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東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

国立病院機構東埼玉病院リハビリテーション科の公式ブログです

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ST室の窓より 

2020年04月27日 | 紹介
毎日のように新型コロナウイルスのニュースが報じられ、当院でも日々、手指消毒、換気などの感染対策に取り組んでおります。
先日、言語室の窓を開けて換気をしていたところ、患者さんが「空が広いねー、あの桜の木の枝ぶりがかっこいいねー」と嬉しそうに話しかけてきました。窓からの風景を患者さんと一緒に見ながら、しばらくおしゃべりをしました。日毎に緊張感の増す中、ほっと笑顔になるひと時でした。


言語室では主に言語訓練と摂食嚥下訓練を行っています。言語聴覚士(ST)は理学療法士(PT)、作業療法士(OT)と同じくリハビリテーションを行う専門職です。言語障害や嚥下障害(飲み込みの障害)の患者さんが多くいるにも関わらず、PTやOTと比べて歴史が浅いこともあり、日本国内ではまだまだ不足している職種です。当院には現在6名のSTが常勤し、これまた国内では数少ないリハビリ医(当院には常勤リハビリ医が4名もいます!)の指示のもと、神経難病、筋ジストロフィーなどの進行性の疾患や脳卒中の患者さんへ、嚥下造影検査(VF)などの客観的な評価に基づいた訓練*を行っています。
暗いニュースが続いていますが、言語室の外は満開の桜が散り、清々しい若葉の季節となってきました。新型コロナウイルスによる感染が一日も早く収束し、いつもの生活が戻ることを心より願います。G30(ST)

*現在は感染対策のため、行える検査や訓練に制限があります。



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