だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

ハイビスカス

2018年08月20日 | 日々の暮らし
娘と買い物へ行って、ふと花屋の前のハイビスカスが目に留まった。

それは、見事な大輪の黄色だった。思わず見とれてしまった。すると娘が

「お母さん、綺麗やなあ。玄関の鉢植え入れ替えようか」と提案してきた。

しかし、あたしゃ、動物は大好きだが、植物はどうもアキマヘン。枯らすし、成長させた事が無いのだ。

原因は「愛情過多」だそうで、ついつい「大量の水を遣り、必要以上の肥料をやっている」らしい。

それは、何度もアドバイスしてもらったのだけれど、どうしても、ついついやってしまうのである。

ハワイから持ち帰ったハイビスカスもパラダイスバードの種も全滅。

今玄関にある「シダの葉っぱの群」みたいな観葉植物は、ここに引っ越す時前の家の庭から持ってきたたった一つの緑だ。

二人でボケーッとお花を見ていたら、花屋の中から、およそ花屋には似つかわしくない相撲取りみたいなお兄ちゃんがぬ~っと現れて「いらっしゃい!」って。。。。


私が「ハイビスカスの花綺麗ですね。でも私植物苦手なので、枯らすかも」と言ったら、娘が
「アタシも苦手だけど~、でも。お花は大好きなんですぅ」と言ったら、相撲取りは、私なぞ眼中に無くなり、私に背を向けて、娘に

「大丈夫ですよ。これは強い花ですから。元々暖かい国のモンやから、日当たりさえ良ければ、なんぼでも育ちます」と熱心に説明してくれる。

その間も花屋にはオバーチャンやら、オバーチャンやら、お客が絶える事が無く、次々と花を買い求める客で大賑わいなのである。


だがしかし、客は殆どが平均寿命マックスなご婦人方ばっかりで(私も含めてね)若い子な娘位しかいない。

今時の娘は花なんて興味無いのかもしれないな。だから相撲取りは久々のオネーチャンだったかして、そりゃもう熱心に説明してくれる。

娘もそう言われれば、自分でも育てられるかも~と、心を動かされ、枯らしても全て自己責任と言うことにして、一つお買い上げする事になった。



「今、玄関に10年以上前に買ったシダの葉っぱみたいなのがあるんですけど、これが、そろそろ枯れて来てるんです、なので、これと入れ替えちゃおかなと思うんです」

「ああ、それは、恐らく鉢の中で根っこが増えて、土なんてスカスカで根っこだらけになってるかもしれないので、土も一緒に買わはった方がいいですよ」とな。

で、古い土と新しい土を混ぜて、暫く乾燥させてから植え替えたらいいですよと、想像もつかないテクニックを披露してくれた。

「じゃ、その黄色い花が付いてる鉢を一個買います」

相撲取り、ちょっとためらって、

「それがね、この花は、一日限りの寿命なんですよ。今こんなに綺麗に咲いてるけど夜には枯れて花が落ちてまうんです。なので、つぼみがようさん付いているこっちの鉢の方がお勧めです」と言う。

え、、ええ、、、ハイビスカスって、そんな繊細な花なの?たった一日の命なの?それにしては、ハワイでは年中無休でいつでも何処でも咲いているわ。あれは一体誰がどうやって手入れしてるのかねえ??

ハワイでは「野良ハイビスカス」やのに、日本では「深窓の令嬢扱い」なのね。

ここは素直にプロの花屋のアドバイスを聞き入れ、蕾だらけの鉢と土を買って帰った。

娘が古いシダを取り除こうとしたら、何と花屋の言う通り、鉢の中にしっかり根っこを張っていて

「あたしゃ、意地でもここを出まへん!」と抵抗するらしい。スコップなぞ無い我が家、仕方なく、しゃもじを一つ犠牲にして、土を掘り起こし、悪戦苦闘してハイビスカスに植え替えた。



玄関ポーチの横にちょこんと置いてある。ここが一番日当たりがいいし、皆に見て貰えるので、花にとっても嬉しいんじゃないかな。



蕾も沢山あって、「明日か明後日には咲くかもしらん」蕾が数個あり、楽しみである。

けど、これを枯らしたら、ドモナランわ。