夏向きの靴下

夕方のお散歩は、兎に角「やぶ蚊」との闘いである。

フクには「ワンコ用蚊よけスプレー」をふりまき、私は「上から下迄全部隠す作戦」で敢行する。

 

靴下を履くと夏は暑い。しかし蚊に刺されるとそれ以上に「痒い」なので、何とかならんかなと思案していると、DMが来るのね。涼しい毛糸如何でっか～ストレッチ効いてまっせ～って・・・

で、毛糸屋の罠にハマルの。R天の５倍デーに送料無料ラインちょっと超える位注文。

届いたのが「ラナグロッサ」というイタリアのコットンヤーンだった。ゲージ通りに編んでみたら「ゆるゆる」(-"-)

気を取り直して、ちょっときつめに編んだら、あらぴったり♡

毛糸屋が豪語するだけあって、コットンとビスコースとレーヨンで風遠しも良いので、数枚作って、毎日洗濯機に放り込んでいた。

ワン友さんと会う「こんにちは、暑いですね」

「ほんまやね、あんた暑いのに靴下履いてんのかいな」

「それがね、あまり暑くないし、蚊除けになるので、編みました」

「あら、ほたら、私にも編んで頂戴な」と言われ、まだ８玉位残っていたので、気軽にお引き受けした。

ワン友さんのサイズは、以前冬靴下を編んだ時にメモしていたので、同じように編んだ。

翌週だったか、お会いしたら「あんた！あれ、ほんまに涼しいなあ。冬の靴下とえらい違いやん」

「そうなんです。私もびっくりしましたもん。毛糸界もあれやこれや新製品考えて売りつけようとしているんですよ」

「ほんでな、あれ、娘が気に入ってな、持って帰りよってん。で、洗い替えが欲しいって言うねん。悪いけど、後３枚作れる？」

「え！勿論喜んで～」と言ってお別れしたものの、そこから長老さんの死やら、くっそ暑くて思考能力がダウンしちゃったり、目ぱちこが出来たりで、中々編み機の前に座る時間がなかった。

が、こらあかん、もう夏過ぎてまうがなと思って、一昨日から編み物部屋に籠って、せかせかと本体を編んだ。

つま先だけは機械は頼りにならんので、手で一目一目綴じて行く。

それは夕食後から寝る迄にテレビを見ながら、のんびりとやる。いや、のんびりはしてられへん。約束してからもう30日は経っているし、きっとお怒りだろうなあと、気ばかり焦る。

靴下の先（つま先ね）は機械から外した時はこうなっている。

ここを綴じて行くと、つま先になる。

全部綴じたら、青い捨て糸は解いて、又次の靴下用に丸く巻いておく。

と言うような調子で出来たらいいんだけど、真剣に綴じないと、どうしても、青い糸を一緒に縫い付けてしまって、後から解く時四苦八苦せなあかん。

 

なので、一目一目、そろそろと綴じる。。。漸くゴール。早速青い糸をほどきましょうね、とルンルンで解いていた。

うんうん、調子良く仕上がったな。明日でもお渡しできるかなと思いつつ、ふとテレビのニュースを見たら「タイガース優勝」だって。

あらま～おめでとうとテレビを見ながら「捨て糸をカット」した（つもりだった）

「手アイロン」で形を整えてみたら、「切ってはいけない所を切っている」😿

やーだー、穴ポコ開いてるやん。

さっきニュースを見ながらカットした時、カットしたらアカンとこまでカットしたんだわ、私のバカバカバカ！！

この数日めっちゃ損した気分。ついでに毛糸も、ほどいた所で、人様に差し上げるような物にはならない。

靴下は履き心地が一番なので、糸を途中で継ぐなんて許されない！というポリシーなので、これ、ほどいてもどうせ再利用せんだろと思うと、「悲劇のズンドコ」に落ちた気分。

あ～あ・・・私が悪いのは分かっちょるけど、「ながら作業」はしたらアカンと猛反省しちょります(/_;)