先をなにかに挟まれたことがないんだろうな。
だから、痛いとか危ない、怖いという意識がないのだろう。
これからも一生経験しないように、注意しなさいね。
私が注意してやらないといけないのか…。
ジャスミンが、こちらの気も知らないで、さっきからゴソゴソしている。
私がパソコンから何ページにもわたってプリントアウトしている最中、途中でインク切れになってしまった。
急いでいる時に限ってこれである。
プリンターの置き場所がデスクの下にあり、インク交換は重いプリンターを前にずらさないと出来ない。
こちらがウンウンやっていると、すかさず先回りして、ちゃっかり奥にいる猫を発見。
んもう! 危ないよ。 このプリンター、また奥に戻すよ。
プリンターは膝の上に乗せている。 重いったらありゃしない。
いくら声をかけても一向に出て来る気配なし。
それでは奥の手。
ジャッスミ~ン、これ、面白いよ☆
ぬぅ~♪
プリンター用インクのキャップである。
一発で釣れた。
放ってやったら大喜び。
じゃ、ひとりで遊んでてね。
楽しそうに、ひとりサッカーをして遊んでいる。
#キャッキャッ♪★#
今のうちに、この重たいプリンターを戻しておかないと。
……え? どこにシュートしちゃったって?
ここ・・・
ちょっと待ってなさい、今取ってあげるから。
まぁ、私も楽しんでいるからいいんですけどね、出来たら時間のある時にしてもらいたい。
あ、最初にキャップを放ってあげたのは……私、か。
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ある日のこと。
電車の中で女子高生二人が会話をしていた。
それによると、どうやらひとりは風邪を引いていたらしい。
で、どうお?その後、と聞く友人に、
「あたしは治ったんだけどさぁ、お母さんに移しちゃったんだよね。」
それを聞いた友人は、
「やっだ、最悪ぅ! お母さんに移しちゃダメだよ! お父さんならいいけど。」
(……はい?)
私は心の中で吹き出しながら、たぶん皆もそう思っているかもなぁ…と思ったのである。
私は長年家事一切をせずに、勤め人をしていた。
だから、お父さん的見方をするし、お父さんの味方だ。
会社で嫌なことがあっても、体の具合が悪くても、家を出て会社に向かう。
それは取りも直さず、直接的に子供たちの世話をしていないかもしれないが、間接的に自我を殺して愛情を注いでいるのだ。
でも、子供たちは、日々の生活の中で、ご飯を作ってくれて、洗濯をしてくれて、風邪を引けば
おでこに手を当てて心配してくれるお母さんのほうが大事だと思っている。
これはしょうがないことなんだろうなぁ。
猫だって、ごはんをくれる人が、一番の人だ。
だから今、私はジャスミンのオカァサンになり、ジャスミンにとっての一番の人になった。
相手は猫だけれど、ちょっと嬉しい…。
でも、ごはんを待ち構えている猫を放って洗い物を先にしていると、猫に怒られることになり…。
イタタタ…
世のお父さん達、「父の日」があるからといって安心していてはいけません。
本心から愛されるために、ここはひとつ、今からでも対策を考えないと!
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めったにキャットポールのボックスの中に入らないジャスミン。
そして、いつも放っておかれるカエルくん。
それが!
先週のこと。見ると、ジャスミンがカエルくんと遊んでいた。
ケリケリケリ)))))
うれしいですぅ~
わ! ジャスミン、どうしたのぉ♪?
それ、姪のサッちゃんがくれたヤツよ。 久しぶりに遊んでくれてるのぉ?
ちょっと嬉しかった。
そして、昨日は……困ったケロ。
朝、起きて台所に行くと---!!
う、わぁッ! 何=ッ!!?
キッチンマットの上に、ジャスミンが毛束をケ・ロッっていたッ!
ジャスミ~ン、大丈夫?!
エサに毛玉対策を講じてても、あんなにペロペロペロペロペロペロ……舐めるからいけないのよ!
……言っても無駄だ。
ついこないだ洗濯したばかりなのに。
ジャスミンは、どうしてもこのマットで爪を研ぐ。
だからそこら中、ピロピロ。
ハサミでピロピロを刈り取ってから洗濯をする。
さっぱり
早速転がっている。
気持ちがいいね。
出来たら、そこで爪、研がないでほしいけどなぁ。
なぁ~に?
いえ、なんでもないです…。
猫だからね、仕方ないね。
でも、毛づくろいは、ほどほどに、ねッ!
もうケ・ロっちゃだめだよケロ。 ん~、わかんない。
お願いしますよ!
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この頃、毎日のように、目を覚ますと……猫が居る。
このシアワセ感は、室内で犬や猫を飼っていないと味わえない。
残念ながら、ふとんの中に潜り込んでくれるほどのハイレベルに達していないので、シアワセ感はまだ半分だけど。
それでも、色々な事情で、家でペットを飼えない人には申し訳ない。
ジャスミンでよければ、せめて画面の中で疑似体験でもして頂こうかと。
私の場合、一旦寝てしまうと爆睡タイプなので、ジャスミンがベッドに来た瞬間というのは、ほとんど知らない。
時々、ドスドス…ズカズカ…わざと私を踏みつけて歩かれることもあり、その時はさすがに気づくけれど。
たいていの場合は、明け方、足元がず~っしり重いので気づく。
カーテンを半分だけ開けて、しばらくじぃ~っとジャスミンを眺めている。
まどろみの中にいるジャスミンは、グニャグニャンと寝返りを打つ。
私はこのぐにゃぐにゃが大好きだ。
シッポを抱いている
ごくごくたまに、この小さな鼻から、スピ~、スピ~と小さな小さないびきが聞こえる時がある。
それもたまらなく好き。
……ん?
お腹を見ると、もふもふしたお腹が小さく上下運動をして……
起こしちゃいけないよね。
ん……zzz~ ギュゥゥゥ
ごめんごめん。
しょうがないから、私はもうちょっと寝ていてあげようかな♪
こうして私は、今日も二度寝
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