だっくす天国+わくわくハンドメイド

ダックスが好き、編み物も好き

人生の先輩たち

2017年10月04日 | 日々の暮らし
夕方公園に散歩に行く。行く時間が決まっているので、会う顔ぶれも大体同じ。


いつもワンコさんを連れている人、散歩に来る人は殆どが高齢者、私も高齢者(69歳)だけど、もっともっと上の先輩ばかりである。

で、半数以上の人が、一人暮らし・・・ワンコだけが同居人という風情の方が多いのに、びっくりする。

親しくなると、ついつい、歩きながら身の上話を、ぽつぽつ話して下さる。

誰一人として、「楽しく生きてきて、今幸せな人」がいない。

お聞きすると、私が文章力があれば、どの先輩のお話でもベストセラーになりそうな、波乱万丈の先輩が大多数である。

私位のトシになると、あちこちにガタが来て、入退院を繰り返す人が多い。

でも、ここで散歩をしていると言う事は、病を克服されたのだ。

年を取れば、どうしてもあちこちにガタが来る、それは仕方のない事だ。

そして、ちょっとした不定愁訴を、面々と話す人あり、私より8歳も年上なのに、週3回卓球場に行くという奥様あり。

どちらかと言えば「アコが痛いねん。ここが悪いねん。そろそろお迎えが来そうやわ」と言われるより、

「昨日は卓球行ってね、一汗かいてきたのよ。今日は朝ジャスコまで歩いて行って、スタバでお茶して来たの」と明るく言われるおばあちゃまの方が、気持ちが良い。

そんな元気印のおばあちゃま(仮にAさんとする)Aさんは、車椅子の認知症のご主人のお世話をしておられる。その合間を縫って、スポーツに汗を流し、ちょっと息抜きに徒歩30分を歩いて、コーヒーを飲みに行かれる。こんなおばあちゃんに私もなりたい。

Aさんは、還暦を迎えた頃から一気に体にガタが来て、まず大腸がんの手術をした。次に心臓が悪くなりシャントを2つ入れた、最後に脳腫瘍ができて、開頭手術を受けた。それで何時も帽子を被っているのだそうな。

でも、元気はつらつをしておられるので、元々ポジティブな考えの持ち主なのだろう。

そのAさんが、今日は、珍しく静かな声で「来週から入院する」とおっしゃる。

とってもお元気そうなのに、どうされたのですか?と尋ねると、

「食欲が無くってねえ、食べられないの。それに、心臓がね、夜中にコトコトっとなって、脈拍が150位になって苦しくって、病院に行ったら、埋め込んだシャントが詰まってるかもって言われたの。脳腫瘍の後も気になるし、でもさ~っ、すぐ帰ってくるから、又遊んでやってね」とにっこり。

若い時は、物凄い美人さんだっただろうなあと思う笑顔だった。

「これだけあれこれ切った張ったをしたらね、もう怖いもの無くなっちゃったわ。なるようにしかならないって思うわ」とけらけらと笑っておられる。

私だったら、どうだろう。ガンです。切ります。心臓悪い?足の付け根からバイパス入れましょう。ちょっと「おえっ」となるけど我慢して下さい。

脳腫瘍?頭半分切って、摘出したらいいですよ。なんて言われて、はいはいお願いしますって言えるだろうか?言えないわ。

実は、3年前の人間ドックで胃にポリープがあり、紹介状を持って胃カメラの検査を受けて下さいと言われ、怖くてそのまま放置。以来人間ドックも行っていない。

行くと絶対に正常でない事が分かっているので。こんな怖がりの私なので、Aさんのように「なるようにしかならないから、ちゃんと検査して、治さないと」と言う気にならないのだ。

かと言って、私が自覚症状が無い訳ではない。始終耳鳴りはしているし、左片方だけだけど鼻水が出るし、左肩、左腰から左足首まで左半身はガタガタだ。

肩こりなんて、日常茶飯事だし。でも、どれもこれも、医者へ行く程ではないし、こんなんで医者へ行ったら「もっと重い症状になってからおいで」と言われそうなので、行かない。

息子が私に、年に数回は風邪を引いて、ちょっとは免疫を付けなくては、何十年も風邪ひかないと豪語していると、風邪引いた時あっと言う間に悪化するぞとオドカスけど。

医者に行く程の風邪引かないし、今の病院の大混雑では行く気にならない。

ハワイアンキルト持って行って、チクチクしながら時間ツブシをしようかな・・・・でも、誰かのばい菌貰いそうで、やはり行きたくない。