DT200Aの庫 (goo-blg)

10年前の02月 中国・鉄法へ大人の修学旅行


 いまは稼働出来るかは定かではありませんが当時でさえ、ほとんど庫で火を落としていたKD6を引っ張り出してきてチャーターしました。そしてツアー参加者全員で記念写真を撮影しました。たぶん私がこの世を去る瞬間に脳裏によぎる一番幸せな光景はこの場面ではないかと思っています。    08,02,10 KD6前での記念写真  C57135様撮影

 10年前の02月はたぶん私の鉄ちゃん人生で忘れられない撮影ツアーがありました。それは中国蒸機がどんどん堕ちていく中、最後のチャンスと言う事でC57135さんが撮影するこっちの良いようにプロデュースすると言う前代未聞のツアーを企画したものでした。その援護射撃の様にその手の手配では実績のあるO谷連隊長が助監督となり更に鉄ちゃん心を心得て現地で当局と折衝にも精通していた車作寛さんが現地交渉すると言うまさに右腕、左腕もそろい最強のスタッフ揃いまさに鬼に金棒、シロクニにストーカー、D51に重油併燃と言える素晴らしいツアーになる事は間違いなしと出発前から期待が出来るものでした。


 調兵山站では明線、王千線、大青線、東関屯線の列車が次々に到着しては発車します。18時から1時間の短い間に107次、207次、305次の3本の列車が同方向に向かって並びます。この列車全てを蒸機運転でお願いし、更に火の入っているカマをその横に並べてもらい4台並びを跨線橋から撮影しました。この光景は涙が落ちるほどの感動モノでした。傍らにいた美抑解様はC57135様に”ありがとう!この光景は一生忘れないヨ!”と語りかけていたのが印象的でした。     08,02,09   調兵山    Canon40D

 このツアーの特徴はなんと言っても総勢42人の大所帯である事でした。我々は多い時には14人とか10人とかのツアーもありましたが通常はせいぜい4人とか5人程度の少人数で撮影に訪中したものでしたがこの時は最後だから昼は撮影して夜は大宴会と言う事でC57135様の親交の厚い人が招へいされ中国蒸気撮影鉄が集まる巨大ツアーに発展しました。


 チャーターした列車に調兵山から三家子まで乗車しこのチャーター列車の三家子站発車撮影のために列車を降りると先行の定期の蒸機列車がまさに発車するところでした。朝陽が上がり始めそれはそれは素晴らしい光景が眼に飛び込んできました。まるで本線の蒸機列車と接続した支線区の蒸機列車が発車待ちしている光景の様でした。朝からテンション上がりっ放しなのは言うまでもありませんでした。    08,02,11 鉄法三家子 


 上の写真を一心不乱に撮影している我々の姿です。今までの鉄ちゃんをやってて我を忘れて撮影した数少ない場面のひとつがこの瞬間です。太陽の色が刻々と変わっていくので一瞬を逃すと一生悔いてしまうので必死です。       08,02,11 鉄法撮影ツアースナップ写真 井門義博様撮影・提供 

 この撮影ツアーは本当に絶妙な時期に催行されたと思います。その後の日中外交の険悪化(私の考えとしては庶民レベルでは今も当時も友好的であることは何ら違いませんが中国共産党の策略的宣伝に乗ってしまう一部が暴徒化する危険があり訪中は控えています。)する以前で素晴らしいタイミングでの大人の修学旅行だったと思います。
 昨日のように想い出す楽しくて有意義な旅行でしたがすでに10年が経過しています。あの3日間、参加者全員の笑いが絶えなかったあの一瞬、一瞬は私の宝です。


 築堤整備工段の写真展で紙芝居さんが出展した小青机務段の夜明けの写真がみなさんの憧れの1枚になっていたとこ事でこのツアーの一つの目玉がこのカットを撮影するためのチャーターでした。すでに机務段はDL仕様となり当時蒸機がたむろした場所は線路だけが残っていましたがそこに調兵山站から蒸機を回送させて撮影しようと言う趣向でした。この企画も太陽が東からでなくては全く意味がありません。しかし普段から資本主義の中で必死にもがき続け搾取されている私たちを神様は不憫とおもったのか、そのご褒美の様に素晴らしい太陽が登りはじめました。      08,02,12 小青机務段の夜明け 


 上の写真を撮影している我々の姿です。本当にピンポイントしかないキャパに40人以上の鉄ちゃんがひしめき合いまさに”髭ジョリー”状態でした。”動かないで!””右腕上げないで!”なんて怒号はまだ生易しいもので最後は”カメラぶれるから息しないで!”なんて注文まででいました。    08,02,12 小青机務段の夜明け撮影風景 C57135様撮影

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コメント一覧

DT200A@CF-F9
C57135様
忙しいふりして実は暇なんだ!と陰口を言われるリスクを乗り越えて勇気あるご投稿に感謝いたします。

 あの修学旅行は本当に楽しくて素晴らしい日々でした。国内ではなく中国での鉄ちゃんにあれだけの人を集客することが出来たのはその企画が素晴らしかったと言うことを物語ってます。本当に楽しい時間を経験させてもらい感謝しています。
C57135
もう10年になるのですね。「これを失敗したら私はもうこの世界で生きていけない」という壮絶なプレッシャーがかかる企画でした。
でもこうやって今に至るも誉めてくれる人がいて、心からやって良かったんですはとしみじみ思います。感謝します。
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