猫の指は、普通前足５本、後ろ足４本だという。
でも、人間と違って個体差があるらしい。
「老人と海」の作家、あの有名なアーネスト・ヘミングウェイが飼っていた猫・プリンセスちゃんは、指が６本あったので、６本指の猫のことを「ヘミングウェイ・キャット」と呼ばれるようになったそうだ。
ジャスミンが６本あっても、変なの、と言われるだけだったろうな。
ジャスミンは平凡に両手両足で１８本。
先日爪切りに成功したといってもたったの７本なので、あと１１本。
あきらめて病院に行こう。
キャリーケースを持ってくると、何も警戒していない猫、すぐ近づいて来た。
・・・これ、何だっけなぁ・・・
自発的に入るのを待つ。
よいしょっと。
待つほどのことはない。 すぐさまイン。
ジャスミンちゃん、こんにちは～♪
あ、こんにちは★
先生「あらぁ、４．１８ｋｇ・・・。 またちょっと太っちゃいましたねぇ。」………「スミマセン。」
プッチン、プッチン、プッチン・・・
爪、どんどん出しちゃいますぅ★
「今はいいですけど、体重の増加は肝臓病や糖尿病になるリスクが高くなりますからね。 療養食はもっとかわいそうですよ。」
「はい！ 鬼になってダイエットさせます！」
テリーヌや缶詰のカツオのトッピングは全廃。
小指の先ほどのおやつを中止。
カリカリの量を１日４０ｇに減量。 友人のアドバイスで、回数を増やすことに。
つらい！ つらいよぉ！
食は楽しみ！と思っている飼い主にとっては本当につらい。
ジャスミンがお皿をピッカピカに舐め尽して、私をじっと見ても知らん顔しなくては。
私が葛藤している。 鬼にならなくては。
ジャスミンは、飼い主の愛情がなくなったと思って悲しくならないだろうか。
そうだ、こうなったら、食欲を忘れさせるように、いっぱい遊んであげよう！
「ジャスミ～ン、あ・そ・ぼ☆♪！」
今？ ごはん食べないで？
遊んでもいいけど、ごはんは？
おなか、空いたぁ。
うわぁ・・・つらいよぉ。
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