ダ～イブ！

ジャスミンは風呂場が好きだ。

ひんやりしたタイルの体感が好きなのだろう。

それに、私がシャワーを浴びた後の、壁についた水滴が大好きだ。
水滴はツツツーーとまっしぐらに床に落ちていく。
透明なムシとでも思っているのだろうか。　捕まえようと必死である。
あっちでツツーー、こっちでツツツーーー、あっちこっちでツツツ・・・ツツツーーー。
ジャスミンは大忙しである。



お風呂を焚く時は、いつもは扉を閉めていたが、風呂場でくつろいでいたのであえて閉め出さずにいた。
お湯を張り始めたら、ゴゴゴォ～と音がし始め、全身好奇心のジャスミンは寝ているどころではなくなった。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　！？



バスタブの下の方からゴボゴボ、ゴボゴボとお湯が出てきた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　♪
　　　　　　　　　　　　

もうじっとしていられない。




　　　　　　　　　　　　　　　　”★”




落ちるよ～！





うろうろするので、ちょっと心配。

あぶないよ！



　　　　　　　　　　　　へっちゃら～★


次の瞬間！






ダ～～～イブッ！


ま、ま、まさかッ！　　自分で飛び込むとは思わなかった！


私はあわててジャスミンを救助・・・・というより、ものすごい速さで本にん自身も飛び跳ねて出てきた。

お湯は４３度に設定してあるが、まだそれほど熱くはなっていない。
お湯も溜まり始めてはいたが、水深１０センチにも達していなかった。

それでも、猫も私も大慌て。



　　　　　　★それほどでもなかったよ。


負け惜しみな猫である。


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