ジャスミンがウチに来た時は、既に生後5ヶ月を過ぎていたのでかなりしっかりした顔つきと足取りだった。
それでも2ヶ月前の写真を見ると、わぁ~小さかったんだなぁとしみじみする。
ペットショップから連れて帰った初日、緊張した面持ちのジャスミンは小さく小さくなっていた。
まだ子供なのに、たったひとりで初めての家の初めてのトイレにきちんと入って砂をかけている姿を見て、うっかり涙ぐんでしまった私。
その夜、トイレとエサと寝床をひとつの部屋に置いて、私も同じ部屋にふとんを敷いて一緒に寝た。
といってもゴソッ…ガサゴソッ…ドドドド…バサッ…と夜行性のねこのせいで一睡も出来なかったのだが。
寝食を共にしたせいか、翌朝からストーカーのように私の後をどこにでもついてきた。
5月20日――― 9月20日生まれのジャスミンは生後8ヶ月を迎えた。
すっかり我がもの顔になったジャスミン、ねこ立ち入り禁止の台所の流し台・ガスレンジ・ダイニングテーブルが、お気に入りの場所ベスト3。
水の流す音を聞きつけると、どこにいても脱兎のごとく飛んでくる。
そして水の流れをじっと見ていたかと思うと、いつのまにかシンクタンクの中にいる。
★!
~♪
・・・回ってるぅ・・・
ガスレンジの火を見てもさほど怖がらず、まだ熱いガス台の上に来ようとする。
ダイニングテーブルは、人間の食事場所なので自由に来てもらっては困る。
ダメッ!と強く言うせいか、ダメなのはわかるようである。 すぐコソコソッと逃げる。
ある日、何度も何度も、このダメ==ッ! を繰り返し、お仕置きに、閉じ込めの刑を執行した。
キッチンと居間の境にガラス戸があるのだが、このガラス戸を閉めたのである。 台所、立ち入り禁止。
締め出されたといっても、あちら側には、トイレもエサもあるし、テレビもある。 なにも困るものはない。
突然締め出されたジャスミンはパニック。ガラス戸なのでこちら側の台所の景色と私が見えるのに行かれない。あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。
・・・・・
テレビの上に乗ってみたり、ソファの背にあがったり。 そしてこちら側にいる私に向かってミィヤ~と鳴いた。
ミィヤ~・・・・
普段まるで鳴かない子なので、 すぐにガラス戸を開け放ち「おぉ、そうかい、そうかい、反省したかい? ね?!、ダメぇよぉ!」と即座に許したのである。
それから数日後、やはり、また締め出しの刑を執行。
ところが、締め出されたジャスミンの姿が見えなくなった。
こちら側にいる私は、気になって仕方がない。 え?どこにいったの? どこか隙間に入り込んで出られなくなってる? トイレで下痢してる?
仕切り戸をあけて向こう側の様子を見に行くかな? 私がウロウロウロウロ。
しばらくすると奥の部屋から特にあわてる様子もなく、舌なめずりしながら戻ってきた。
…… で、エサ食ってたんかいッ?!
一回り大きく重くなったジャスミン、お願いだから、態度だけはデカくならないで……!
……どうか、このままでいてちょうだい……
今、こうしてパソコンにずっと向かっている私を待ちわびて、ソファで寝てしまった。
可愛いのぉ!
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