ちゃっかり猫

そこの、しらばくれてるジャスミ～ン、オカァサンはちゃんと知っていますよ～！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


なんでそんなにペロンペロン舌舐めずりしているのかな？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


ついついうっかり舌舐めずりをしてしまう猫。

それは、この時の１０分ほど前のことに遡る―――。

ジャスミンの待ちに待った昼ごはんを用意。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わぁ～い


ジャスミンは待ちきれずに、偵察にやってくる。

ジャスミンの食事処は奥の部屋だ。
器を置いて、私は自分の食事の用意をバタバタしていた。　昼から出かけなくてはならないのだ。

あ…れ…？　ジャスミンがなかなか戻って来ない。

ジャスミンは、いつもあっという間に完食して、すぐに台所に戻って来るのに。

それは、スプーンに残った缶詰を舐めさせてもらうため。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ポッツ～ン

一向に戻って来ない。　おかしいなぁ　……　あッ！？

とっさに私は時計を見る。

アチャア～～～……★！　１２時５分…！！　失敗したぁ！！

焦ってジャスミンの食事処に行く。



やられたぁ！！

１２時にセットしている自動給餌器。
私が家に居る時は、自動給餌器から出て来るカリカリを元に戻し、私が缶詰と和えたエサをあげているのだ。

ジャスミンが待ちきれずにいたので、１２時前に手作り版を先にあげていた。

ジャスミンは、私が気づかずにいたので、まんまと、ちゃっかり２食分を平らげてしまったのだ。


そして、夕飯時。　１８時。



自動給餌器のメロディに思わず反応する猫。



でも、今度は私が見張っているので、自分のご飯を黙々と食べている。
もちろん、カリカリだけの自動給餌器ごはんより、缶詰入りごはんのほうがずっと美味しいのだ。



そして、いつも通り、スプーンを舐めにやって来た。

　　　　　　　　　　　　ちょうだい


ね、ジャスミン、もう二度とダメよ、２食同時に食べるのは！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ん？


聞いてやしない。

うっかり飼い主とちゃっかり猫の攻防は、つづく…のか……？


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