日産自動車、「低フリクションシートベルト」と「後席シートベルト自立バックル」のセットでの採用を開始
日産自動車株式会社(本社:東京都中央区銀座 社長:カルロス ゴーン)は、シートベルトの着用を促進することを目的に、「低フリクションシートベルト」と、「後席シートベルト自立バックル」を本年6月に発売する「ティアナ」以降、今後発売する新型車に順次セットで採用する。また、現行モデルについてもマイナーチェンジ等のタイミングを捉えながら順次採用を進め、3年以内を目処にほぼ全車(*1)に採用を拡大する。
日産は、2015年に日産車がかかわる死亡・重傷者数を半減させる(1995年比)という目標を掲げ、安全なクルマづくりに加え、交通環境への取り組みやドライバーへの啓発活動等に取り組んでいる。実際に発生している交通事故の分析から、シートベルトを着用している場合、着用していない場合に比較して、死亡・重傷者数が前席で約1/6、後席で約1/3に減少(*2)することが分かっており、日産ではこれまでもハローセーフティキャンペーンなどを通じて、シートベルト着用の啓発活動を積極的に実施してきた。今後採用を拡大する「低フリクションシートベルト」と、「後席シートベルト自立バックル」は、シートベルトの着用を促進する取り組みの一環であり、具体的な装備概要は以下の通りである。
■低フリクションシートベルト(*3)
シートベルトの着用を促進するため、引き出し易く、着用時の快適性を向上させたシートベルト。ウェビング(シートベルトの帯部分)の織り方を正則織から変化杉綾織(*4)に変え、ウェビングを柔らかく、曲がりやすくすることで、シートベルト引き出し時の抵抗で約10%低減、着用時の圧迫感で約20%の低減を実現した。
■後席シートベルト自立バックル(*5)
後席シートベルトの着用促進を目的に、差込口の位置が分かり易く、装着しやすいよう、自立させたシートベルトバックル。
*1:日本向け車。ただし、商用車、OEM車等、一部車種を除く。
*2:出典:警察庁交通局報告書「シートベルト着用状況について」(2007.11.8発行)。
*3:2007年8月発売の新型エクストレイルで世界で初めて採用した。
*4:端部と中央部の織りピッチを最適化した織り方。
*5:2008年5月現在、プレジデント、シーマ、フーガ、スカイラインセダン、スカイラインクーペで採用済み。
以 上