
”サロン東京”はいくつもの名場面を生み出してくれましたが、これを撮影した時は感動のあまり気が狂ったような雄叫びをあげたはずです。教祖様が牽引する”サロン踊り子”です。帰りのバスも電車も大混雑だったけど何ら苦にならず帰った記憶があります。 85,08,09 富戸-川奈 9024レ
だいぶ鮮度落ちですが7月7日の七夕の日。まるでおり姫と彦星の様に尾久の奥に仕舞われていた旧”サロン東京”の緩急車2両が長野へ向けて廃回されました。
一時は鉄博展示(休憩スペースとして活用)を前提に保管されていましたが、展示スペースの関係で展示の望みはほぼ0となったという事で廃回→解体と言う決断がとられたようです。
逆に言うと”サロン東京”がお座敷列車として改造されて”ゆとり”として活躍後引退したのが08年03月でそれ以降7年も人知れず尾久に留置されていた事自体が奇跡に近いように思えます。
時折、車窓からその姿をチラリと見る事がありましたが色褪せた外観を見るたびにデビューから引退ので追いかけた車両だけに哀れに思えてなりませんでした。私の思いとしては鉄博入りの可能性がなくなった今、潔く解体されるほうが心が穏やかになる気がします。

落成直後に品川客車区へ回送されて来た直後のサロン東京です。西の”なにわ”が高砂工場で、東の”サロン東京”が大船工場で改造されましたが、そのふたつの工場とも現存しません。 83,08,05 品川客車区 TRI-X スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED