それは、年末も押し迫った12月30日のこと。
おせちなどの正月用品を買い出しに車を飛ばした。
人がごった返す超大型スーパー。
私は買い物メモをチェックしながら、正月用食材を買い、花も買った。
そして、このスーパーではいつも必ず立ち寄るペットコーナーにも足を運ぶ。
周りから見たら私は絶対アヤシイ人だ。
ガラス戸にベッタリ額をくっつけ、ペット同士がじゃれあっている姿をニマニマしながら、時には「こんにちは~♪」と
声を掛けながら眺めていた。
ん?そうだ、あそこにも行ってみようかな?
私は山のように買い込んだ荷物を車に押し込み、そのまま車を家とは逆方向に走らせた。
前からそこに店があるのは知っていたが、寄ったことはない。
その、「あそこ」もペット屋さん。
実は、前日、ネットで思わず見てしまった一匹の……犬。
ものすごく可愛いッ!
愛してやまないジャスミンが居るというのに、よく見ていた犬のコーナーで発見したのだ。
胸が高鳴る。
だめだ!ジャスミンが居るのに!
もし、仲良しになれなかったら…? いやいや、猫同士だって仲良しになれるとは限らない…。
ジャスミンが、私の愛情がなくなったと悲しむ?嫉妬する?寂しがる?
でも、あれだけ可愛いコは見たことがない。
私に、万一犬を飼うことを許されるなら…あのコがいい。
そうだ。それに今はチラッと見に行くだけだ。
心が揺れ動きながら店に着く。
見るだけだ!ともう一度つぶやきながら店に入る。
お昼寝タイムなのか、ケージの中の犬や猫はほとんどが眠っていた……あのコを除いて。
そのコは、店に入って正面の下段のケージに入れられていて、ひとりでおもちゃと戯れていた。
一目でそのコとわかった。
普通、ネットの写真と実物と大いに違うことが多い。
ジャスミンも、私は他の猫を見に行って、あまりに違うのでやめようとした時、他のケージに居たジャスミンと運命の出会いをしたのだ。
今回のそのコは、写真のまんま☆
そして、おもちゃとじゃれていたはずなのに、私と目が合った途端にガラス戸越しに私に「抱っこ抱っこ♪」と呼んでいる。
うっひゃぁ~~~☆!
私は、たぶん息が乱れていたと思う。
そこへすかさず、店のおねえさんが、「抱っこしてみますぅ♪?」
「あ…いえ、…だ、抱くと…おわり…ですから……。」
早く終わりにしたいおねえさんは、さっさと私の手に消毒スプレーをかけて、そのコを私の腕の中に☆!!!
うっわぁぁ~~~~小っちゃいぃ~~! 可愛い~~ッ!
そのコは、すんなり私の胸にうずもれて、私の手の平をペロペロ舐めまわす。
「あ、あの、…有難うございました。よく考えます。」
辛うじてそう言い残し、店を出た。
うわぁ~どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう=ッ!!
その日の夜は悶々とし、翌、大晦日。朝からずーーーーっと頭から離れない。
思い余って、猫とその後に犬を飼ったことのある兄夫婦に電話をかける。
犬も飼いたいと思っていた私の心情は理解してくれたが、「問題は、ジャスミンがどう思うかやな。」
今ではすっかり関西弁になった兄が答える。
そして、やはり猫の後に犬を飼った友人に電話をかける。
「猫とは違った新しい世界も広がるよ。楽しいよ~♪ でも、浮気したような後ろめたさがあるんだよね。」
そう! 今、私を一番苦しめているのは、後ろめたさと裏切り感! ジャスミンを愛しているのに!
脳梗塞と心筋梗塞と過呼吸になったに違いない私は、爆発しそうに悩む。
そして、その店は大晦日のため午後5時に閉店だ。
私は、悩みに悩み、玄関先でブーツのファスナーを上げる瞬間も悩み、そして、閉店ギリギリの店に向った。
命名した「アリス」に会いに。
ジャスミン、オカァサンの一生に一度のお願いッ!
ジャスミンは、そのことをまだ知らない。
アリスは、私が旅行から帰ってから、1月15日に迎えに行きます。
アリスです
長々とお付き合い頂きまして有難うございました☆
※そんなわけで、大変お世話になりました「しどろもどろな猫生活」は、近々終了することになります。
新しく「犬猫生活」に移行したいと思うのですが、なにせキカイに弱い私です。
犬猫生活同様うまく出来るかどうかわかりませんが、新たなブログが出来ましたら改めてご報告致します。
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