ストーカー

ジャスミンは、私の行くトコ、するコト、全てが気になるようだ。

私が新聞を読んでいると、必ず、ドッカと新聞の上に座りに来る。



　　　　　　　　　ふ～ん。


私がパソコンの前に座ると自分の遊びをやめてパソコンのそばまでやって来てちょっかいを出してくる。
ジャマなんですけど・・・。



　　　　　　　　　ふむふむ・・・はむはむ★


ゴチョゴチョやっていたかと思うと、画面を覗きこんだりキーボードを横切ったり、自分をアピールしている。　あ、あ、あ、保存してなかったのにぃ！

仕方ない、手を休めてひとしきりじゃらしで遊んでやらなければならない。


私がお風呂に入りに行くと、とことこ後をつけて来て、一枚だけ残してやる風呂のふたの上に座ってふ～んと見ている。
張っていたお風呂のお湯をあけると、今まで私が浸かっていたバスタブの中に自分も同じように入ってみるのである。　

　　　　　　　　　　　　　へぇ～♪


蒸し暑くないの？


私が洗面所で歯磨きをしていれば気になるし、



　　　何してんの？


トイレに入れば、ドアのすぐ外で待っていて、ドアを開けた途端に覗かれる。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　まだぁ？


ジャスミンは四六時中私の後を追ってくる・・・愛しいストーカーだ。



そんなジャスミンが時々私の視界に入らない時がある。
またどこかに埋まっているのではないか？　それとも閉じ込めた？
小さな声で「ジャスミン？」と呼んでみる。
ジャスミン？ジャスミン！とだんだん大きな声で連呼しながら探していると、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なぁに？


あ、ごはん食べてたのね？　ごめんごめん。　なんでもないよ。


また、ある時は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　え？



ひとりで遊んでたんだ。　えらいえらい！


そしてまたある時は



　　　　　　　　　　　　　　う・・・う～ん・・・・


あ、ごっめ～～ん、ウンチしてたのね。


もしかしたら、私って、ジャスミンからうるさいストーカーだと思われてる？



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