
夕方の帰宅ラッシュが始まるころ大阪駅に福知山線に長大編成の客レが運転されること自体、当時でも奇跡に近いと感じていました。この列車はDD54の数少ない定期運用でしたが何度かDD51でやって来た事もありました。牽引するのはDD54で唯一、全面窓がステンレス押さえの11号機で一番のお気に入りでした。 77,07,06 大阪 741レ DD5411号機
40年前の07月はその月の頭に入所した関西鉄道学園の生活も半月もすれば慣れが出できてせっかく大阪にベースキャンプが出来たのだから、より多くの鉄ちゃんが出来るように心がけました。そのひとつが一日の講義が終わると大阪駅まで出掛けて741レを撮影する事が日課になっていた事でした。かなり薄れた記憶によればこの福知山線の741レは大阪を17:30頃に発車する列車でした。宮原で組成されて大阪に回送されてきます。DD54の大阪駅へ姿を見せる唯一の客レでした。だいたい東京駅には旧客の定期列車の姿はなく上野駅でも旧客の姿はどんどん少なくなっている状況でした。一方で西の一大ターミナルである大阪駅には福知山線の旧客の列車があり、これがなんとも魅力的でした。まして夕方のエロエロ光線でやって来る741レはDD54の定期運用でしたので、講義が終わり天気が良いと必ず撮影に向かいました。以前にも書きましたがこの当時、EF58のブルトレを撮影している鉄ちゃんの姿は見掛ける事はありましたが大阪周辺でDLを撮影している姿はほとんどなくこの列車を撮影していて他の鉄ちゃんを見掛けたのは一度限りだったと記憶しています。