だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

大阪のじいさん(その2)

2021年12月09日 | 日々の暮らし

大阪のじいちゃんは面白い。八百屋のおっちゃんは、どんなばーさんでも、

「ネエチャン、何しまひょ」と決して、「ばあちゃん」とか「おばちゃん」とか言わない。

そして、世話焼きである。交差点で1分立ち止まっていると、「ネエチャン、道迷たんか?」と声をかけてくれるのだ。

 

そんな愛すべきじいちゃんでも、「悪じいちゃん」もいる。

今日バスに乗って、お歳暮を買いに行った時の事。

バスは、大阪市は老人無料、うちは100円である。どちらも「大赤字」だろうに、老人に「外に出て、金使て来い」とばかりにサービス満点なのだ。

うちも年末年始は無料になる♪

 

バスは、60歳になると、自動的にバスパスを送ってきて、それを見せると、料金箱に100円入れたら、どこまでも乗れる、しかもトランスファーもOKなのだ。

バス停には10人位の待ち人が居た。その後尾に立ってバスを待つ。

バスは「先に運賃を料金箱に入れるシステム」なのである。

乗り込む人乗り込む人、次々とチャリンチャリンと硬貨を入れる音がする。料金箱は運転手のすぐ横にあるけど、運転手は前方を見たまま、特に料金箱を見ることはない(ように思える)

で、私が乗り込もうとする前に白髪頭のじいちゃんが乗り込んで、料金箱にチャリンと硬貨を入れて、すたすたと行こうとすると、運転手が、冷たく厳しく

「お客さん、今入れはったんは10円でっせ。料金は100円でっせ」やて・・・・

 

じいちゃん、「え?おかしいなあ・・・100円や思てんけどなあ」と譲らない。料金箱は透明である筈もなく、何円入れたか私にはわからない。

 

そこから運転手と押し問答。「確かに100円入れた、いんや、あれは10円やった」で、バスの発車が遅れるし、乗客はイライラするし。

 

じいちゃん、まさか10円玉と100円玉と間違った?そんなアホな事あるん?色ちゃうやん?

 

暫くすると、運転手が、料金箱の横を鍵で開けて、何やらチェックしていて、

「これや、これ、あんたが入れたのは10円や」って・・・

 

それでもしぶとく「おかしいなあ、バスが来る迄、わしは100円を握ってたんやけどなあ、キツネに化かされたみたいや」って四の五の言わんと残りの90円払わんと、バスが発車せえへんやんかいさ~~(ムカムカ