
昨年、秋にこの地を訪れましたが全く変わっていませんでした。 92,08,30 近鉄北勢線上笠田―楚原 TMX スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED
北勢線は日本では数少なくなった一般的輸送機関として営業を行うナローゲージの鉄道路線です。現在は三岐鉄道の経営ですが当時は近鉄の線区でした。その北勢線は92年9月まで旧型車の230型が運転されていました。この北勢線は関東から近そうに思えて、なかなか足を運べない線で2~3回程度しか訪れていませんでした。しかし230型の引退が決まるとおのずと撮影回数も増えていきました。今だったら葬式鉄と称される、無くなる物だけを撮る鉄ちゃんが大挙して押し寄せるのでしょうが、この当時はまだそんな事も無く230型を撮る鉄ちゃんも沿線にまばらに見受けられる程度でした。
この時は朝イチの新幹線で名古屋乗換えで近鉄で桑名に出て撮影しています。とにかく暑かった!!~それだけが印象に残っています。この当時は熱中症ではなく日射病が大敵でしたので日影を探してはそこで列車待ちをしていた記憶があります。
帰りに桑名駅前のきしめん屋で冷やしきしめんを食べて、とても美味しかったそれが一番印象に残っていて、撮影地での想い出はほとんど無いと言うのが事実です。

この光景も旧型車だから余計に似合うんでしょうねぇ…笑 92,08,30 近鉄北勢線西桑名 TMX スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED
この北勢線は近鉄が廃止の意向を表明したために2003年(平15年)04月01日から10年間の約束で地元自治体(桑名市等)の支援等が総額55億円により三岐鉄道が運営を継承していますが、その10年の期限があと2年に迫っています。当然、その後の処遇が気にはなりますが、赤字自体は解消にはなっていませんが乗車人員は増加傾向にあることからも、期限が来たら即廃止と言う方向にはならないようです。
ただ地元自治体が主体となって結成されている北勢線対策協議会内部で足並み揃わず不満が噴出していると聞いております。具体的には桑名市が施工するはずたった北勢線の西桑名駅延伸工事も8年が経過されたにもかかわらず白紙のままで、他の自治体からのブーイングも出ていると聞いております。最後は三岐鉄道の腹積りなのでしょうが、まずは北勢線対策協議会が正常に機能して明日の北勢線姿を三岐鉄道と共に示す必要があると思います。今後の推移を見守りたいと思います。

真鍮が鈍く光るマスコンって最近見てません。 92,08,30 近鉄北勢線西桑名車内 TMX スキャナー : Nikon COOLSCAN ⅣED