ゴルコサーティーワン!その激闘の記録!

この世界は・・・
”チキン”だけが”生き残る資格”
を持っている・・・

革命紀行1(ハバナ・キューバ)

2008-01-30 16:40:47 | 第19話 革命紀行
あらすじ

 キューバ・・・
 1959年に革命を成し遂げて以来、社会主義国として生き続け、ソビエト連邦崩壊後も独裁政権であるがゆえに頑なにそれを守り続けてきた地球上でも稀有な国家・・・

 ここに、この独裁国家に「首都狙撃」をしに潜入をこころみる”プロフェッショナル・シューク東城”・・・

 果たしてこの困難な任務を無事にやり遂げる事が出来るのか??

 どうする?ゴルコ・サーティーワン!!
 




第1章:メキシコ発・・・

2008.01.22

 現在地はカンクン、メキシコでも有数のリゾート地であるここに来たのには「リゾート」等とは別の訳があった・・・

 この地はその側面に「キューバへの玄関口」とも言えるべき顔を持っていたからだ。
 プロフェッショナルとしての入念な情報収集から、当然ここからキューバへ飛ぶのか一番安いとも知っており、その為にこの地に来たのだ。

 誤算だったのはジャマイカにキューバでセットで行くと安いという情報を得ていたが、昨年の12月に料金が値上げされており、モンテゴベイという所でなら520㌦前後で飛べるのだが私の目指す首都キングストンは660㌦と聞いていた「キューバとセットで500㌦」という値段からかなり上がってしまい、断念せざるを得なかった事だ。よくよくきいてみたらモンテゴベイイン、キングストンアウトというやり方ならメキシコーキューバージャマイカーキューバーメキシコのラインで520㌦前後だったのでそれをやっていれば良かったのだが・・・

 何はともあれこの日、泊まっている日本人宿の人の勧める旅行代理店でチケットを入手する・・・

 この代理店は「パッケージ」を勧めておりその内容は「ハバナ(キューバの首都)でのホテル(朝食ビュッフェ付)」及び「空港からホテルまでの送迎」が付いている物で、キューバの物価やもし個人で全てを行った場合に予想される出費を考えると手間隙などを考えるとまあリーゾナブルと言える範囲で、それに観光に全精力を集中できるという考えもあり、結局海外で初めての「パッケージでの入国」をすることにした。

 パッケージを取る決め手は「だって楽なんだもん」の一言に尽きよう・・・

 「首都狙撃」
 
 ハバナの地図を見て見たいものを考えていくと「3泊4日」で十分と結論し、代理店に申し込む。料金は411㌦。悪くはない・・・

 これで最大の目的である「ハバナ狙撃」の準備は整った・・・
 
 後は飛び立つだけだ・・・

 そして24日

 カンクンの空港を離陸してキューバへと向かう。

カンクンの空港。上空から見たカンクンホテルゾーンラグーンが綺麗・・・
 


 フライトは約1時間・・・メキシコとの時差が1時間なので出国してから2時間後に到着するような形だが、まああっという間の出来事だ・・・

 上空からキューバを眺め・・・


 そして到着

 到着したキューバの国際空港



 いよいよこれから私の任務が始まるのだ・・・






第2章:キューバ初日

2008.01.24

 キューバ・・・

 写真はキューバ国旗



 カリブ海に浮かぶ中で最大の島であるキューバは日本の本州の約半分ほどの面積を持ち、美しい海岸線に縁取られ、サトウキビやオレンジの畑に平地は埋め尽くされ、国土の1/4は山岳地帯になっている国である。

 その国土の美しさから、「カリブト界の真珠入り」と讃えられる国ではあるがこの国の本質はそこだけにあるわけではない。

 この国の本質はその政治体制の特異性にあると言えよう。

 「社会主義国家」

 ソビエト連邦崩壊以降、社会主義国家として思い浮かぶのは北朝鮮とキューバぐらいだろうか・・・

 革命により社会主義を成し遂げた国、そしてその時の革命を主導した人物が独裁者となり今を持ってこの体制を頑なに保持している国・・・

 その革命を主導した人物はまだ存命中で日本人でも知らないものはいないほど有名である。

 そう

 「キューバ建国の父、スカトロ・・・」

 この様な稀有な国家に入国する機会はそうあるものではない・・・


 いくら「沈着冷静」を持って売りにするこのプロフェッショナル・デューク東城であってさえ、テンションは上がらざるを得ない程である・・・

 首都ハバナのホテルに到着したのは夜の1800時、普段の私なら少しホテルの周囲を歩いて環境の様子を見て後は食事でもして落ち着いて翌日からの行動を練る所だが・・・

 この燃え滾る熱き血潮を抑える事は出来ず・・・

 早速夜2200時に始まる「キャバレー」を見に行く事にした・・・


 「キャバレー」と聞いて「聖人君子」たるこのプロフェッショナルがそんないかがわしい所に行くのかと疑問を持つ者が全員だと思うが・・・これには訳がある。

 ロンプラという旅行のガイドブックには「キューバでの最大の見所の一つ」と書いてあるし、カンクンで泊まっていた日本人宿でキューバから帰ってきた人たちは結構な確率で行っており、「是非」と勧められたからなのである・・・

 動機はあくまでも「観光マシーン」として見所の一つを潰しに行くだけの話であり、「決してエロ等というくだらないもの」が動機ではないのである。

 ちなみにキャバレーは人生初めての経験である・・・それ以上の所は昔チョコチョコ行った事があるような気もするが・・・

 まあしかし、こんな事をしていては「燃え滾る血潮が単に下の一部に集中するだけ」になるだけという見解もあるがそれはここでは目をつぶろう・・・

 「好奇心」、ツーリストに必要な要素の一つを満たしに行くだけである・・・

 といったことで有名な「ホテル・ナショナル・デ・キューバ」にある「エル・パリジャン」へ行く。

ホテル・ナショナル・デ・キューバ


 初めての海外旅行が「フランスのパリ」というエレガントさなら、初めてのキャバレーは「エル・パリジャン」とパリにちなんだ名前だ・・・

 この「プロフェッショナルのみしか持ち得ない天性のエレガントさ」がここでも意識せずに出てしまっている・・・

 そしてキャバレーのショーの方はと言えば・・・

こんな感じ
 


 実際のところ完全にエンターテイメントであり、確かにショーとしては優れたものではあるのだろうが、演出が凄すぎて「エロさがあまり感じられない」というものであった・・・

 「無念・・・・」


 かくして「キューバ初日」では期待する成果は挙げられなかったのだ。

 キューバ手強し、その感を強めた一日であった・・・


第3章:ハバナビエハ

2008.01.25

 ハバナ旧市街を「ハバナ・ビエハ」地区と言う。
 かつてスペインが植民地時代に開発したコロニアルな雰囲気の残るこの旧市街は当時建築された要塞群とともに世界遺産に登録されていて首都ハバナの最大の見所であろうか・・・

 私のホテルは新市街にあるのでそこから歩いて旧市街へ向かう。

 新市街の街並・・・これに「新」をつけていいのかどうか疑わしい程アンティーク・・・
 

 物が無いと聞いていたがショッピングモールなどもある。
 

 学校でライフル射撃を子供に教えている現場は「流石にキューバ」というか「子供にそんなこと教えちゃ駄目だろう」と思わずにはいられなかったが

 教えている風景。見づらいが先生の右側の女の子がライフルを持っている。


 華人街(中国人街)等もあって中々に歩いていて興味深い。
 
 華人街と書いてある門。



 そしていよいよ旧市街へ。

 見所の一つである「カピトリオ」へ行く直前に、どう見ても駐車場に鉄道が置いてあるだけの所に入ったらここはミュージアムといわれ「写真代を請求」されたりもしたが・・・(注:やんわりと拒絶しています。看板も無く入って少し発ってからおもむろに言われたので・・・)

 その廃鉄道ミュージアム



 世界遺産に指定されるだけあって、中々に旧市街は見ごたえがある・・・
 まあ指定されて無かったらどう思っていたか良く分からないが・・・

 カピトリオ(旧国会議事堂)とその前の景色
 

 ガルシア・ロルカ劇場


 革命博物館


 ハバナ一の目抜き通りオビスポ通り
 

 市立博物館(旧総督邸)。
 
 中に入って部屋を見学しているとそこの受付のおばさんに偉い勢いで「写真を撮ってあげる」と言われ、何枚か撮ってもらって結局は「お金くれ」と・・・元々自分の写真を撮られるのが好みではないのでこれも丁重にお断りした。

 それと地図収集が趣味なのでここでセットになっている古地図のレプリカを買ったが・・・
 
 後で気付いたが10枚組みのはずなのに9枚しか入っていなかった・・・
 グスン・・・


 鉄道駅。鉄道はクラシカルなタイプというか・・・ボロイ・・・
 

 カテドラル





 そして対岸に渡って旧市街を眺め

 モロ要塞からみた旧市街の街並


 カバーニャ要塞付近からの夜景


 モロ要塞の回廊。ちょっと気に入ったので・・・テヘッ・・・!


 そして夜の旧市街・・・
 

 キューバでは兌換ペソと人民ペソという2つの通貨を設け、そして旅行者は兌換ペソを使って博物館などの入場料は外国人料金(400円から700円程度)を兌換ペソで支払わなければならないのでかなりお金を使ってしまったのだが・・・

 旧市街については一日で殆どを見れたのでまあいい成果を挙げたと言えようか・・・

 明日は新市街を中心に周ろう・・・