「翡翠」の季節

2005年06月16日 22時36分48秒 | 巻二 起居注
  梅雨入りの陽、が
  こんな短いものと思わなかった。

        (一青窈 「翡翠」)

「ひすい」と読みます。
窈さんを好む人たちの間で
この曲の人気は高い、ようだ。
アルバム未収録なのに。
いや、だからこそ、の存在感?
自分もとても好きな歌。

収録DVDで言うと、
本門寺LIVEでの
振り絞って歌う感じもいいが、
てとしゃんLIVEの「翡翠」が
自分は好きだ。

この人は
一体いくつの顔を持っているんだろう
という
それ程の 多彩な表情。

時には憂い
時には冷ややかに
時には微笑み
時には苦悶し
幸せに満ち
慈愛に満ち
どこか寂しげで。

ピンポイントで言っちゃおう。
2回目の「いつかじゃなく今がいい」を
歌ったあと
客席を横目で見てみせる笑顔。
これ。これ! 

決して楽しい歌じゃない。
どちらかというと
別れの雰囲気さえ漂う歌なのに、
その笑顔。

  私たちは今のうち
  この気持ちも今のうち
  儚い、はかない、翡翠のよう
  いつかじゃなく今がいい


その笑顔は
イマの気持ちを大切にしていいんだよ、
永遠に変わらないものなんてないんだから。

という僕らへのメッセージ
…だとちょっと思った。
凄い自分勝手な解釈だけれども。

まだ聴いたことのない人は
だまされたと思って耳にして欲しいな、
と思う。
一青窈を語るならそれからでも遅くない。
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